またまた新境地へと向かう石持 浅海。時折キモイ描写があるので、中断しようと何度も思ったが、最後まで一気読みでした。こういう材料はどこから仕入れるんでしょうな。ますます石持から眼を放せない。
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発明王としての偉人ものエジソンしか知らず、いわゆる子供時に読んだ伝記ものの枠を超えない私のつたない知識であるが、この映画で全く知らない彼のブラック面を見て唖然とする。
そもそも主人公ベネディクト・カンバーバッチが悪役という設定。対して主人公と双極的に配置されている マイケル・シャノンがまともな経済人設定だったが、いつカンバーバッチが盛り返すのか、そういう展開になるはずだと信じて疑わなか . . . 本文を読む
1971年、いわゆる雪解け後の統制下での文学者の6日間を切り取ったまさに抒情的・文学的な作品であります。彼の交流の一部始終を緻密に撮っていくわけだが、いかにもドラマ性がなさすぎるので、観客は忍耐を強いられる。
こういう話は戦前の日本の作家にも顕著であり、似たようにも思うが、この作品では怒涛ともいえる登場人物の多さ・会話を通してそれらがすべて網羅される仕組みとなっている。
見終わった後では、1篇 . . . 本文を読む