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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

すべてはπの中に

2005-10-16 08:41:43 | 科学/考察
 このgooブログも30万件を超え、日本全体では300万件を突破したそうだ。一体どれだけの文章が、毎日毎日追加されていることだろう。
 ブログに限らず、本や新聞にすでに書かれた文章はもちろんのこと、これから書かれるであろう文章までも、ある場所にすべて記述されている、と言ったらビックリするだろうか。

 数学の世界ではよく知られたことなのかもしれないが、『図解雑学・パラドクス』(富永裕久著、ナツメ社)という本に載っていた話だ。それは、世界のすべての知識・文章は円周率π(パイ)の中に記述されている、というもの。ランダムな数字が無限に続くπを読み解けば、あらゆる事柄がわかるという。
 わかりやすく説明しよう。数字を五十音に置き換えてみる。例えば01を「ア」、11を「カ」、25を「ソ」というふうに読むとすると、πの中にある「0102223483」という配列は、「アイシテル」となる。
 そういう配列はないって? いやいや、無限に、そしてランダムに続くπならば、きっとあるはず。ちなみに、ランダムとは言っても、小数点以下762桁目からは「999999」と9が6つも続く配列が見られるのも面白いところ。
 上記のルールで行くと、3.14159265358979…の小数点以下1桁目からは「ケコヰモトレ゛」と読める。全然意味をなしていないが。整数部分の3から読み替えると「タナベザフブ」、人の名前のような。ただ、16は「ガ」、27は「ジ」と変換できるが、48は「ヌ゛」となってしまう。また、「パピプペポ」は66~70を当てるのがいいだろう。ついでに、01から順にABC…と、アルファベットに変換してみると、πの小数点以下は「NO…」となる。やめろってことか。
 πについては、ネットで検索すればいくらでも出てくるはずなので、その他、色や音階に変換するルールを決めて遊ぶこともできるだろう。DNAの配列を音符に置き換えて音楽にするというのを誰かがやっていたと思うが、πの数字の並びを例えばふた桁ずつ区切って、4で割り切れる数をアデニン、1余る数をグアニン、と読み替えれば、ヒトのDNA配列がどこかに出てくるかも。無限に続くπならば、それも可能なはず。
 あるいは、自分の名前や生年月日を探してみるのも面白いかもしれない。

 あらゆることがπの中に記述されている、まるで〈アカシック・レコード〉のように。しかしこれ考え始めると、夜も眠れなくなってしまうんだよね。

(ところで、この文章もπのどこかに記述されているのだろうか?)

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