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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

比較の問題(新型コロナvs.インフルエンザ)

2021-01-24 07:46:51 | 科学/考察
 毎日毎日コロナのニュースで賑やか。それこそ一種の〈流行り〉みたいなものだから、扱わない訳には行かないのだろう。しかし真面目にやっているのだと思うが、煽り過ぎって気もする(アオった方が視聴率とれるんだろうね)。
 その昔、「小選挙区制にすれば政治は良くなる」「民主党が政権とれば世の中良くなる」ってさんざん煽られたのはご承知のとおり。

 国内で新規感染者が4000人超えだの7000人超えだの騒がれているが、例年、インフルエンザ流行時には多い時で1日に数十万人が新規感染者になるそうだ。そして、毎年3000人以上もインフルエンザが直接の原因で亡くなっている上、インフルエンザにより基礎疾患が悪化し毎年1万人ほどが亡くなっているらしい。ワクチンそしてイナビル等の治療薬があっても、だ。(コロナみたいにグラフにしたら、すごいことに)
 毎年のことで目新しくもなくニュースにもならないから、ほとんどの人は知らないはず(僕も知らなかった)。おそらく熱出して肺炎起こして苦しんでいるその様子は、テレビでは決して放送されない。

 まとめるとこうなる。
            新規感染者(/日)  感染者数    死者数    致死率
  新型コロナ(現時点) Max 7882人   累計36万人   累計5064人  1.4%
  インフルエンザ    Max 数十万人  毎年数百万人  毎年約1万人!  0.1%程度

 決してコロナを軽く見るということではない(感染力よくわからないし、致死率そこそこ高いし)。あくまでも冷静に科学的に見ましょう、というだけ。
 そもそも新型コロナって何が「新型」なのか。それは、細胞の表面にあるACE-2という受容体(錠前)に取り付いて細胞内に入り込む能力が従来のコロナウイルスより数十倍も高いかららしい。だから細胞内に入って増殖しやすいし、ACE-2が多い人は重症化しやすいのだそうだ(民族差?)。
 ところでこの冬は、マスクに手洗いに徹底されているからか、あるいは“ウイルス干渉”によるものか、インフルエンザ感染報告数が、前年同期で約6万人のところ、わずか70人ほどと、何と例年の1000分の1に抑えられているそうだ。これはこれで、めでたいこと。

 …とまあ(おそらく)感染していないから、のん気にブッていられる。(コロナ感染で苦しんでおられる方々、経済的に困っておられる方々にはお見舞い申し上げます)

参考資料
・クリニックフォアグループ医師:インフルエンザによる年間死者数はどれくらい?コロナとの致死率の違いは?医師が解説します。
・大和田潔:「新型コロナのワクチンを渇望はしない」医師としてそう考える理由
・和田秀樹:「コロナ死4000人vs.肺炎死10万人」という数字をどう読むべきか


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