時事ドットコムニュースが「安倍首相、ブルーインパルスに拍手」という記事をネット配信している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052900846&g=pol&fbclid=IwAR1ePrXNJdZaRh4r3YkTeSbnp5P-DAjhaCxzzFtf_m6N2VyZ-VfF1mqR-AA
この記事でいちばんわからないのは、だれがブルーインパルスの飛行を許可したのか。命令したのか。
私は、自衛隊の指揮系統も、東京上空の管制権についても、何も知らないが、ブルーインパルスの隊員(乗員)が彼らの判断で東京上空を飛んだとは思えない。
「安倍晋三首相は29日、航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が東京都心の上空を飛ぶ様子を首相官邸の屋上から眺めた。(略)首相は10分間ほど屋上にとどまった。」
↑↑↑↑
この安倍の行動は、安倍が事前にブルーインパルスの飛行を知っていたことを意味するだろう。
飛行機が飛んできたから、それを見るために屋上に上がり、さらに10分間も見つめる、というのは「激務」をかかえる人間のすることではないだろう。
さらに。
「飛行は新型コロナウイルス感染症の治療に当たる医療従事者らに謝意を示すのが目的」
↑↑↑↑
時事は、こう書いているが、誰から聞き出した「目的」なのか。だれが考え出した「目的」なのか。
医療従事者に感謝するのというのなら、病院へ直接出向き、「花束」とか「菓子などの差しいれ」とか、「感謝状」を渡すとか、いろいろな方法がある。少なくとも、相手の立っているところにまで行って、相手を「高める」(頭を下げる)というのが、ふつうの行為である。
上から見下ろし(上を通りすぎる)ということで「感謝」をあらわすというのは、私には「傲慢」な行為に思える。
で、ここから推測できること。
ブルーインパルスの飛行を命令したのは、安倍なのだ。
自衛隊が自衛隊の都合でブルーインパルスを飛ばしたのなら、その時間帯に安倍が官邸屋上から10分間も、その飛行を眺めるというようなことはできないだろう。
街で偶然見かけた人も、まさか10分間もそれを眺め続けるということは、ふつうに考えてありえない。用事もなく、ただ街を歩いている人であっても10分間も眺め続けるということは考えられない。
よほどの飛行機好きでないかぎりは飽きるだろう。
安倍自身が、どこかの病院を訪れ、「みなさんに感謝しています」と直接頭を下げるのではなく、ブルーインパルスを飛ばせば「感謝していることになる」と考えることができるのは(そんなことを考えるのは)、安倍以外にありえない。
自分で行動するのではなく、「感謝する」ということさえ、他人にさせてしまう「傲慢さ」は安倍以外のだれにも思いつかないだろう。
問題は。
安倍に、こういうことを命令する権限があるかどうかである。
そして、こういう権限を行使するときに、何の「許可」も得なくていいのか、ということである。
国会の承認を受けないまま、自衛隊を指揮していいのか、ということである。
「戦争」ではない。
ブルーインパルスが実際の「戦争」のときどういう活動をするのか私は知らない。
しかし、自衛隊(軍隊)に属する飛行機である。
これを安倍が勝手に指揮したのだとしたら、これは首相権限を逸脱しているのではないのか。憲法違反になるのではないのか。
「時事」の記事は、この点に触れていない。
思うに。
安倍は自衛隊を指揮したくてたまらないのだ。
軍隊を指揮したくてたまらないのだ。
改憲は、軍隊を指揮したいからという理由からだけでおこなわれるのだ。
そのことを象徴している。
安倍は2012年の自民党改憲草案を先取りして、自衛隊を勝手に指揮しているのだ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052900846&g=pol&fbclid=IwAR1ePrXNJdZaRh4r3YkTeSbnp5P-DAjhaCxzzFtf_m6N2VyZ-VfF1mqR-AA
この記事でいちばんわからないのは、だれがブルーインパルスの飛行を許可したのか。命令したのか。
私は、自衛隊の指揮系統も、東京上空の管制権についても、何も知らないが、ブルーインパルスの隊員(乗員)が彼らの判断で東京上空を飛んだとは思えない。
「安倍晋三首相は29日、航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が東京都心の上空を飛ぶ様子を首相官邸の屋上から眺めた。(略)首相は10分間ほど屋上にとどまった。」
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この安倍の行動は、安倍が事前にブルーインパルスの飛行を知っていたことを意味するだろう。
飛行機が飛んできたから、それを見るために屋上に上がり、さらに10分間も見つめる、というのは「激務」をかかえる人間のすることではないだろう。
さらに。
「飛行は新型コロナウイルス感染症の治療に当たる医療従事者らに謝意を示すのが目的」
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時事は、こう書いているが、誰から聞き出した「目的」なのか。だれが考え出した「目的」なのか。
医療従事者に感謝するのというのなら、病院へ直接出向き、「花束」とか「菓子などの差しいれ」とか、「感謝状」を渡すとか、いろいろな方法がある。少なくとも、相手の立っているところにまで行って、相手を「高める」(頭を下げる)というのが、ふつうの行為である。
上から見下ろし(上を通りすぎる)ということで「感謝」をあらわすというのは、私には「傲慢」な行為に思える。
で、ここから推測できること。
ブルーインパルスの飛行を命令したのは、安倍なのだ。
自衛隊が自衛隊の都合でブルーインパルスを飛ばしたのなら、その時間帯に安倍が官邸屋上から10分間も、その飛行を眺めるというようなことはできないだろう。
街で偶然見かけた人も、まさか10分間もそれを眺め続けるということは、ふつうに考えてありえない。用事もなく、ただ街を歩いている人であっても10分間も眺め続けるということは考えられない。
よほどの飛行機好きでないかぎりは飽きるだろう。
安倍自身が、どこかの病院を訪れ、「みなさんに感謝しています」と直接頭を下げるのではなく、ブルーインパルスを飛ばせば「感謝していることになる」と考えることができるのは(そんなことを考えるのは)、安倍以外にありえない。
自分で行動するのではなく、「感謝する」ということさえ、他人にさせてしまう「傲慢さ」は安倍以外のだれにも思いつかないだろう。
問題は。
安倍に、こういうことを命令する権限があるかどうかである。
そして、こういう権限を行使するときに、何の「許可」も得なくていいのか、ということである。
国会の承認を受けないまま、自衛隊を指揮していいのか、ということである。
「戦争」ではない。
ブルーインパルスが実際の「戦争」のときどういう活動をするのか私は知らない。
しかし、自衛隊(軍隊)に属する飛行機である。
これを安倍が勝手に指揮したのだとしたら、これは首相権限を逸脱しているのではないのか。憲法違反になるのではないのか。
「時事」の記事は、この点に触れていない。
思うに。
安倍は自衛隊を指揮したくてたまらないのだ。
軍隊を指揮したくてたまらないのだ。
改憲は、軍隊を指揮したいからという理由からだけでおこなわれるのだ。
そのことを象徴している。
安倍は2012年の自民党改憲草案を先取りして、自衛隊を勝手に指揮しているのだ。