シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

ちまきや・じいちゃん・MODS

2006年12月13日 | パンク・ニューウェイヴ
最近やたらめったら忙しい。先月・今月とほぼ休日ナシである。
先日、人と話しているときボーッとして一瞬記憶が飛んだ。久々の疲れの限界だった。
そのせいもあってか、夜は11時には寝ていた、そんな日々を過ごしている。


ようやく昨日、久々の外出のついでに少し自由な時間が持てる機会があった。
だからニコちゃんが寝ている隙に妻と昼飯でも食おうということになった。
で、行ったのが、山口市の老舗百貨店の「ちまきや」の五階の食堂だ。
http://www.chimakiya.com/(ちまきやドットコム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ちまきや(ウィキペディアちまきや)

ちまきやにて年末の贈答品を買うおつかいで外出できたので、まあここでしか食べれなかった・・・という訳でもあった。

なお、ちまきやでは春夏秋に催事場にて、シノワヒホームグラウンドレコ屋のDISKBOXが主宰する、他店合同セールが行われる(DISKBOXの店舗はこのちまきやの向かいである)。
ここでの戦勝品は以前のブログにもあげた通りの、掘り出しものが多い素晴らしいセールである。
また今年も30日からセールだ!今回は開店前に並べるかなー。


ちまきやは、平日の主な客層は藤模様のワンピースを着たようなおばあちゃんとかおばちゃん、また赤ちゃん連れのお母さんという、のんびり感に満たされた非常にユルいデパートだ。

昔はこういう「ちまきや」を都会のデパートに比べ、少し恥ずかしい思いで見ていた時期も残念ながらあった。
だけど、今30代を過ぎて行ってみるとすごくいい空間に感じている。
都市のデパートにない、独特のスローライフな買い物が楽しめる。
高齢のお客さんが多いので、店員もそういう方の対応に熟練している感じで、すごく自然体である。
先日、妻が洋服のお直しを注文した時もフロアには他に客が誰もいないので、三~四人のおばちゃん店員が寄ってたかって対応してくれた。お直しの先生まで別の売り場から呼んできてくれた。
なんばの高島屋なんかにも行き慣れている妻も、ちまきやは「買い物がしやすい」と大好きなようだ。

ちなみにエレベーターにニコちゃんと乗っているとかなりの高確率で「あらー!赤ちゃん!」と声かけられるし、降りる時なんかには「お先に失礼ね!」なんておばあちゃんが声をかけてくれる。
「隣人は敵」ではない、田舎独特の気質はやはりいいものだなーと感じる。


さて、この日、滅多にできない外食だから贅沢しようと思って、カツカレーとチャーシュー麺のダブル炭水化物をオーダー。
妻はあんかけチャーハン。やっぱ久々の外食ランチはガツンと炭水化物に限ります。
なお、贅沢にサイドメニューのポテトフライまでオーダーしてやりました。

おそらくカレーはレトルト、ラーメンも既製品のやつだろうけど、すごく美味しかった。
妻も「なんかすごく幸せやなー」と、冷凍だろうポテトフライを食べていた。

ここの食堂というかレストランは、昔ながらの百貨店のレストランの雰囲気がすごく残っている。
行列のできるグルメなラーメンでもなく、オシャレな印度チキンカレーでもない・・・
はてまたガストやバーミヤンでもない。独特の百貨店のレストランの味に魂を揺さぶられた。
そして、お会計も結構高かった。それも今日はすごく良かった。


ここのレストランに幼少のころ、おじいちゃんを含む家族で来たことがあった。
うちのおじいちゃんはアル中でいつも酒に酔って暴れていた。だから幼少期の我が家は暗くて、つらい想い出ばかりだ。
ここでも酔ってウエイトレスさんに絡んで、最後には「社長を呼ばんかい!」と怒鳴って大変だった。
おじいちゃんと外出すると必ずこういうことになるので、いつも本当に嫌で悲しかった。

また小学校のころ、ここで母と弟と夕食を楽しく食べて帰宅したら(うちはほぼ母子家庭のようだった)、おじいちゃんが出来上がってて、それがかなりのバッドトリップで、一気にテンションが下がって母が泣いたり・・とかそんな記憶も。

こんなおじいちゃんもすでに亡くなって20年。
そういや、先日おじいちゃんの飲み友達だったという98歳のおじいちゃんも亡くなった。
しらふの時におじいちゃんといろんな話をしてみたいというのが、小さい頃の夢だった。

そんな切ない記憶もよみがえりながら、食堂を出ておつかいの買い物に。
そしてDISKBOXで注文してた、ジャムの『ALL MOD CONS』のデラックスエディションを買って帰った、束の間の休息。