シャバ駄馬男「シャバでひとつ…」

秋田のタレント、シャバ駄馬男のたわいない日常ダイヤリー

トヨエツの信長にしびれる!

2011年02月08日 | プライベート
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」

で観た、トヨエツ演じる織田信長の最後はとにかくシビれたー。

 己の信ずるままに生きた信長にとって、人生50年というのはどれだけの長さだったんだろ。

 自らの最後を悟るとき、まだ成し得ていない天下統一に一片の未練も持っていなさそうないさぎよさ。

それは、それくらいまっすぐに大いに生きたという証以外の何者でもないな。

やっぱラオウだ。

 今までの大河や史実ではあまり見ることのなかった、派手な演出ではない妙に人間味ある最後。

 それだけに、江と同じように、視聴者は信長の魅力に惹かれ、死んでほしくないと思わせてしまう。

悪魔と呼ばれた信長が、このドラマの中で言った

「この世にヒールは1人だけでよい」

的な台詞は、信長という男の人物像が瞬時に理解できるほど衝撃的な言葉だった。


戦国の三大武将を語るとき、必ず「誰が好き?誰派?」みたいな話になるよね。

 歴史っていうのは、ワイドショーなんかと一緒で、作り手のさじ加減で人を善人にも悪人にも出来る。

 ましてや、根絶やしにされた一族や残党には、その武功を正しく後世に残すことも許されず、常に強き者達が自分たちの都合のいいように歴史を作り上げる。

 それでも、その時代のリアルを正しく残そうとする有志の密かな働きや、現代の歴史学者の努力によって歴史は少しずつ修正され、今もなを諸説で語られる。

 実際、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は、まるで、血液型のような大まかな設定くらいの人物像しかわかってないんじゃないかな。

 作り手や主人公目線によって、3人とも悪魔であり、思いやりがあり、独裁者であり、アーティストであり、女好きであり男好きになる。

その上で、今回の、トヨエツ演じる信長は今までよりも異様にかっこいいし、江が憧れるのもわかる。

 ただ、どんなに武将を美化しても、時代が時代だけであって大量に人を殺めた人物に変わりはない。

 だからこそ、現代ではありえない、そんな400年前の歴史ロマンに思いを馳せ、三大武将を理想の上司に見立てたり、行き方のお手本にしたりするんだろうな。

 って、戦国の世なんてそりゃ遠い昔って日本人が思ってても、世界を見渡せば、戦国時代のようなおっかねぇ国結構あるんだよね。