6月23日に英国は国民投票でEU離脱を選択した。2年以内に離脱する手続きに入る。EU加盟国は28カ国だったが離脱国が出るのは初めてだという。世界の株価や為替は激変した。輸出や観光などに影響が出るだろう。スコットランドやロンドンの金融族は残留を希望したが、移民に職場を奪われると考える労働者階級や偉大な大英帝国に郷愁を持つ高齢者が離脱を選んだ。英国はもともとヨーロッパ大陸とは別世界だという感覚を持っている。大英帝国時代の植民地や米国との一体感が強い。離脱派の得票率は51%で過半数ぎりぎりだった。国論が真っ二つに割れた場合に一方だけが選ばれるのはおかしい。イエスかノーかではなく、反対票も50%近くあるのだから離脱はしても貿易関係は維持して、移民の管理を強化し、人事でも副代表は反対派にするといいだろう。現実的な中間案が必要だろう。日本も憲法改正問題で国論が割れるだろう。よくわからない人々が討論してけんかになる国民投票にするよりも内容を調整したり、現実的に解釈する方がいいだろう。機械的に得票が多い方を選択するのではなく、本当に民衆のためになる政策を選ぶことが本当の民主主義だろう。日本の安倍政権の経済政策アベノミクスは社会の上層部の資金を増やせば下層にもお金が滴り落ちていくという政策のようだが、中層にも下層にもまだ資金が回ってこないようだ。