監督は韓国人だが、対象とされるのは連続企業爆破事件の受刑者たち日本人である。私とほぼ同世代であるが、彼らは反日という名のもと国家権力に牙を向けていた青年たちである。
劇映画ではないので映像に映る人た心根をそのまま理解したとは言えないが、どうもやはり彼らの生き方そのものというか、内面への追及が緩く、映画自体もそのまま中途半端に終わってしまう。
それでもかなり親近感を見たのは獄死したリーダー大道寺 . . . 本文を読む
結構長編してたけど、読んでいるうちに重厚な語り口に魅せられて、時間をかけて読む羽目になりました。
人生の暗部をきちんと見ている作家なので才能がかなり感じられる。ハードボイルド感が優れており、それだけでも十分ミステリーたり得ます。新宿歌舞伎町の裏世界の描き方も見事。なかでも、久保寺の颯爽とした印象が後々残る小説でした。
さらにこの独特なダークファンタジーがこの作品を個性的なものにしている。かなり . . . 本文を読む