NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

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集改センターの第23回 集改塾 (塾生40名)報告

2016-04-11 10:22:09 | 集改塾

第23回 集改塾 (塾生40名)報告

 4月6日(水曜日、午後7時00分~8時30分)、集改センターが主催する今年度最初(23回目)の集改塾を開催しました。今回は築3年で外壁タイルが落下したマンション改修工事の実例を工事に関わった協立技研㈱の渡部氏(現場代理人)と川上氏(営業担当)のお二人から生の声を聞かせていただきました。

 

< 塾生(白石増久 ㈱カシワバラ・コーポレーション)の声 >

この度の集改塾では、築3年で外壁タイルが落下したマンションの改修工事について、実際に工事を施工された協立技研㈱現場代理人の渡部様や、営業担当の川上様からお話を伺う事が出来ました。

 

冒頭に、工事に至るまでの経緯を弁護士の九鬼先生や松山塾長からお話頂きましたが、その時点で「とにかくややこしい現場」のレッテルを貼ることになりました。

マンションの大規模修繕工事の難しさは、居住者がお住まいの中での工事なので・・・・・とよく言われるように、現場代理人には「技術」と「サービス」の両面でのケアが求められますが、今回ご紹介頂いた現場は、その両面とも非常に高い難易度であると感じました。

説明の中で「ドライアウト」とう言葉が頻繁に出てきましたが、これはタイルマンションであればどの現場でも注意すべき点ですので、非常に参考になりました。

 「ドライアウト」の意味を調べると、「セメント硬化不良の一つ。モルタルなどの凝結硬化過程で、水分が下地の急速な吸水や直射日光を受けて短時間に蒸発してしまう事で、正常な凝結硬化が出来なくなる状態をいう。予防としては下地に事前に散水するなどの処置が必要。ドライアウトしたモルタルは正常な凝結硬化をしていないため強度は無い」とありますが、正にそのような状態が写し出され、下地の確認方法(釘などでこする)もご紹介頂きました。


 足場繋ぎ部のタイル補修を含め、実施工の中では先行の水湿しなくタイルを張っているケースが実在していると思われますが、それは小さな面積補修為、周囲のタイルや目地に支えられ保持されている可能性が高く、大きな面積の新設や補修になるとその症状もわかりやすく出るのだと思いました。また、タイルの貼り方については、塗装や防水のように工程や仕様が詳細に明記されていないケースも多いと思いますが、実際にタイルボンドメーカーからは詳細な施工計画書が発行されていますので、知識として持っておくべきだと思いました。

他にもJR対応や近隣対応、居住者対応から営業面(積算)の難しさなど、貴重な経験談をお話頂き、本当に有難う御座いました。

< 塾長の声 >

この日は、常日頃塾生たちが携わっている大規模修繕工事とは趣が違う、築3年で外壁タイルが落下したマンションでの実経験が聴けることもあり、過去一番多い受講者数でした。

 


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