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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

安倍の沈黙作戦

2017-11-18 08:02:25 | 自民党憲法改正草案を読む
安倍の沈黙作戦
             自民党憲法改正草案を読む/番外149(情報の読み方)

 2017年11月18日の読売新聞(西部版・14版)の4面。

野党と「話して回るひまない」

 という見出しで、自民党幹事長・二階の発言が書かれている。

 自民党の二階幹事長は17日、東京都内で講演し、「アベノミクスの結果が出て、野党は悔しくて悔しくて仕方ないから、(その恩恵が)地方に回ってきていないと偉そうに言う」と述べ、安倍首相の経済政策を批判する野党をけん制した。
 また、「何をすればいいか考えがあるなら述べてみなさいよと言ってやりたいが、あんな連中と話をして回るひまはない。情けない限りだ」とも語った。

 「何をすればいいか」は野党は何度も言っている。「安倍は辞めればいい」と言っている。
 「アベノミクスの結果が出ている」というが、そうであるならなぜ消費税増税ができないのか。景気を回復させるために消費税増税を延期したのは、アベノミクスが失敗したからである。失敗を「道半ば」と言い換えているにすぎない。
 それはそれとして。

あんな連中と話をして回るひまはない

 これは暴言だ。
 安倍は都議選の応援演説で、国民に向かって「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と言った。二階は国民の代表である国会議員に対して「あんな連中」と言っている。国民の代表を「あんな連中」と呼ぶことは、その議員を選んだ国民の「あんな連中」と呼ぶことである。
 そして、それは国民の選別であり、切り捨てである。
 「話して回るひまはない」が、そのことを露骨に語っている。
 賛成してくれる人間となら話すが、反対する人間とは話さない。反対するひとの声を封じ込める、というのが安倍・二階の「民主主義」の方法である。
 反対している人との対話にこそ時間をかける、よりよい合意へ向けて努力する、というのが民主主義の基本である。
 賛成するなら仲間にしてやる、優遇してやる、というのがいまの安倍の政治。
 それは独裁である。
 この独裁の姿勢が、安倍だけではなく、自民党全体に拡がっていることを証明するのが、今回の二階の発言である。

あんな連中と話をして回るひまはない

 は、すぐに、

あんな連中は逮捕して、封じ込めてしまえ

 にかわる。
 この「沈黙作戦」は、「あんな連中」がどこにいるのか、密告合戦がはじまる。「あんな連中」を密告することが、安倍の「お仲間入り」の条件になるからだ。




#安倍を許さない #安倍独裁 #沈黙作戦 #憲法改正 #天皇生前退位
 
詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイント 日本国憲法/自民党憲法改正案 全文掲載
クリエーター情報なし
ポエムピース

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