小田博志研究室

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グラノーラのネットワーク

2015-01-12 | グルメ

 グラノーラからはじまった。

 札幌の自然米・レストランで、存在感のあるグラノーラをみかけた。パッケージをひっくり返して見ると、製造元は香川県津田町の木村水産。四国の実家の近く。グラノーラと香川が重ならない。しかも、なぜ「水産」? 二重のミスマッチに、逆に興味がそそられた。

 香川県の販売店を調べてみると、アロバーというコーヒー豆ショップの志度店に置いていることがわかった。

 帰省の際に、道の駅・源平の里むれに立ち寄ったら、ここにも木村水産のグラノーラが。買ってみる。地産地消と手づくりにこだわっている。海産物は入っていない(笑)。そのままでおいしい。やめられないとまらない。グラノーラは好きで、いろいろ食べたことがあるが、これがマイ・ベストかも。

 アロバーにも行った。「田舎」だと思っていた牟礼・志度エリアに、こんなスペシャルティコーヒーの店があるとは、、、グラノーラをここでも購入。そして、メインのコーヒーも飲ませていただくと、これが香り高く、いいじゃない。

 毎年、ニカラグアなど中南米の生産者を訪ね、確かなコーヒー豆を育てていることを自分の目で確認しているそうだ。店内には、生産者の顔写真が掛かっている。環境に配慮した、持続可能な栽培をする、その意味を、現地の農家自身がよくわかっているのだという。病害虫にも強い、健康なコーヒーの木が育つのだ。

 コーヒー豆相場は、国際市場に左右される。中間業者に利益を吸い取られて、末端の農家にはわずかな取り分しか渡らないことが多い。しかし、この店では相場よりも高い値段で買っているそうだ。中間業者を介さない取引だから、農家への見返りはさらに大きくなる。近隣のコーヒー豆農家は、それを見て刺激を受け、自分たちも同じように、サステナブルな農法で、質の高い豆を栽培しようと取り組むようになっているとのこと。

 グラノーラがつなぐネットワーク。このグラノーラにして、このコーヒー豆屋あり。香川県に、このようなきらりと光るお店があるのはうれしい限り。


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