シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

人生を変えたファズ。

2006年02月07日 | 日本60's
昨日からのお題「硬派なバンドとは?」の答えが出た。「ゴールデンカップス」ではどうでしょう?
もちろんリアルタイムで知っていたバンドではないのだが、いろんなメディアの情報を総合してもそんな感じがする。

リアルタイムでのカップスはどんなだったのか、自分のまわりにいる昔GSが好きだった!現在50才過ぎくらいの方何人かにカップスのことを聞いてみたことがある。
しかし、カップスを好きだったという人には出会えていない。「「長い髪の少女」はいい曲だったねー」という人はいたのだが。
なお、タイガースとオックス好きの人がほとんどである。この捜索は今後も続けたいと思う。


自分とカップスとの出会いは19才の秋。
このころの自分は日本の音楽自体を認めてないみたいな、極端なポピュラリズム排他主義のころだった。

たまたま入った中古レコ屋で「長い髪の少女」のシングルを見つけた。
安かったし、ジャケのゴールデンカップスのロゴがサイケっぽかったので半分シャレみたいな気持ちで買ってみた。

うちに帰って、まず「長い髪の少女」を聴く。
「うわーグループサウンズって感じやなー。キッツゥー」と、そういう気持ちだった。
そして、B面「THIS BAD GIRL」を聴く・・・・・・完全にブッ飛んで別の世界に行ってしまって笑いが出た。

このブログでたまにコメントを書いてくれるスケート君などには周知の事実だが、カップスを聴くまでは自分のギタースタイルは、ジェットグローのリッケンバッカー330使用の、まんまポール・ウェラー。そしてソロなんか弾けない、カッティングだけのギタリストだった。ただヘタだったということだけでもあるのだが。
今では考えられないがギターを歪ませることはかっこ悪いと思っていたし、エフェクターも使ってなかったような気がする。

カップスの「THIS BAD GIRL」を聴き、早速ファズを買いに行ったものだ。
そのころは現行ファズはBOSSのFZ-2くらいしかなかった。
このFZ-2はノイズのないファズ(!)という意味でキーボードとかに使い勝手がイイのです。
ギター的にはこのノイズのなさがショボイと言えばそれまでなのだが、逆手にとればこんなファズは唯一無二なので中古市場でも以外と高価だったりする。

この一曲ですべてが始まったといっても過言ではないのだ。
その後大学のサークル内で新しいバンドを作り、この「THIS BAD GIRL」をしたらとてもウケた記憶がある。
ベースがとても器用なヤツで、この鬼のベースラインをほぼ完コピできていたのでビックリした。

これ以降サイケとかガレージ的なアプローチのギターを弾くようになった。
ギター弾くよりはどちらかというとリスナーでいたいタイプだったのだが、それもすっかり変わってしまってギター弾くのが楽しくなった。

カップスのノコギリみたいなファズの音は理想のファズ音の一つだ。
そもそも日本のGSのファズの音って西洋のとは全然違うし、自分も西洋のものよりもここからの影響の方が強い。

19の秋以降、ほんまGSばっかり聴いていた。
当時はまだまだCD化も進んでなくて、カルトGSコレクションやらで歌謡曲でないガレージなGSを見つけるたびに喜んでいたものだ。このへんについてはまた稿を改めたい。
当時針が擦り切れるくらいに聴いた、ゴジラのジャケットの海外編集のGSコンピ(VOL3まである)のやつとか最高でした。

カップスもなかなか当時は入手困難だった。
またカップスはいろいろ書きたいと思うが、とりあえず当時一番驚いたのは「クールな恋」を聴いた時だ。
それがアニメ「巨人の星」に登場する「オーロラ三人娘」の歌っていた曲だったことだ。

今日もアニメネタでフィニッシュ!



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6 Comments

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ファズトピア (solar-sister)
2006-02-08 01:36:25
こんばんは。



おーっ!カップス!!!!

俺、80年代のネオGS(懐かしい…)の流れでカップス知ったんで、いわゆるGSとかナツメロという認識はないんです。

いわゆる66年型のガレージパンクバンドですよね。

時同じくして、Pebblesコンピの『Hey Joe』でブッ飛びました。ルイズルイスさんのブリブリ走るベース。

文字通り、日本人離れしてますもん(笑)。



昔、横浜に住んでたとき中華街でエディ藩さんのお店見つけて、翌日、レコード持っていきました(ソロ音源・笑)。

そのときに頂いたサインと一緒に撮った写真は家宝です。



昨年、ちゃんと仕事サボって『ワン・モア・タイム』(『エンド・オブ・ザ・センチュリー』もね)見に行きました。

こちら映画って感覚なくて、上映開始前はライヴ前みたくドキドキでした。。。



ついつい長文にて失礼。
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追伸 (solar-sister)
2006-02-08 01:40:44
たとえるなら、日本のShadows Of Knightと言っても良いでしょう。。。
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ファズで・・・ (サイケ)
2006-02-08 18:28:09
・・・人生変わりますか!

僕は『Jumping Jack Flash』のリフで人生変わりましたが・・・。
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Unknown (マヌー・ヒ)
2006-02-08 21:49:00
ソーラ様

カップス、本当に心のバンドです。

昨年だが、映画と同じくいいとこ取りの

カップスのベストCD出ましたよね。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00061QXRW/qid=1139402527/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-0848762-2684335

これを流しっぱなしで最高なんですが、でもこればっかり

聴いていると、「本牧ブルース」とかああいうのも

また猛烈に聴きたくなります。

ボックス、買っとけばよかったかなー。

実はまだ映画みていないんですよ。ファン失格です。

ヤマダ電機のポイントでDVD買う予定にしてます。



さて、加部さんは実際にインタビューでシャドウズ~の

ことを出しておられましたよね。

たしか「銀色のグラス」を作曲者じゃらもらった時に

ゲーと思って、あんな感じでベース弾いたれ!みたいに思われたのだとか。



サイケ様。

人生変わったんですよ。このファズで。

ジャンピンはたしかマイナーなんですよね。

でもメジャーっぽくきこえる不思議な曲やって

とある評論家が言ってましたです!

サイケ様はカップスの記憶はおありです?
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痛いところを・・・ (サイケ)
2006-02-09 05:11:10
僕などはテレビで「長い髪の少女」なんぞを歌っているのを観た最後の世代あたりに属しているので、そんな印象からあまりちゃんと聴いたことがありません。今考えると十分にその実力は凄いであろうことは判るのですがね。気が付けばレコードやCDは全然買えなかったりして・・・。今度ちゃんと聞こうと思います、マジで。
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Unknown (マヌーヒ)
2006-02-12 14:28:05
テレビで見てらしたというのがすごいですよね。

こう、後追い世代としてはうらやましい限りだったりします。

矢野顕子さんなんかもファンだったそうですね。

後のブログにも書いてますけど、ほんま3日間カップス一色でしたよ。



こういう自分は今のブルーハーツの後追い世代の気持ちだと思うのですが、

こういう物理的ないたちごっこはずっと続くのでしょうね。
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