
業界人が言うのだから、8型ゴルフの元気がないというのは、私の見立てだけではなく共通の認識であったらしい。
先日も書きましたが、8.5型にかける想いは相当だと予想します。
8型を少しシンプルに落ち着きが見られるようになった8.5型。
GTIやRの販促活動も活発である。
そういった情報を見て聞いて思うのですが、この車が出なくなったのは少なくとも日本においてはデザインじゃないのだろうと思う。
ましてや時代のせいでもないはずだ。
私が思うに国産車の品質が上がり、VWの適度なデザインにある質実剛健な品質を感じ難くなったと思われます。
簡単に言えば、VWの持っていた特別感というものが薄れたのだろう。
それはデザイン、質感に限らず、走りという部分においてもなのかもしれない。
誤解をされるといけませんが、ゴルフの持っている走りのポテンシャルはべらぼうに高いものであると認識しています。
どちらかと言うと、そこまでのモノを求めていない方は多いのだろう。
正直なところ、日本のベーシックカーのポテンシャルが上がり、国内における法定速度プラスアルファ位ではお釣りがくるほどに優秀なものとなった。
もちろんゴルフとフィットで片道400㎞の旅に出れば違いを感じる方は多いのだろうが、そんな使い方をしない人もまた多い。
いや知ったとしても、フィットのポテンシャルで十分と思う人が多いほど今の国産ベーシックカーのポテンシャルは高くなったのだろう。
それこそ3型ゴルフの頃までなんて、トルクの付き、粘る脚、シンプルで美しいデザイン、センスのいいインテリアなど同じクラスの日本車とは別物であった。
それが長い年月をかけて近づいたとは言わないまでも、レベルの底上げがある程度の水準を超えたというのが実際かもしれない。
つまり今、もうゴルフを買わなければ我慢できないものでなくなったと思う。
1Lターボならダイハツのロッキーが200万円ちょいで買えるし、ワゴンが欲しければ1.8LのHVカローラツーリングが250万円で買える。
あの立派な体躯を持ったカローラクロスだって300万弱で手に入るのです。
走りたければ、1.4Lターボが定評のあるスイフトスポーツだって200万チョイであるのです。(個人的にインテリアは及第点に満たないが)
この様に魅力的な国産車がごろごろしている中、賃金の上がらない日本でゴルフが売れないのは当たり前かもしれない。
その昔に見たゴルフの持っていた神通力が影を潜めたのかもしれない。
ちょっとインテリでコンサバな色を持っていたゴルフが今、急速に色を失った気がします。
ある意味、Aクラスの背が低くなり、1シリーズが発売され、A3とは差別化が図れなくなった。
市場に存在をかき乱された部分もあるのかもしれません。
タイトル画は、新型エルグランドのティーザー画像
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