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やどかり和尚の考えたこと

アイヌ語と地名16 トヨマ

2014年03月25日 09時33分25秒 | アイヌ語と地名

宮城県気仙沼市に「登米沢(トヨマザワ)」があります。

同じ宮城県に「登米」がありますが、この場合「登米市登米町」は(トメ市トヨマ町)と読みます。

岩手県山田町に「豊間根(トヨマネ)」があり、福島県いわき市には「豊間(トヨマ)」が、青森県五戸町には「豊間内」があります。

そこで、同じような言葉であり、豊間根、豊間内となればアイヌ語系なのではないかと思って気になっていました。

豊間内が豊間根となり、豊間沢は「ナイ(川)」が「沢」に日本語化したものと考えられます。

では「トヨマ」とは何か。見つけました。

山田秀三の『アイヌ語地名の研究1』によれば、「トヨマナイ」は(土・ある・川)で、大体は食用にした目の細かい土のある沢、という意味になるようです。

古代の人々は、ミネラル分補給のために土を食べていたので、良質の土のある沢は珍重されたものと思われます。

それらの土地は後に豊かな収穫の土地ともなり、豊かな漢字があてられてきたものでしょう。

ずっと気になっていた疑問が一つ解決してすっきりしました。


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