NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

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集改センターの第150回 スキルアップセミナー報告

2017-08-10 10:17:52 | スキルアップセミナー

第150回 スキルアップセミナー報告

開催日:2017年(平成29年)7月5日(水)

テーマ:給排水設備 診断~監理までのプロセスとポイント

講 師:安達博好(本会・正会員・設計管理事業部/1級管工事施工管理技士)

<セミナー概要>

■初めに

 マンションなどの集合住宅において、給排水設備は電気設備・ガス設備等と同様に生活する上で最も重要な設備といえます。戸建住宅等と違って、マンションにおいては給排水管ともに大きな竪管を共用し、各戸には枝管といわれる配管で繋がっており、入居者個々の意思で更新や撤去を行うことはできません。結果、不具合が生じると配管を共用している各戸に影響を与え、最悪の場合は建物全体に影響を及ぼします。今回は給排水設備の仕組みとその劣化診断、改修工事について考えてみましょう。

■給排水設備の劣化調査

 調査個所は、受水槽・高架水槽・ポンプ廻り・給排水管(共用部・専有部)・外構が対象です。まず目視による調査を行ない、ポンプについては動作確認を実施、共用部の給排水管はサンプリング調査や超音波厚さ計で配管の閉塞状態、腐食状況をチェックします。外構は手鏡やケーブルを使ったカメラで状況を確認。専有部の給排水管についてもビデオスコープを挿入し錆瘤や腐食による劣化の状況を調査します。給水に関しては水圧や水量の測定を行い基準を満たしているかを判断しています。

■給水方式について

 給水方式には高架水槽方式、加圧給水方式、直結増圧方式及び直結直圧方式があります。

高架水槽方式は水道本管から給水管で受水槽に水を貯水し、揚水ポンプで屋上の高架水槽に汲み上げ、重力によって各戸に給水する方式です。断水・停電時には高架水槽内に残っている水や非常用電源を使うことで受水槽内の水を使用できる。加圧給水方式は受水槽に貯めた水を加圧ポンプによって給水する方法。断水・停電時は非常用電源の使用により受水槽内の残量を使える。直結増圧方式は水道本管から引き込んだ水を増圧ポンプにより各戸に給水するもので、水槽の点検・清掃は必要ない。最後に直結直圧方式は配水管の水圧によって給水するもので小規模な建物に適用される。ポンプを必要としないので機械室スペース等は不要。

■排水システムと排水管更新工事

 排水システムは、従来は通気管と排水管の二管方式が主流でしたが、継手の改良により単管式排水システムが採用され省スペース化が図られています。排水管の材質は平成の初め頃までは鋳鉄管が多く使われ、その耐用年数は20年といわれています。実際はもっと長いと思われますが、接続部のゴムパッキンの劣化による漏水が懸念されます。現在主流となっている塩化ビニール管に交換すれば、その後の更新工事はまず必要ないとされています。

■最後に

 給排水管の不具合はマンション生活に多大なダメージを与えます。調査診断の結果、1か所でも劣化箇所があれば配管は更新するという基本方針をもっておくことが必要です。

~次回開催予告~

■第151回スキルアップセミナー 2017年8月2日(水)午後3時から

 テーマ:「民間非営利組織(管理組合・自治会)のマネジメント支援について」

講 師:上野 義治(本会・正会員/司法書士)

<共同体の人間関係は、集団の意思決定に際し大事。組織の合意形成には日常的な暮らしのあり方が大いに影響する。ヨコの関係を「つなぐ」難しさを考えると変わるかも?>

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