静かな映画だ。親友が行方不明で、気持がそれを受け付けない。誰にもわかる感情だ。女性は5年もたっていて、まだその空白感は続いている、、。
東京での高級バーラウンジが素敵だ。客の一人一人を見て音楽を流す店主。心のつながりを常に考えているバーだ。しかし、驚くことにその店主は急に自殺してしまう。人の命のはかなさよ。死はかくして我々のすぐそばに駐留している。
周波数を合わせることで日常生活を営んでいた親 . . . 本文を読む
文章に読みごたえがあるからミステリーではなく普通の小説を読んでいる感もあり。疑似家族の描写も優れており、人の心をきちんと描く作家だなあと思われる。
単なる誘拐事件だけでなく、ちょっと複雑にしているが、それでも家族の絆をテーマにしているのであれば、やはり彼女が子供を置き去りにした理由が弱い。これだけが後々印象に残る。
ミステリーとしても、あっと驚く仕掛けで、これはなかなか見破れないのではないか、 . . . 本文を読む