70といえばボルボ。(ランクルって方も多いでしょうか)
ボルボといえばクリーンディーゼル、、となってほしいと今ボルボは願うのでしょう。
そのディーゼルモデルに乗ってきたのではありません。
ここ最近のボルボスタイルでないクラシカルなフォルムを持つ70を見に行ってきました。
なかなかのサウンドを持つ5気筒を載せていたが、その5気筒はもう通常モデルに載っていないという。
XC70にはかろうじて5気筒の2.5Lを積み、同じく4WDのモデルに60以下でも用意するらしい。
更には70にディーゼルの搭載予定なし。
何故なのか。
それは廃番になるからだそうで、次のモデルチェンジは無いという。
今や40と60シリーズで販売台数の9割を超えるというボルボ。
往年のボルボファンではない方がユーザーのほとんどなのかもしれません。
確かに安全性などを謳うは同じでも、質実剛健なフォルムから様変わりしてしまったスタイルは昔からのファンを唸らせはしないのかもしれません。
70シリーズは消滅し、より上級なV90シリーズに受け継がれるらしい。
ただこれは日本において堅調に売れる事はないでしょう。
まずは大き過ぎるだろうし、ボルボにそこまでの金額を出す人はそう多くはありません。
そう考えるとワールドスタンダードとなっている60シリーズと一回り小さい40に注力せざるを得ないのが実情でしょう。
60や40も悪くはありませんが、もう少しVモデルにはワゴンテイストを色濃くしてほしい気がします。
実際のサイズはかなりの物なのにちょっとかたまり感が強すぎます。(まぁ好き好きでしょう)
そう70のT5モデルに試乗させていただきました。
T5とはいえ2Lの4気筒モデルになります。
かるくアクセルに足を乗せるだけで十分なトルクが立ち上がるとても素性の良いエンジンです。
この下からのトルクを持ちながら最高出力は245馬力を誇り、JC08モードでは14キロを超えるというスペック。
一見非の打ち所のない様に見えますが、それは全開にした時に現れました。
1.8tあるとはいえ245PSと35キロを超えるトルクを持つ心臓にしては元気のない加速をしました。
このエンジンは踏まない方が速く感じるエンジンの部類なのかもしれません。(悪い意味でなく、普通に乗ると速いのです)
つまりそういった乗り方をする車種ではありません、最終型のクラシックシリーズは。
全開などここ半年以上した覚えがないという方にはぜんぜん問題ないと思います。
850に始まった近代ボルボのステーションワゴン、最終章ともいえるV70いかがでしょう。