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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

安倍のアジア歴訪

2017-11-12 15:33:35 | 自民党憲法改正草案を読む
安倍のアジア歴訪
             自民党憲法改正草案を読む/番外148(情報の読み方)

 2017年11月12日の読売新聞(西部版・14版)の安倍のアジアでの活動(?)を伝えるニュースが、わけがわからない。1面のトップ。

習氏 相互訪問前向き/日中首脳会談 対北連携確認

 安倍と習が相互に相手国を訪問するのか。おっ、と思って読み始める。

 安倍首相は11日、ベトナムのダナンで中国の習近平国家主席と約50分間会談し、両国の関係改善に向け、首脳間の相互訪問を提案した。習氏は「ハイレベルの往来を重視する」と前向きな考えを示した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応では、朝鮮半島の非核化に向けて緊密に連携していくことを確認した。

 これは、言いなおすと安倍が「習さん、相互訪問をしませんか」と提案したのに対し、習が「ハイレベルの往来は大切ですね」と答えたということ。わざわざ「ハイレベル」と言っているのは、「私じゃなくてもいいんじゃないの」ということ。婉曲表現だね。相互訪問は「閣僚、高級事務官で十分」ということ。もっとあからさまに言うと、「安倍が来たいなら来たら? 私は行かないけれどね」ということではないだろうか。
 せめて「訪問に向け努力する」くらいのことばを引き出さないと「前向き」とは言えないんじゃないかなあ。
 「役人」の世界では「努力する」自体が、「口先」のものなんだけれどね。「努力はするけれど、実行はしない。」それが「ハイレベルの往来を重視する」なのだから、これはもう提案が完全に無視されたということだと思う。

 TPP11 6か国承認なら発効/大筋合意 4項目なお調整

 このニュースもよくわからない。記事中に、

 カナダの他にもTPPに慎重な新政権が誕生したニュージーランドなどで、国内手続きが円滑に進むかどうかは不透明な面もある。

 カナダ、ニュージーランドは協定に慎重らしい。カナダは、アメリカ、メキシコと結ぶNAFTAで「厳しい再交渉を続けている」(3面)という。アメリカとの交渉を念頭において、突然「姿勢」を変えたようだ。カナダは、日本車の輸入国。カナダをPTTに引き入れたいのは、日本車を売るため。カナダがこのあとアメリカのように「離脱」したら、どうなるのかなあ。

 もうひとつ。「わからない」ニュースではないけれど、注目したのが2面の

日露条約「多くの課題」/プーチン氏 日米安保見極め

 というニュース。プーチンは記者会見で「日米安保条約に関する議論が日露交渉のカギを握るとの考えを示した」と言う。
 日米安保条約があるので、日露の平和条約はむずかしい。北方四島の返還なんてとんでもない。北方四島が沖縄みたいに、アメリカの基地になっては困る、ということだろう。北方四島の「無米軍基地化」だけではなく、北海道「無米軍基地化」も「確約」しないとだめだろうなあ。いま、北海道には米軍基地はないけれど、これはきっとアメリカとソ連(ロシア)の「密約」だろう。北方四島はソ連に渡す、北海道に米軍基地はつくらない、ということで「均衡」を守っている。「暗黙のアメリカとソ連(ロシア)の国境」をつくっている。「非武装地帯」をつくっているといえばいいのか。
 こういうことは、新聞ニュースにはならない。
 だから、私が勝手に妄想していることなのだけれど。

 安倍って、アジア外交で、何か「得点」を稼いだのかな?
 加計学園問題への追及を引き延ばすことができた、というのが、まあ、「利点」か。ずるいなあ。



#安倍を許さない #安倍独裁 #沈黙作戦 #憲法改正 #天皇生前退位
 
詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイント 日本国憲法/自民党憲法改正案 全文掲載
クリエーター情報なし
ポエムピース

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