くるたのしき・・・スカイランナーへの道<復活!>

走ることは「苦しいけど、かくも楽しいこと」つまりは『くるたのしいこと・・・』と、高山を走るスカイランナーを目指した手記。

59回富士登山競争の記録

2006-07-31 21:55:13 | 山岳マラソン

7月28日 富士登山競争の記録

富士登山競争が無事に終わった。目標としていた3時間台も昨年のタイムも更新できず、かろうじて時間内完走となった今回のレースを振り返ってみたい。

27日(木曜日)は定時頃に仕事を止めて、陸上クラブの木曜練習に参加。2kmほどを軽く流してend。ここままで帰ればよかったが、兎に角暑かったので(軽くのつもりで)サウナ&マッサージに行ってしまった。少し脹脛が張っているのが気になっていたので、筋肉の疲れを抜くのが目的だった。サウナはほどほどにして帰宅。そのまま食事して、寝袋と荷物を持って富士吉田にGo!

12時前には富士吉田市役所前に到着したが、既に市役所の駐車場は満車状態。なんとか場所を見つけて車を滑り込ませることができた。この駐車場って、毎年のことながら気を使う。駐車場に余裕があれば早朝に現地着として、少しは体を楽にできるのだけど・・・毎年毎年そうもいかない。缶ビールを1本飲んで就寝。気が高ぶってなかなか眠れない。・・・浅い眠り&取り留めの無い夢で・・・疲れは取れない。

4時半前には起床した。空は薄く靄っていたが、明るくなるとともに晴れて、南の空に富士山の全容が見える!まったく雄大だ!!5時を回るころにははっきり富士山を裾野の稜線から頂上まで確認できる。今日は暑くなりそうな予感。Imgp6167 Imgp6169

受け付け開始はまだまだ。だけど私と同じような人がうろうろ、・・・うろうろ。今年からスタートが2段階に選抜されている。1000番以下とそれ以上の者と。昨年はひどい転倒事故があったようで、その対策なのだと聞いていた。長丁場のレースなのでスタート位置が前でも後ろでも変わらないじゃないか?!と考える人は多いかもしれない。しかし私のように前半走り型は、兎に角最初に稼ぐのがパターン。「人を抜く」という行為は根性が要って私には向いていない走り。遅いおじさんを右に左にかわして抜くなんて、イライラして全く嫌いな走り方だ。だから、初めから前にいて最初に引っ張る。上手い走りじゃないけど、性格なので仕方がない。Imgp6160 Imgp6182

かなり暑いのでアップはそこそこにしてスタートラインには7時前に着。キナバルの友を発見して、懐かしく、今年のスタートのやり方などを色々と話す。キナバルで一緒に走ったスキーの先生も発見。久々の再会でまた盛り上がる。

スタート5分前を切り、「エイエイオー」の掛け声を上げていざスタートへ・・・。Imgp6183 Imgp6186 Imgp6188

無事にスタートを切るが、はやり渋滞、渋滞。前を押して、後ろから押されて、足を踏まれないように足踏みを大きく、進んでいく。最初の交差点を左に曲がっても、まだまだ渋滞状態が続く。兎に角前に前に・・・を心に刻んで、抜いていく。なんでこんなところにおばちゃんが居るの・・・って勝手なことを思いながら、人を掻き分けて抜きつつ走る。Imgp6191 Imgp6190

時々、富士山を仰ぎ見て、粛々と走る。浅間神社横を抜けて登山道に入る。今日はやっぱり暑い。「おんたけスカイレース」で抜きつ抜かれつのセガール似の外人を発見。苦しそうだ。彼を抜き、やはり彼とは同じ程度の実力なのだ~ッと実感。Imgp6196 Imgp6193 Imgp6200_1

馬返しはいつも以上にごった返して人が多い。・・・ってことは、「いつもより遅いのだ!」ってのを実感。これで少しあせって、梅干やらを取らず本物の登山道に入る。1時間14分ごろ。右脹脛と膝横がつりそうだ。なんだかヤバイ。もともと、私は「足がつる」癖があって用心してしたが・・・。痙攣が足の指先までビリビリってきて、・・・つってしまった。1時間27分。動かすとさらに痛い。梅干をしっかり取っておけば、こんな最初にアクシデントに見舞われなかった・・・と、レースyを終えて今冷静に反省している。この立ち止まった時点で、怒涛の流れで抜かれていく。100人か、200人か?多くの人が走り去っていく・・・。Imgp6201

痛みを堪えて、なんどか歩く。やっと給水ポイント着。梅干を貪り、レモンを10個以上は食べて・・・休む。すると、さっきの張り&痙攣はうそのように無くなる・・・。また走れる!っていう感覚が蘇えった。カリウム不足が祟っていたようだ。給水コップ半分のほどの梅干をコップに入れて、これをタイツの中(腰)に押し込んで、梅干を補給しつつ走る。いつまた痙攣に襲われるか?漠然とだけど、怖い。Imgp6204

全くムリができず、さっきから遅れた順位は挽回できないので、順位を落とさないようすることだけ頑張って進むと、5合目到着。またしっかり梅干などを補給して走る。Imgp6207 Imgp6208

今は頑張って順位をキープ。落とさない、遅れない・・・これだけを考えて走る。国土交通省のタスキをつけたニーチャンを発見。面白そうなので彼に着いて走る。相変わらず、砂利の道は苦手だ。毎年毎年、これにやられてへこむ。今年も同じ状態。Imgp6212 でもここでムリしてもしょうがないので、兎に角止まらず歩く。8合目は昨年同様のタイムか?もう良くわからない。Imgp6230 Imgp6239 

制限時間(12時)まであと10分。間に合うか?間に合わないか?考えると恐ろしいので、ひたすら登る。両手、両足で力を振り絞って登る。

やっと頂上。ここで数人も抜き、フィニュッシュ!感動だ!

少したって、あのセガール似さんもゴール。Imgp62512人で肩を抱き合ってお互いの走りを称え合った。4時間23分・・・。なんとかかんとか時間内完走はできた。目標達成ならず、かなり悔しいけど、でも頑張った自分も褒めたい!今年も暑い暑い富士登山競争だった。来年も出たい!そして目標達成をしたいとも改めて思った。Imgp6254_1