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江東区図書館生活

本棚の本をずいぶん少なくすることができました。

図解 よくわかるデータマイニング (B&Tブックス) [単行本] 石井 一夫 (著)

2012-03-14 05:48:45 | ★★★☆☆おもしろかった
図解 よくわかるデータマイニング (B&Tブックス) [単行本]
石井 一夫 (著)




場所:江東区図書館

とりあえずのとっかかりぐらいには使えそうな本です。
2004年の本なので、ちょっち古い感じは否めませんが。
最後のほうでやたらと医療とかバイオへの応用の記事がしつこく書いてあるなぁと思ったら、著者は医療関係の研究者でした。
以下、メモ。

●<P.50>また、データが正規分布をしていると仮定して、平均値と標準偏差をもとに統計的解析を行うことをパラメトリックな統計解析といい、データが正規分布をしていると仮定せず、平均値と標準偏差を用いないで、順序尺度などを用いて、統計解析を行うことをノンパラメトリックな統計解析といいます。パラメトリック、ノンパラメトリックについては前節「4-1 データの山から砂金を掘り出す技術」で、既に説明しましたが、正確な定義は、ここで述べたように、データが正規分布をしていることを仮定するかどうかという点にあります。
★知らなんだ、メモメモ…

●<P.175>その意味で、「データマイニングは、現在の宝探し」、「データマイナーは、現在のフォーティーナイナー」ととらえることができます。
この「現在のゴールドラッシュ」で、「現在のフォーティーナイナーたち」が、どんなすばらしい未来を発見するのか?そして、今後私たちの社会にどんな革命的変化をもたらすのか?
それは、今後の宿題、読者への課題ということで、本書を締めくくることにしたいと思います。
★えー…

【アクション】
Rに触れてみる!

シンプルに生きるための人生整理法(ライフ・カルキュレーター) [単行本]

2012-03-13 20:54:30 | ★★☆☆☆読まなくてもよかったかな…
シンプルに生きるための人生整理法(ライフ・カルキュレーター) [単行本]
ポール・ウィルソン (著), 藤井 留美 (翻訳)



場所:江東区図書館

価値観とか優先すべきものをエクセサイズを通して見つける、まぁよくあるタイプの本。
ハードウェイ(がんばるやりかた)でないカームウェイで行こうってところは良いかな。
以下、メモ。

●<P.117>この二つの項目で迷っているとして、シンプルなテストをやってみてください。
・両腕を前に伸ばす。リラックスして目を閉じる。
・AとBをそれぞれ片手に「持っている」ところを想像する。
・どちらの腕により重さを感じるか。
これだけです。重く感じるほうが、あなたが望んでいることであり、正しい選択です。
★ほんと?!
やってみようっと。


【アクション】
二択で迷ったら、右手と左手の上にそれぞれ乗せてみて、どちらが重いか感じる。
Don’t think, Feel…

HUNTER×HUNTER 11 (ジャンプ・コミックス) [コミック] 冨樫 義博 (著)

2012-03-12 05:56:39 | ★★★☆☆おもしろかった
HUNTER×HUNTER 11 (ジャンプ・コミックス) [コミック]
冨樫 義博 (著)



場所:江東区図書館

ノブナガに挑むと思わせて逃げるゴンとキルア。
買い物中のノストラード組のお嬢様、トイレで変装、センリツとバショウのボディガードをまく。
一人オークション会場に向かうも検問で入れないお嬢様、見知らぬ人物の助けで検問抜ける、その人物は旅団団長。
お嬢様の占い、ウヴォーキンの死も見事に的中。
団長の指令、派手に殺れ!!
集められた刺客、団長の敵ではない、団長の前にゼノとシルバのゾルディック親子。
団長の能力は相手の念能力を盗む、しかしゼノとシルバ相手に戦いながらでは難しい。
ゼノが団長をおさえ、そこにシルバが…
イルミからの連絡、仕事完了、団長の依頼で十老頭を暗殺完了、ゼノとシルバの依頼主は十老頭、よって団長を殺す意義がなくなった、手打ち。
オークションは再会、しかしそこに出品される品は全て旅団の能力者による贋作。
旅団の出自は流星街?、ここには何を捨てても許される。
我々は何ものも拒まない、だから我々から何も奪うな
合流したゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、制約と誓約を教えるクラピカ、自分の念の秘密も。
旅団に記憶を読む能力者がいることをつげるキルア、こちらから打って出るべきだと。
旅団も仲間割れ?、鎖野郎を見つけることを主張するノブナガ、団長は仕事は終わった。

この人と結婚していいの? (新潮文庫) [文庫] 石井 希尚 (著)

2012-03-10 00:49:33 | ★★☆☆☆読まなくてもよかったかな…
この人と結婚していいの? (新潮文庫) [文庫]
石井 希尚 (著)




場所:江東区図書館

「話を聞かない男、地図が読めない女」を日本人が書くとこうなりました、そんな本。
あと、↓このあたりとだいたいいおんなじこと書いてある。

セックスしたがる男、愛を求める女 [単行本(ソフトカバー)]
アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ (著), 藤井 留美 (翻訳)
http://blog.goo.ne.jp/shinyability/e/e4c14aca670806cdb965b4ba40b5ca1d

妻の相談に乗ってはいけない (学研新書) [新書]
織田 隼人 (著)
http://blog.goo.ne.jp/shinyability/e/3a07aeec678e81da0dd80ca7e81c853b


以下、メモ。

●<P.218>「結婚っていうのは勢いだ。しようと思ったとき、とにかく結婚してしまわないとなかなかできないものだぞ」
まことしやかにこのような助言をする人が大勢いることも、その理由の一つでしょう。確かに、結婚にはエネルギーを要します。勢いで思い立ったときに突進せよ、という助言も一理あることは認めます。
しかし、だからと言って、あなたのこれからの一生を左右する結婚を、勢いだけで通過してしまおうとするのはよくありません。少なくとも、相手のことを客観的にもう少し良く知り、結婚生活のための準備をするに越したことはありません。そうでないと、後悔するのは自分のなのですから。
そういうわけで、私はこれから結婚するカップルにはプリマリタル・カウンセリングを受けることを常々勧めているのです。
★これは著者のポジショントークかなぁ。
もちろん勢いだけってのは問題だけども、事前に完璧なマッチングを取ろうとしたら今度はマッチングが成立しなくなる。
虎穴にいらずんば虎児を得ず、たぶんこいつだと思ったら勢いで突き抜ける。
愛は育むもの、事前の選択よりも、事後にお互いに練り上げていく分の方が大きいんでないかな。
と、子供に聞かれたら言おう。

●<P.239>理想的な人と出会うという言葉がありますが、理想的な人は見つけるのではありません。結婚とは理想的な人になることなのです。
★嫁はんから見て理想的か?


●<P.254>「夫は自分の妻に対して義務を果たし、同様に妻も自分の夫に対して義務を果たしなさい。妻は自分の身体に関する権利を持ってはおらず、それは夫のものです。同様に夫も自分の身体についての権利を持ってはおらず、それは妻のものです」
---コリント人への第一の手紙七章三~四節
●<P.262>「それゆえ、人はその父と母を離れ、二人は一心同体となる」
---エペソ人への手紙五章三十一節
★さすが聖書、ええこと書いてある。

●<P.274>肉体的な愛を意味する「エロス」、兄弟愛を意味する「フィレオー」、そして無条件の愛を意味する「アガペー」です。聖書記者は神の愛をアガペーで表しました。
★ちゃんと使い分けしよう。


【アクション】
一家の家計を支える、そのために多少家庭を犠牲にして仕事を優先する、ってのは男性目線。
なにげないコミュニケーションをおろそかにしない。
ちょっとした約束事をきちんと果たす。


大震災の後で人生について語るということ [単行本] 橘 玲 (著)

2012-03-09 05:19:49 | ★★★★★繰り返し手にしたい一冊
大震災の後で人生について語るということ [単行本]
橘 玲 (著)



場所:江東区図書館

基本的には、これまでの橘本と書いてることはそれほど変わりない。
これまでもダークサイドに落ちないためにはどうするかを描いてきていたが、それでも黄金の羽根の拾い方が見つかればアップショットが狙えるという面があった。
今回の大震災を受け、そこがリスク回避をするためにはどうするかにフォーカスされたように思う。
失われた4つの神話、
・不動産神話
・会社神話
・円神話
・国家神話
と大震災を経て、自分だけではコントロールが難しい国家の特に財政面のリスクからいかに自分を切り離すか。
著者の主張を全部取り入れられるわけではないけれども、ヒントはいっぱい。
迷いが生じたり、ちょっと浮かれているかもと思ったときは、手にとって考えを修正するのに使いたい本。
以下、メモ。

●<P.39>このことを概念的に説明すると、マイホームでは、あなたという家主が賃借人から月額二〇万円の家賃を受け取っている、ということになります。この「見えない家賃」が帰属家賃で、海外赴任などでマイホームを賃貸に出すと(すなわち賃借人があなたから他人に代わると)、このキャッシュフローが「見える家賃」へと現実化するのです。
このことからわかるように、マイホームの所有者は、帰属家賃という見えない収入を受け取っています。このため海外では、資産を不動産以外(株式や債券)に投資しているひととの公平を期すため、帰属家賃に課税するところもあります(スイス、オランダ、ベルギーなど)。その是非はともかくとして、マイホームとは不動産投資であり金融資産そのものということがこれでわかるでしょう。
★帰属家賃に課税したほうが、筋としては通るなぁ。

●<P.51>銀行にお金を預けるときは、一〇万円でも一〇〇万円でも利息は変わりません。一億円なら大口預金になって、利息をすこし上乗せしてもらえます。このように、投資額によって利回りは変わらないか、大口の投資家が有利になるのが基本です。
ところが賃貸物件の利回りを比較すると、価格の安いワンルームマンションの利回りが明らかに高く、分譲マンションや一戸建てになるにしたがって利回りは低くなります。これは、ワンルームマンションのほうがリスクが高い(物件価格が下落する可能性が大きい)ためです。
年金生活者などに販売されている投資用ワンルームマンションでは、不動産業者が十分な利益を得てもなお魅力的な利回りを維持するために、家賃をそうとう高く設定しなければなりません。しかしこれではだれも借りてくれませんから、いずれは家賃を引き下げるか、家賃保証会社が破綻するほかありません。これでは、あちこちでトラブルが起きるのも当然です。
その一方で、一戸建てやファミリー向けのマンションの利回りが低いのは、借り手がいなくて家賃が下がるからです。後述するように、日本では借地借家法によってファミリー向けの賃貸物件の供給が少なく、結婚して子どもができるとマイホームを購入するのが”常識”とされています。そのうえ「賃貸よりマイホームが得だ」とほとんどのひとが信じているので、賃料の高い物件を借りるのは外資系企業の幹部社員などごく一部しかいません。ただしこうした需要があるのは東京の都心部に限られているので、郊外の大型物件の賃料は大幅にディスカウントせざるをえないのです。
このことを賃貸する側から見れば、常識とは逆に、家賃の安いワンルームマンションほど不利で、賃料の高い大型物件を大家族で借りたほうが得だということになります。
月額家賃三〇万円で家を借りていると聞けば、だれもがもったいないと思うでしょう。しかしこの物件の市場価格が一億円だとすれば利回りは年三.六パーセント(三六〇万円÷一億円)で、実質利回りの平均(五パーセント)を大きく下回っています。これが高額の賃貸物件に住む資産家がいる理由で、彼らは割安な不動産物件を借り、資金をより利回りの高い(正確にはリスク/リターン比の高い)収益機会に投じたほうが有利だということを知っているのです(不動産業界のひとたちが賃貸物件に住んでいる理由もここから説明できます)。
★なるほど。
多くの人が家族を持つタイミングで持ち家に流れることから、ファミリー向けの賃貸市場への供給は少ないんだけども、需要はもっと少ないってことか。
そうすると、少ない供給でも需要よりは多いので供給過多ってことになって、値段が下がる。
こんなところにも黄金の羽根は落ちているのかぁ、これは目から鱗だ。
今後、賃貸市場が活性化すると思われ、そのうち需要と供給はマッチして適正な価格に落ち着くはず。
割安な賃貸物件を見つけたら、それをさっさと借りて長く住むってのはいいかもしれない。

●<P.55>個人がマイホームを購入すべき理由として、「年をとれば家が借りられなくなる」といわれますが、高齢化社会では高齢者に入居してもらわなければ空室を埋めることができませんから、これも過去の話になってしまいました。国土交通省は高齢者専用賃貸住宅(高専賃)の普及にちからをいれていますが、そうでなくても今後は高齢者が賃貸市場の主役にならざるをえないでしょう。
★最近新聞を見ていてびっくりした。
女性向けファッション誌の広告がたくさんのってたけど、ほとんどアラフォー向け。
ファッションの市場をその世代が支えてるってこと。
おそらく10年後は、この層がそのまま年食ってアラフィフ向け雑誌ばかりになるはず。
市場はお金を払ってくれる層に向けて商品を供給する。
賃貸市場もそう。
とすれば、恐ろしい予想が頭をよぎる。
若いと家が借りられない…
そんな時代がくるかもしれない。

●<P.75>日本的雇用慣行がなかなか変わらないのは、それが均衡解として安定しているからです。しかしナッシュ均衡は、いったん成立すると未来永劫変わらないわけではありません。左側通行と右側通行を変えるのはものすごく大変です。しかし沖縄では、敗戦による占領で交通ルールがアメリカと同じ右側通行になり、本土復帰七年目の一九七八年七月三〇日に左側通行に戻されました。このときは、わずか八時間ですべての道路標識・標示が変更されたといいます。
ここに、ナッシュ均衡のもう一つの特徴があります。それはきわめて頑健ですが、いったん状況が代わると一瞬のうちにもうひとつの均衡解に移ってしまうのです(右側通行と左側通行が混在することはありません)。
雇用慣行がナッシュ均衡だとすれば、日本的雇用がアメリカ型になったり、アメリカ型雇用が日本型になったりすることも考えられます。どのような条件で、このような変化が起きるのでしょうか。
青木昌彦によれば、雇用慣行がどちらの解に至るかは、期待賃金(労働供給関数)と実質賃金(限界生産曲線)の関係で決まります。サラリーマンの実質賃金が期待賃金より大きければ、すべての労働者が正社員を目指して日本的雇用に至ります。逆に実質賃金が期待賃金よりも低くなれば、サラリーマンはいなくなってアメリカ型雇用という均衡解に達するのです。このことをもっと簡単にいうと、「サラリーマンになるのは損だ」とみんなが思うようになれば、日本的雇用は崩壊するのです。
★変化点はすぐそこまで来ているかもしれない。
それでもサバイバルするには、どうすればよいだろうか?

●<P.80>サラリーマンとはすべての人的資本をひとつの会社に投資することですから、これは「タマゴをひとつのカゴに盛る」のと同じです。だれもがすぐに気づくように、この投資が成功するには、そのカゴが壊れないことが絶対条件になります。ところがこの一〇年で、会社が倒産するのは珍しいことではなく、大手企業でも頻繁にリストラが行われるようになりました。
★この状況が続いて、昔には戻らないとみんなが思うようになれば、それはすなわち上で引用した「サラリーマンになるのは損だ」とみんなが思うようになること…

●<P.82>前頁図(19)では、人的資本は会社に完全に依存していますから、いったん食を失えばその大半が毀損してしまいます。金融資本はレバレッジをかけて不動産に投資されているので、地価が下落したり、天変地異で不動産の価値がなくなればたちまち債務超過に陥ってしまうでしょう。そしておそろしいことに、日本にはこうしたハイリスクな人生のポートフォリオを持つひとたちがものすごくたくさんいるのです。
★知り合いを見回したときに、家持ちですんごく不安を感じさせるのとそうでないのがいるけど、その違いはこれかぁ。
人的資本が会社にほぼ完全に依存しているか、いざとなったら会社の外に出ていってもなんとかなりそうかの違いか。

●<P.127>国家の財政赤字とは、要するに国家が通貨(円)を過剰に印刷して市場に供給することです。通貨もまたひとつの商品ですから、当然、需要に対して供給が増えれば価値は下がります。財政破綻とは、円の信用が失墜して通貨の価値が大きく毀損することです。
このように考えると、国家破産は原理的に三つの経済事象しか引き起こさないことがわかります。
(1)高金利  国債の信用に投資家が不安を抱けば、債券価格は下落して金利が上昇します。
(2)円安   外国為替市場ではさまざまな国の通貨が売買されており、日本円の価値が下がれば、当然、外貨の価値が上がって円安になります。
(3)インフレ 通貨というのはモノやサービスを売買するときの指標ですから、通貨の価値が下がれば物価は上昇してインフレになります。
国家破産というのは、この三つの経済現象が同時に、かつ異常なレベルで発生することです。日本はずっとデフレと低金利に悩まされてきましたが、〇七年の世界金融危機以降は、それに円高が加わりました。国家破産後は、いまとまったく逆の「インフレ・高金利・円安」世界がやってくるのです。
ここで強調しておきたいのは、国家破産をいたずらに恐れる必要はないということです。財政が破綻すればなにが起きるかあらかじめわかっていて、なおかつそれ以外のことは原理的起こりえないのですから、原発事故のように、放射能という未知の恐怖に襲われるわけではありません。
★投資を、利殖ではなく、国家財政破綻に対する保険、リスクヘッジと考えてみよう。
色気を出すから、ほんとは気にしちゃいけないとわかっちゃいるのにマーケットタイミングが気になったりする。
日本国財政が抱えるリスクを極力最小化するには、そういう視点で投資を考えてみると、迷いの要素は少なくなりそう。

●<P.144>製造業やサービス業の労働者がグローバル化の荒波に飲み込まれるのは、それがだれでもできる代替可能な仕事だからです。こうした仕事の象徴がマクドナルドの店員で、厳密に定められたマニュアルどおりに作業すれば、新人でも初日からベテランと同じハンバーガーをつくることができます。これが”マックジョブ”で、会社の場合はバックオフィスの仕事に相当します。
その一方で、医師や弁護士、公認会計士、あるいは俳優や歌手、スポーツ選手のように、代替不可能な視覚や技能、能力が必要な(だれでもできるわけではない)仕事もあります。
こうしたクリエイティブクラスに、グローバル化は多大な恩恵をもたらします。
(英語を母語とする)彼らの仕事に国家や民族は関係なく、ひとたび成功すれば世界市場を相手に莫大な利益を手にすることができるからです。-アメリカではライシュの予言どおり、超富裕層と貧困層の二極化が進行しました。
ところで『ブラック・スワン』のナシーム・タレブは、クリエイティブクラスのなかにも、「拡張可能な仕事」と「拡張不可能な仕事」があるといいます。拡張可能なのがクリエイター、拡張不可能なのがスペシャリストで、この区別は、これからの仕事を考えるうえできわめて重要です。
★どれを選ぶかは生き方の問題。
それぞれにメリットがありデメリットがある。
それを無視して羨んだり、卑下したり、ないものねだりしても無駄。

●<P.160>グローバルな世界では、労働者の二割のクリエイティブクラスと八割のマックジョブに分かれるとロバート・ライシュは予言しました。そのクリエイティブクラスには、拡張可能なクリエイターと拡張不可能なスペシャリストの仕事があります。
今後日本でも同様の変化が起きるのであれば、この本を読んでいるほとんどのひとにとって、人生設計の最適戦略はスペシャリストを目指すことになるでしょう。アメリカでもクリエイターの数はきわめて少なく、クリエイティブクラスのほとんどはスペシャリストです(クリエイターが目立つのは、ごく少数がとてつもない成功をするからです)。
日本列島には約一億二〇〇〇万人が暮らしていて、乳幼児を除けばほぼ全員が読み書きできます。しかし出版業界ではながらく、「本を読むのは人口の一〇パーセント」といわれてきました。読書調査では、月に一冊も本を読まないひとが約五割とされていますが、残りのひとたちが文芸書や専門書、ビジネス書などを読んでいるわけではありません。有り体にいってしまえば、こうした本を読むには一定程度のリテラシーが必要になるのです。
光文社で女性誌やビジネス書籍をつくってきた編集者の山田順は、『出版大崩壊』(文春文庫)で、経済書やビジネス書の読者は最大四〇〇万人しかいないとして、次のような根拠を述べます。
これは、まず一流大学卒で一流企業社員、公官庁職員、弁護士、医者などの専門職の就業人口から出した実数である。現在、東京大学の卒業生の総数は年3000~3500人。これに京大、阪大、九大などの国立大学の卒業生、早慶ほかの六大学にMARCH、関関同立などの卒業生を加えると、年約15万~20万人になる。この15万人~20万人と、毎年、一流企業、官庁、専門職に就く人数はほぼ一致している。
この構造は日本社会ではずっと変わっていなくて、就職氷河期などと言われても、この層は変動することなく、階層ピラミッドの上位層を形成している。ちなみに、1世代の年齢別人口は団塊ジュニアのときが200万人を超えていたが、少子化で現在は100万人近くまで落ちている。
さて、この年齢別人口のうち上位20万人が、定年までの約40年間本を読むとする。すると40歳分だから、800万人になる。しかし、経済書となれば読者のほとんど男性だから半分の400万人。こrが想定読者数だ。
★この数字は覚えておいておこう。

●<P.181>しかし世界の株式市場をまるごと買うことができるのなら、このような悩みはなくなります。なぜならその場合、理論上、選択肢は次のふたつしかなくなるからです。
(1)世界の株式市場は長期的に拡大する。
(2)資本主義はもう限界で、これから市場は縮小するしかない。
●<P.183>ヒトという有限な生き物にとってもっとも貴重な資源は、お金ではなく時間です。
ウォーレン・バフェットのように世界じゅうの企業の財務諸表を読み込み、徹底的に分析すれば、株価インデックスに比べて投資パフォーマンスを二〇パーセント引き上げられるとしましょう。しかし私は、仮にこの”必勝法”を知っていたとしても、実践しようとは思いません。私の投資額から考えると、その時間を仕事や趣味にあてたほうが人生の効用ははるかに大きく、それを犠牲にしてわずかな超過利潤を得たところでなんの意味もないからです。
●<P.185>さらに素晴らしいことに、ACWIの世界株ポートフォリオは、通貨の分散まで勝手にやってくれます。そこにはアメリカ企業だけでなく、ヨーロッパ(ユーロ)やイギリス(ポンド)、中国(人民元)、ロシア(ルーブル)、インド(ルピー)、ブラジル(レアル)などの企業が株式市場の時価総額に応じて含まれているからです。すなわち世界株ポートフォリオは、為替リスクに足して中立なのです。
★市場はまだ拡大するとの明るい未来にかけるなら、ACWI(1554)買っとけ、以上。

●<P.202>これまで述べたように、理論どおりなら、これらの通貨は円に対して金利差の分だけ安く(円高に)ならなければなりません。ところが現実は、すべての通貨が円に対して一四~一八パーセントも増価した(円安になった)のです。この結果、レバレッジをかけて高金利通貨を買持ちした投資家(おばさん)は、金利差と為替差益のダブルで儲かることになりました(円を売ったプロの投資家は往復ビンタのようにダブルで損をしました)。
その後ドル円レートは、二〇〇七年六月の一二三円をピークに円高に転じ、世界金融危機を経て、大震災直後の二〇一一年三月一七日には一ドル=七六円二五銭の史上最高値を記録しました。世間ではこれを「超円高」と呼びましたが、二〇〇五年初頭の一ドル=一〇〇円を基準値とし、米ドルと日本円の平均的な金利差を三パーセントとすれば、二〇一〇年に一ドル=八〇円になるのは理論どおりです(日本とアメリカのインフレ率の差から資産しても同じ結果になります)。
★とすれば、今こそが正常であって、ちょっと前が異常なのだな。
これは意識しておいていいかもしれない。

●<P.219>日本の社会でもっとも優秀なひとたちがバザール空間に集まるのは、そこに法外に有利な成功の機会があることに気づいているからでしょう。
その成功は、たんに金銭的なものではありません。バザール世界では金銭よりも「評判」のほうがはるかに価値が高く、インターネットの登場によって、成功者はとてつもない富と名声を手にするようになりました。
★そうか、じつはそっちがブルーオーシャンだったのかもしれない。

●<P.223>日本人はずっとムラ社会的な人間関係(世間)に守られて暮らしてきましたが、その窮屈な世界を憎んでもきました。故郷を捨てて都会に出ても、こんどは会社という別の世間に取り込まれて生きるしかありませんでした。
しかしいまや会社共同体も解体し、私たちは一人ひとりの金融資本と人的資本だけを頼りに、グローバルな市場経済と孤独に相対することを余儀なくされています。いずれ本書の続編として、そんな日本の希望と絶望について書いてみたいと思います。
★をを、続編あり、待ち遠しい。


【アクション】
日本国の国家財政破綻リスクからリスクフリーにするには、どのようなポートフォリをを組むべきかを考える。

はじめの一歩(93) (少年マガジンコミックス) [コミック] 森川 ジョージ (著)

2012-03-08 18:29:56 | ★★★☆☆おもしろかった
はじめの一歩(93) (少年マガジンコミックス) [コミック]
森川 ジョージ (著)




場所:江東区図書館

触るだけに見えていた一歩のパンチは確実にウォーリーの腹の一箇所を打ち続けていた、カモガワの鉄拳を受け継ぎしもの。
カモガワのラストさんは鷹村にあらず一歩であると知るミゲル。
コーナーで罠をはるウォーリー、一歩はデンプシーロールを解禁、ボディ、しかしたえるウォーリー。
同時モーションから、一歩先に撃ったウォーリーのパンチを制して、一歩の拳が顔面を捉える。
タオル、一歩の勝利、直後に倒れる一歩。
試合後、ウォーリー、改めてボクシングのすばらしさを知る、ミゲルに世界に連れて行ってとたのむウォーリー。

A級トーナメント、板垣の相手は唐澤、一歩が唐澤を倒したタイムは2R2:15TKO、意識する板垣。
試合開始、スピードでは板垣が上か?

-1063人の収入を60日で41%アップさせた-目標達成する技術

2012-03-07 07:15:24 | ★★★☆☆おもしろかった
-1063人の収入を60日で41%アップさせた-目標達成する技術 ~どんな目標も達成できる「成功の心理学」~ [単行本(ソフトカバー)]
マイケル・ボルダック (著), 堀江 信宏 (翻訳)



場所:江東区図書館

書名がちょいと怪しくて、読み始めもやっちゃったかな感があったけど、中盤盛り返して、結果としてアリな本。
思いは実現する系の自己啓発はちょいと胡散臭い感じでしたが、この本の文脈で読み解けば落ちるな。
全ての出来事を、思い、すなわちゴールを達成するための過程で起こったことを解釈して、ゴールを達成するためにこの出来事から学べることはなんだろうか?という質問を繰り出す。
どんな出来事に対してもそんな質問ができるぐらいに、思いを強くする。
これを、いつなんどき誰の挑戦でも受ける!の心構えでやれば、できれば、少なくともその構えがない奴よりは前に進めるはず。


以下、メモ。

●<P.43>とても大切なことをお伝えします。あなたが今考えたものは、あなたが最終的に欲しいものではありません。私たちが究極的に得たいもの、それは「感情」なのです。
お金が欲しいと言っている人は、単に札束が欲しいのではありません。お金を持つことによって、得られる感情が欲しいのです。
例えば、人から「すごいね」と言われて得られる自尊心、世界中を自由に旅行して味わえる変化の喜び、好きなセミナーに参加して得られる成長の喜び、そのお金で寄付をして味わえる貢献の喜び、すべて感情です。
あなたのゴールそのものは、最終的な目的ではありません。ゴールとは「得たい感情」という究極の目的に到達するための、乗り物でしかないのです。
そして、人間の究極的な目的は、次の「6つの感情的ニーズ」だと私は信じています。
①確実感
②不確実感
③重要感
④つながりと愛
⑤成長
⑥貢献
★ゴールと思っているもののその先にある感情にフォーカスすると、違うゴールが見えてくるかもしれない。
もっと簡単で、リソースがかからなくて、周りの人の共感や協力を得られるようなゴールが。
そんなゴールが見つかれば、そのゴールを達成するのは元のゴールよりもはるかにリーチしやすい。

●<P.84>私は15年にわたり、コーチングをしてきました。それこそ、1000人以上にコーチングしてきました。
そうすると、パターンが見えてきます。
目標達成できない人のパターンです。
そのうちの1つが「安楽の力」です。
やるべきことがわかっているのに行動を起こさないのは、今の状態が心地良いからなんです。
痛みを感じたくないという感情が、心地良い状態の中に、あなたをとどめてしまうのです。心地良い状態の中で気を紛らわそうとするのです。
●<P.86>心地良い状態というのは、成長することと反対のこと
●<P.86>「あなたの成長は、居心地の悪さから来るものです」
「あなたの成長は、居心地の悪さをどれだけ居心地よくするか」
★確かに。
居心地の悪い状態から少しずつ改善していることを感じてのいい感じな状態はありだけども、一定の水準でいい感じな状態は停滞しているってことだ。
今、けっこういい感じ。
これはどっちだ?
異動直後に比べれば今ははるかに余裕がある。
次の成長のアクセルを踏むべきとき。


●<P.98>私たちは、自分が感じたい感情にフォーカスします。目標を達成したいのは、達成したときの感情が欲しいからです。
フォーカスは価値観の方向に必ず向かいます。価値観とは自分の望ましい状態です。
ということは、価値観がフォーカスをコントロールしているのです。
では、あなたにとって一番重要な価値観とは何でしょうか?
そして、気づいてほしいのは、今までのあなたの人生をコントロールしてきた価値観なのです。
●<P.99>フォーカスをコントロールする一番の近道は「質問」です。質問をコントロールすることで、思考のフォーカスをコントロールできます。そして、好きな感情を得ることができるのです。
●<P.103>繰り返し質問を自分に投げかけることは、あなたの人生に一貫したフォーカスを作り出します。そしてその一貫したフォーカスは、あなたにある特定の感情を抱かせるのです。
たとえば、
「私のどこがいたらないのだろう?」
と問い続けることが、あなたに常に不安な感情を抱かせているのです。
●<P.105>私の新しい質問は、
「どうしたら私の人生をもっとよくできるだろうか?」
です。「人生を」の箇所を「ビジネスを」や「コーチングを」と置き換えた質問もあります。これらの質問によって、いつも周囲の反応を気にしてばかりだった私の人生は大きく変わっていきました。
●<P.107>彼とのコーチングを開始して間もなく、彼がお金を失った本当の理由は、ビジネスチャンスを評価する効果的な質問を持っていなかったことだと、彼に認識させることができました。
「最悪の場合、どうなってしまうのだろうか?」
彼はこのような誤った質問をしていたのです。このことが彼を恐怖に縛りつけていたので、私は彼の質問を、
「どうしたら私はビジネスチャンスをより良く評価して、余計なリスクを取らないようにできるだろうか?」
と変更しました。新しい質問によって恐怖心は消え去り、彼は起業家として成功しました。
非常に大きな痛みを経験したとき、私たちの脳は同じ過ちを犯さないために原因を探します。
しかしその結果、私たちの力を奪うネガティブな質問を身につけてしまうと、誤ったフォーカスを持ってしまって、自分で自分の可能性に限界を作ってしまうのです。
●<P.109>もしも、自分が得たいと思っている人生を送れていないなら、自分の頭の中をもう1回リ・プログラミング(再プログラム)しましょう。頭の回路をつなぎ直すのです。
私たちの人生の質は、私たちが自分自身にしている質問の質なのです。
私の母は、父に撃たれてしにました。そのとき、私は、
「なんで僕だけにこんなことが起こるんだ?」
という質問をしていました。
しかし、あるとき私の人生は一瞬で変わりました。
「この事件の良かった点はなんだろう?」
という質問に変えてから、人生が変わったのです。そして、私は自分の経験を通して、多くの人に役立ちたいと思えるようになりました。
人生と言うのは悪いことも起こります。感情的には、悪い方向に行くこともあるでしょう。それも当然です。
でも、覚えておいてほしいのは、あなたのみに起こった悪夢のような出来事ですら、人生を変える最高のギフトになる可能性があるのです。
●<P.114>転んだことを良い出来事と解釈するには、どうしたらいいでしょうか?
良い質問をするのです。
「この出来事の良い点はなんだろう?」
「この経験をどうやって生かせるだろう?」
良い質問は良いフォーカスを生みます。あなたは自動的に、出来事の良い面にフォーカスできます。
何があっても、良い解釈をするのです。
出来事そのものに意味はありません。あなたが意味を付けるのです。あなたはどんな出来事でも、ポジティブにもネガティブにも意味付けできるのです。
悲劇的な出来事に遭っても、そのことから人のために生きたり、より大きな幸せをつかむ人もいます。恵まれた出来事に遭っても、それが原因で傲慢になってしまったり、自分を失って大きな失敗をする人もいます。
自分自身が作る意味以外に、意味というのは存在しないのです。ですから、どんな出来事であっても、あなたの力で良い解釈はできるのです。自分自身で作る意味しか意味はないのです。
出来事はコントロールできません。しかし、あなたが出来事をどう意味付けするかや、その後どんな質問をしたり、行動を取るかはコントロールできます。
●<P.116>もし、
「私の人生で、何に不幸を感じているだろう?」
と質問したら、不幸の感情を感じてしまうことになります。
●<P.117>もし、最高の質問があるとしたら、
「このできごとから得られるギフトはなんだろうか?」
というものです。
★どんなことでも、原則、他責でなく自責でとらえることはできているつもり、たまに他責になってる自分を感じることもあるけど…。
だからここまではこれた。
でも、自責は自責でも、こうあらねばならない、とか、こうできてあたりまえ、とか、少々ネガティブな問いかけになっていたように思う。
これまではそれでもこれた。
これからは?
多分、無理。
ポジティブな問いかけを自分にする。
できていないことをほっといていいわけではないけれども、それは性格上無視できない。
むしろできていることにフォーカスするように意識を向ける。
そのためにもポジティブな質問をする。
これは自分にもそうだけども、部下にも。
部下が失敗したとき、あまりよくない報連相を持ってきたとき、ダメ出ししたい気持ちを押さえて、
「この状況で学べることはなんだろう?」
というような問いかけをしてやる。

●<P.120>私は1時間ごとにアラームを鳴らして、携帯電話で自分からのメッセージを受け取ります。そのメッセージは次のような質問です。「私が今、コミットする欲しい結果はなんだろうか?」
「なぜ、私はその結果を得たいのだろうか?それは何を私にくれるのだろうか?」
「私はこの結果を達成するために、どのように具体的な行動をとる必要があるのだろうか?」
「どのように、そのプロセスを楽しめるだろうか?」
★リストにして常に目に入るようにしていても、それが多すぎると目に入ってこない、ということに悩みあり。
これはそれの解決策になりうる。
1回にひとつ、頻度をあげることで数をこなす。
1時間ごとはちょっとやりすぎな気もするから、1日に一通メールで受け取って、その日はその質問を意識してすごす。
リストの中からランダムにチョイスして、それをリマインだのごとくメールで送ってくれるツールはあるか?
探してみよう。


●<P.122>あなたもネガティブな感情を持ったときには、あなたに力を与えてくれる質問をしてください。
「この状況におけるギフトは何だろうか?」
「ここから何が学べるか?」
「他にどのような方法があっただろうか?
「最悪の場合、どうなるのか?私はそれに対処できるだろうか?」
「どうしたら、もっと良くできるだろうか?」
「どのようにこれを活用できるだろうか?」
「このように感じるために、私はどんな信念を持っているだろうか?」
「私は今この瞬間、何を感じているだろうか?」
「私は今この瞬間、全力で努力しているだろうか?どうしたら、今この瞬間に全力を尽くせるだろうか?」
質問をマスターすれば、フォーカスをコントロールできます。そして、感情をコントロールすることができるのです。
つまり質問をコントロールすることが成功の鍵なのです。
★このリストはロディアに写して持っておくことにする。
自分自身に対して、部下に対して、上司に対して、同僚に対して、仕事上の付き合いのある人に対して、友人知人に対して、家族親族に対して、世間に対して、…、ネガティブな感じを持っている自分を感じたら、すかさずこのリストを取り出す。
この状況において、自分をポジティブに持っていくにはどうしたらよいだろうか?

【アクション】
1日に1つ、ポジティブなセルフクエッションをする。
そのための、ツールを探す。

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business) [単行本(ソフトカバー)]

2012-03-05 05:48:30 | ★★☆☆☆読まなくてもよかったかな…
空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business) [単行本(ソフトカバー)]
小飼 弾 (著)



場所:江東区図書館

ちょいと期待しすぎて読みすぎたか。
どのへんに副題の「頭が強くなる」ってのが書かれてたんだろ?
ノンフィクションは目次から読めとかそういうところか?
もしかして、エロ活字読んで想像力鍛えろってところ?
著者のように、空気吸うように本を読むって境地にはなかなか立てそうにないけども、これまでの読書経験が新しい本を読むときの下地になって、知ってる内容・理解している内容は読み飛ばせるから、どんどん早く読めるってのはなんとなくわかる。
以下、メモ。

●<P.39>オヤジ世代は、新しい何かを求めて本に手をだしているわけではありません。年配の人たちが読んでいる本というのは、著者とファンが一緒に年を取っているという構図から成り立っている。若い頃に読んでいた読者層がそのまま移行しただけなのです。「課長島耕作」が「会長島耕作」になるというのは、『サルでも描けるまんが教室』のネタだったのに、「社長島耕作」が本当にでちゃったぐらいです。
★あはは、あのネタは良かった>サルまん

●<P.74>だから、本に溺れた体験はムダになっていないと思います。何かに対して冷静なスタンスを取りたいなら、一度はそれにハマッて冷めたほうが強い。ハマッて冷めたほうが、より的確な判断ができるようになるのです。
★なるほど、これはあるかも。
思いっきり近づいた後のほうが適切な距離感が保てるような気がする。
興味のもち初めとか、近づいている最中が、一番距離感を見失いそう。
投資がそうだった気がする。
これは意識しておこう。

●<P.168>本に限らず、エロの世界はまさに「順列組み合わせ」でできています。
エロの世界に登場する女性は、年齢も少女から熟女など幅があり、胸の大きさも、何を着ているのかも多種多様です。
人と人の関係にも、上司なのか部下なのか、ただのすれ違いなのか、あるいは身内なのかと、ありとあらゆるパターンがある。
エロ作品とは、このパターンをいろいろ組み合わせてつくられている。「順列組み合わせ」の数だけ、作品はつくり出せるわけです。だから、次々に新しい作品が供給され続けている。
★なるほど。

●<P.169>そこに、これだけいろいろな作品が出ているにもかかわらず、なかなか古典や大ヒット作が出てこない理由があるのでしょう。歴史もそこそこあるはずなので、古典が出てもいいはずなんです。映画のように「全米が泣いた!」ではなくて「全米が抜いた!」というような大ヒット作も、古典と呼ばれるほどの名作も出てよさそうなものなのに、それらしいものがあまりない。それでは「たとえば『O嬢の物語』はどうだ」などという意見もないわけではありませんが、それらは「エロ」扱いではなく「文学」扱いされています。
★あはは>「全米が抜いた!」
ざぶとん、一枚;)


【アクション】
何かに興味を持ち始めたとき、その興味がある程度のところまで行き着いてないとき、判断にバイアスがかかっている可能性が高いことを意識する。

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 [単行本(ソフトカバー)] ちきりん (著)

2012-03-04 09:15:33 | ★★★☆☆おもしろかった
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 [単行本(ソフトカバー)]
ちきりん (著)



場所:江東区図書館

ちきりんのブログのまとめ本、大幅に加筆修正しているとのことだけども、どっかで読んだなというのがちらほら。
ちりりんの指摘、なるほどこういう見方もあるなぁと、しばしば目から鱗。
物事を考えるときに、案が一つしか出てこないようなとき、複数出てきても方向性があんまりかわらんなてなとき、ちきりんならどう考える?はいいかもしれない。
以下、メモ。

●<P.31>以前、実際にあった事件ですが、酔った日本人男性がアメリカ行きの飛行機に乗って外人の客室乗務員に冗談をいいました。茶色い紙袋を示し、「爆弾だ」といった後、すぐに「冗談、冗談!」といったのです。それを「爆弾だ。ヨルダン、ヨルダン!(に行け!)」と聞き取った乗務員はすぐさまパイロットに非常通報し、飛行機は成田に逆戻りしました……。平和でないと冗談もいえません。
★平和でよかった;)

●<P.33>さて、これでいかに日本がすばらしい国かわかっていただけたと思いますが、加えて日本は未来もとても明るいのです。理由は3つあります。
(理由1)日本には「ユニークバリュー」があります。
ビジネスの世界において価値の源泉は「他と違う」ということです。これをマーケティング用語で「差別化要因」といいます。他と同じで「あんなのどこにでもあるよね」ではダメなのです。他者と決定的に違う何かを持っていれば、必ず世界にはそれを「好ましい価値だ」と感じる人がいます。
ご存じおように”日本だけが世界で異質”という面はたくさんあり、それは「日本が世界に売り込めるユニークな価値を多く持っている」ということです。
ただ、日本はマネタイズ(収益化)がすごく下手なのです。「他と違うユニークな点」をビジネス化して経済成長につなげることができておらず「変わった国ニッポン」を自虐的、内輪的に楽しんでいるだけです。
★これはおもしろいなぁ。
スタンダードから外れたことを弱みと思うとスタンダードに合わせていくしかないけど、差別化要因として強みにしていける可能性があるってことか。
ていうか、そうせなあかんねんな。
で、自分の問う。
自分の持っているユニークバリューはなんだろう?
それをマネタイズできているだろうか?
マネタイズするにはどうしたらいいだろうか?

●<P.35>(理由3)世界の中心に近くなる!
これから世界の中心は「西欧」から「アジア」に変わります。これは日本にとってはとても有利です。
たとえば金融分野では、ニューヨークとロンドンが世界の中心ですが、日本からはそこに行くだけでも12時間かかるし、電話会議のためには時差で真夜中に起きないといけないなど、とても消耗します。
しかも他の先進国の言語は全部ローマ字だし、食事もベースが同じ、契約概念や宗教慣行も似ています。これまで先進国の中では日本だけが地球の裏側にあって、唯一の「非西欧国」として文化的なベースを共有していないなど、やたらと余計なコストがかかっていました。
でも、これから世界の市場の中心は、上海や北京、香港、広州、シンガポール、デリーやムンバイなどになります。先日「自動車の市場規模において、中国がアメリカを抜いて世界一になる」と報道されていましたが、そうなると欧米の自動車メーカーは、世界最大の市場まで出張するために12時間かかるようになります。一方で日本の自動車会社のトップは日帰りが可能です。
★なるほど、トップにならなくても、トップの近くにいるってことだけでもバリューなんだ。
トップはほとんど市場みたいなもんだから、トップに簡単にリーチできるってのは確かに強いな。
中国の一人がちだと中国語の問題が出てきそうだけども、中国とインドが競り合っている状態では、しばらく英語でなんとかなりそう?

●<P.46>ちきりんがこの図で伝えたいことは、人生の時間の使い方には大きく括れば「仕事」「趣味」「家庭」の3つがあり、個々人には「人生のある時期、この3つのうちどれを選ぶかという選択権が与えられている」ということです。
●<P.47>ただし一時期に「3つとも選ぶ」のは誰にとっても非常に大変で、本人が才能に恵まれることはもちろん、その他にも様々な条件に恵まれないと困難でしょう。つまり人生設計とは、「仕事、家庭、趣味の中から、最大二つを選ぶ」という選択であり、反対から見れば「どれかひとつを諦める」という選択なのです。
★これは秀逸、もやもや思っていたことを言語化してくれた感じ。
まわりを見ていても、仕事と趣味に偏っていると家庭にひずみが出ている感じがする。
自分を見ると仕事と家庭、でも60過ぎて仕事がなくなることを考えると、そろそろ趣味に手をつけてないとなぁ。
下のガキも小学生高学年になるので、大分手を離れてきた。
ジム通いは習慣化できてきた。
またなにか始めてみよう。

●<P.71>たとえば数十年で変わることについては、年配者のアドバイスは無用なだけでなく害にさえなります。30歳で生んだ子は自分とは30年違う時代を生きるのですから、30年以内に変わることについては、親の経験に基づいたアドバイスは役立ちません。
●<P.71>一方、「人間の本質」に関わるようなことは100年でも変わりません。生まれて、成長して成熟して、おいて死んでいく、というサイクル。嬉しいとか好きだとか楽しいとか、反対に、羞恥心、嫉妬心、憤りのような人間の感情のありようも、太古の昔から変わっていません。こういった「生物としてのサイクル」や「感情や心」に関わるようなことに関しては、人生の先輩がいうことをよく聞いておけば後からきっと役に立つはずです。
★後輩にアドバイスするとき、これは意識するようにしよう。

●<P.126>9月1日は「防災の日」で、毎年この時期になると大量の「防災グッズ」の広告が現れます。災害の多い日本では各家庭の備えも大切ですが、巷で売られている防災セットの中には必要性が疑われるようなものも多く、しかも値段も高くてびっくりします。
(略)
★トイレセットの例は確かに。
避難所持って行っても使えないし、家で使うなら普段使いのゴミ袋でなんとかなる。
食べ物も、冷蔵庫やストックスペースのものでなんとかなる。
わざわざ乾パン買い置きせんでも大丈夫そう。
東日本大震災ではどうだったんだろう?
実際に役立った防災グッズは何ですか?
そういうニュースとか記事とか見たことないなぁ。

●<P.149>ちきりんは常日頃から、「インプットとアウトプット」のバランスを意識しています。たとえば他の人のブログを読むのはインプットで、自分がブログを書いて発信するのはアウトプットです。勉強はインプット、得た知識を使って仕事をするのがアウトプット。野球の練習はインプットで試合がアウトプットです。
これを意識するようになったのは、一度働いて大学院に行ったからでしょう。大学を卒業後すぐに大学院に行く場合、「小学校からずっとインプット」です。でも、一度働いて(=アウトプットの場)から大学院(=インプットの場)に行くと、「このインプットは何の役に立つのか?」と強く意識します。
そして、アウトプットの目標がないのにインプットに時間やお金をかけるのはバカげていると考えるようになりました。昔は英語も「とりあえず」勉強していましたが、今は、仕事や趣味(ひとり旅)に必要な英語力だけ獲得・維持できればいいと思っています。それ以上のインプットはちきりんにとっては無駄なインプットです。
★バカげているはちと言いすぎかと思いますが、アウトプットを意識してインプットした方が格段に効率がいいのは確か。
インプット先行だと、いざアウトプットのときに記憶に残ってないこともしばしば。
インプットしたからには、なんらかアウトプットをする。
こうやって本読んだら書いておくってのはまさにそれか。

●<P.158>本当は人脈が多いことより、本人が魅力的であるほうがよほど意味があるはずです。魅力的な人の周りには自然に人が集まるので、人脈なんて簡単につくれるからです。「自分が知っている人が多い」状態ではなく、「自分を知っている人が多い」状態のほうが効率がよいですよね。
人脈やネットワークとは「結果としてついてくるもの」であって、それをつくるためにわざわざ努力するようなものではありません。そんな時間があったら自分が好きなことに集中し、その分野で「すごく魅力的」といわれる人を目指したほうが、将来きっと役に立つでしょう。
★一杯どうですか?と部下や後輩から誘われる人、一杯どうだ?と上司から誘われる人、一杯どう?となんでもないタイミングで友人知人がから誘われる人、そういう人でありたい。
少なくとも、こちらから誘ったときに気持ちよく、いいですね行きましょう、と言って貰える人でありたい。
自分の魅力はなんだろう?
その魅力は伝わっているだろうか?
伝わった人にとって魅力的だろうか?

●<P.177>自由に使えるお金も少ないし、仕事も忙しくてゆっくり食事を楽しめない、という人もいるでしょう。そんな方にお勧めなのは、「週に1食だけはうまいものを食べる!」とか「月に1回だけ、評判のお店に行ってみる」というような「ゆるいグルメ」です。
●<P.178>そのために、よく行くのがデパ地下です。デパートの地下食品街には各地の名産が揃っており、その中で自分の好みのものから「旬」のものを探すのです。
★これやってみよう。
せっかく品川みたいなところに勤めていて、しばしば初台に顔出してる。
月に一度や二度、帰りに東京や新宿でなにかおいしいものをピックアップ。

●<P.188>ファッション雑誌で「プチセレブな通勤ウェア」という特集を読んで笑ってしまいました。まじめに書いているのか、ダジャレなのか。そもそも「セレブ」は通勤なんてしません。これじゃあそのうち「プチセレブな消費者金融とのつきあい方」も特集されそうです。
★おもしろい、こういう事に気付けるのがすごい。

●<P.188>とある高級アパレル会社の人が「うちのドレスを買って、クリーニングにだしたら縮んだとクレームをつけてくるお客さんがいて困る」とこぼしていました。
彼曰く「うちのドレスは、洗濯して何度も着ることを前提としてつくっていない」とのこと。数回着たら次のドレスを買う人を想定してつくられた服を、イベントごとに着て、クリーニングにだして、太ったらサイズ直しにまでだす。本来高級ブランドの服はそういう着方を想定していません。だからこそ特殊な素材が使えるし、繊細なデザインが実現できているのです。
外反母趾も同じです。つま先がほそいハイヒールを長時間履いていると親指が曲がって、ひどくなると手術が必要になります。
そもそも「ハイヒールを履いて、毎日地下鉄を乗り継いで通勤する」や「ハイヒールを履いて1日中働く」という使用法は想定外です。ああいう靴は、おでかけは馬車かハイヤーという人向けに、舞踏会(遊びのイベント)のときだけ履く目的でつくられたものです。身も蓋もないいい方ですが、労働者が貴族向けの靴を無理して1日中履いているから、足の指が曲がってしまうのです。
★購入時のコストにだけ目がいきがちだけども、そのあと維持管理していくコストにも目を向ける。
TOCで考える。
買うときに既に背伸びしている感覚があったら、それはたぶん間違い。
維持管理できない。
TOCで見て、身の丈にあっているか、意識したい。

●<P.212>人間はみな自分の中に「何か」を持っています。それらはなんらかの表現方法を通して伝達可能な形にしないと他人には理解されません。それどころか、表現方法というフィルターを通さないと、自分自身でさえそれが何なのか意識的に理解できないこともあります。
誰かに自分のことを伝えたい、理解してほしい、自分自身、今自分の中にあるものを理解したい、というのは、誰もが持つ自然な欲求です。だから、その「自分の中の何か」をうまく表現できる方法やツールを手に入れられたら、とても幸せでしょう。
●<P.215>自分に合った表現方法が見つからなくて、周りの人に理解してもらえなかったり、自分自身が自分の感情をうまく扱えなかったりするのはつらいことでしょう。わかってもらうことを諦めたり、拒絶したり、絶望することもあるかもしれないし、暴力や「閉じる」という行動で自分を表現しようとする人もでてきます。
なので、そのツールとなりうるものの選択肢はできるだけ多く、誰もが通う義務教育の中で触れる機会があればいいと思います。また、「自分の表現方法と巡り会う」という教育目的を明示的に伝えることも役に立つのではないでしょうか。
★なるほど、ブログであったり、ツイッターであったり、フェイスブックなんかのSNSであったりが盛り上がるのはそういうことか。
そこに自分を表現する場を見つけた人がいるってことか。
そうやなぁ、なんかおもしろいこと思いついたら、誰かに聞いて欲しくてたまらへんもんなぁ。


【アクション】
結果として人脈がついてくるようないい仕事を常にすることを心がける。
あの人とはまた仕事がしたいなと思ってもらえるような仕事をする。
少なくともネガティブな発言をするような奴は魅力的ではない。
どんなことでもポジティブな側面はあるはず。
ものごとをポジティブに語る、どうしてもそれができそうにないときは口を閉ざす。

はじめの一歩(92) (少年マガジンコミックス) [コミック] 森川 ジョージ (著)

2012-03-01 05:25:59 | ★★★☆☆おもしろかった
はじめの一歩(92) (少年マガジンコミックス) [コミック]
森川 ジョージ (著)



場所:江東区図書館

一歩の距離、なのに当たらない、逆にウォーリーのをもらいつづける一歩。
できたことは体をくっつけたときに触ったことだけ。
4R終了。
5R、目標は5回触ること、ウォーリーはにやけている?否、ボクシングを心から楽しんでいる。
あいかわらずウォーリーの滅多打ちのなか目標の5回触るを達成する一歩。
6R、ミゲルは一歩の打たれ強さの秘密を理解、一歩はつねにカウンターを意識して試合、常に歯を食いしばり膝を柔らかく、上で耐え下で逃がす。
コーナーでくずれかけたところから反撃、飛んで逃げるウォーリー、着地で体制を崩した?
7R、心は折れないと見て、意識を断ち切れというミゲル、一歩はこのラウンドで最後の覚悟、全弾フルスイング!
ウォーリーの足に異変?よけられない?一歩の振るスイングをガードで受けてしまうウォーリー、受け切れない。
ウォーリーのカウンター、くずれる一歩、そこから返しの右アッパー、片手で受けてしまったウォーリー、そのままあごをぶっこ抜かれる。
体制を崩した両者、お互いに手を出し…