
心のどこかで気づいていたのかもしれませんね・・

『獣の奏者 エリン』 第6話 ソヨンのぬくもり
人間の手で野生の闘蛇の卵を孵すのは、とても難しい事なのだそうです。
毎日転がして、温度と湿度を保ってと、
ソヨンは気の抜けない日々を送っていました。
その様子を見ながら、
エリンは卵が孵るのを楽しみに待っておりました・・
雨と雷の夜。
ソヨンは何を思うのか、音無笛と腕輪に手をやります。
う~ん。胸騒ぎ・・
後から思ったのですが、
ソヨンの良人が亡くなったのは、
こんな天候の頃だったのでは?
闘蛇の夜回りから帰って来た、ソヨンの布団に潜り込むエリン。
母子の眠りの時は、
闘蛇の弔い笛と呼ばれる鳴き声に引き裂かれます・・
キバは、他の闘蛇より病気に弱いという事ですが、
キバって、戦闘用の闘蛇の事なんでしょうかね?
その死因は謎ですが、
「闘蛇は死ぬとにおいが変わるの?」
というエリンの言葉に顔色を変えたソヨン。
もしかしたら、
毒草のようなものを池に入れられたとか?!
「さぞ厳しく取り調べられるだろうな」
と言うワダンは、
まるで喜んでいるみたいです

村の女達はソヨンにねぎらいの言葉をかけるけれど、
霧の民たる母子はそれが決められた事のように、
いつも仕舞い湯に入るみたいです。
アーリョではなくアオーロー。
人も獣も死に絶えるような過ちを二度と犯さないという戒め。
って、戦争・・?
霧の民と呼ばれる人達は、
二度と戦争をしないという誓いを立てたのかな。
だから戦争をする、真王にも大公にも仕えない。
それが為に、
真王・大公に仕える者には疎まれるのかな。
いつも母の布団に潜り込んで来るのはエリンの方だったのに、
今夜は、母がエリンの布団に入って行きました。
「あったかい・・」

というソヨンに、
「おかあさん 私どんな匂い?」

と訊くエリン。
「お陽さまの匂い」

と答えるソヨン。
そして、
エリンはお父さんに似ていると・・
夜遅くに、ワダンと取調官達が来ます。
それを待っていたらしいソヨンが出て行く気配を感じると、
雨の中、母を追うエリン。
取調官達は構わず、ソヨンを後ろ手に縛り、
引っ立てて行くのでした。
夕餉の仕度から夕食のシーンの時にED。
いつもと違うな~と思ったら、あのラスト ;;
エリンはこれから、どうなっちゃうのでしょうか・・
風呂を焚くかまどの中に音無笛を投げ入れ、
母からもらった腕輪をエリンに渡したソヨン。
彼女は覚悟をしていたんですね。
キバの死に思うところがあったようですが、
証拠もないでしょう。
村に疑問の波紋を広げるより、
全ての罪を自分がかぶったのですね。
それは潔い態度ですが、
まだ幼いエリンには、酷な運命だと思います・・
次回 【母の指笛】