goo blog サービス終了のお知らせ 

eSSay

エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

センセイと呼ばれる人たちは

2021-12-19 07:23:03 | エッセイ
 
 師走。先生がたも走り回る時季である。

・医者
 少々体調を悪くして病院に通っているが、薬を飲んでもなかなかスッキリしなくて試行錯誤しているとこ。
 処方どおりに服用すればいいのだろうとは思いつつ、飲んだ人間にしかわからない〈感覚〉というものはあるもので、それに従って薬の量を加減している。「調子はどうですか」と聞いてくれるドクターは専門医であるけれども、病人の感覚には従わざるを得ないと思う。何てったってその病状についてはその病人が一番わかっているはずだから。
・教師
 自分の説明に酔っているような教師もいるにはいたが、理解できてるかどうかは生徒自身にしかわからぬこと。教師が〈教えるプロ〉なら生徒は〈教わるプロ〉なんだから、「わかった」という感覚を教師は生徒から「教えて」もらわざるを得ない.
・議員
 議員が〈政治のプロ〉なら庶民は〈生活のプロ〉。生きやすいかどうかの感覚を、議員は庶民に教えてもらわないとやって行けないはず。
    

 要するに「先生」と呼ばれる人たちってのは皆から持ち上げられているんだけど、患者なり生徒なり庶民に教えてもらわねばやって行けないはず。(ヤボな話だけど)
 ところで、中国では人に呼び掛ける時「○○先生」と言うようだ。これはなかなか気持ちのいいもので、僕も「□□先生はどう思いますか?」と聞かれると、嬉しくてホイホイと答えていたもの。
    


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イノキ・ボンバイエ!

2021-12-05 07:54:30 | エッセイ
 久しぶりに姿を見たと思ったら、見間違えるほど痩せこけ声にも元気がなく、苦しそうにリハビリをするアントニオ猪木だった。NHK-BSPで放送された『燃える闘魂 ラストスタンド』である。(僕もここんとこ体調良くないので、身に詰まされないこともない)
 100万人に数人という難病とかで、「強さの象徴」だったあのアゴは「痛々しさの象徴」となってしまい、何とも気の毒。あんなに強かったのに不条理と言えば不条理。古くは旧約聖書のヨブから、古今東西こんなことがたっくさん起きてきたことだろう。(だからいいってわけではない)
 何の慰みにもならないが「試練は、それを克服できない人には与えられない」はよく言われること。僕なら、すぐ音を上げることだろう。(あの孫悟空だって「天下一」にならなければフリーザとも戦わずに済んだかも)
 世の中に難病は何百もあるという。そのいずれにも罹らずにいられるってことは、他の災難に遭わないこと含め、実にラッキーなことかも。難病と言えば、生き物すべていずれ死ぬっていう「死の病」に罹っていることもよく言われること。
 かく言う僕も(あなたも)いつ何どき不条理な目に遭わないとも限らない。だからこそ「今」を懸命に生きなきゃなあ、と思う次第。
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうじきリタイア

2021-11-28 07:48:21 | エッセイ
 
(今年いっぱいで仕事からリタイアすることは先月書いたとこ)
 会社人生約37年。その間異動10回ほど、国内出張数百回、海外出張数十回、会議もおそらく数百回、人間関係に悩むこと数十回、…。今思うとそれぞれ懐かしいけれど「もう一度」という気にはならない。
 そのつど先が見えていないからこそ、やってこられたのかもしれない。

 同じことは人生全般にも言えるんじゃないか。入学式に卒業式、運動会に文化祭に修学旅行に受験、就職に結婚に引越しにクルマの買換え、あと女の子にフラれること数十回、それらをこなしてきたからこそここまで来たのだが、気力も体力もないし二度と御免。
 …何か大きな後悔をしている人でなければ、1回やれば充分のはず。

 しかし集団行動が苦手で協調性もない僕が、よくサラリーマン務まったもんだと思う。1部上場企業とはいえどちらかと言うとのんびりした会社だったのが良かったのかもしれないし、経費や納期、人事にあまり左右されない立場だったのも良かったのかもしれない(ヘタすると今ごろ路頭に迷っていたかも)。そう考えると実にラッキーなこと。
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沢口靖子『科捜研の女』

2021-11-21 07:59:28 | エッセイ
 
 『劇場版』がまあまあ面白かったので、木曜夜のテレビ朝日『科捜研の女』を見始めた。

 少々クサいセリフもあるし、科学捜査の現場があまりにもきれい過ぎ、というのはあるけれど、そこがまたいいのだろう。取り上げられる最新の分析方法に対し、人間関係や人間臭い動機なんかも興味深いところ。最近面白いドラマも少ないし(若い人の漫画が原作というが多くてつまらない)科学の豆知識も得られるし、ちょっとハマってしまったかも。
 地でやっているのか、主演の沢口靖子の無邪気なところは相変わらずで(何の脈略もなく)京都の名所が出てくるのもいいところ。これが難しい顔をしてマジメーにやっていたら21年も続かなかったろう。

 ところで、数々の科学捜査方法を紹介するこの番組、悪いこと企む人間に対し「どんなに工夫してもシッポは捕まるもんだよ」というメッセージを発することで一定の犯罪防止効果もあるんじゃないか。製作側が意識しているかどうかはともかく。
 〔写真は番組HPより〕

 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋を感じて

2021-11-07 07:45:20 | エッセイ
 
とある天気のいい休日
久しぶりに庭でひなたぼっこ
日の光が暖かい

まぶたを閉じてお天道さんを
これまた気持ちいい

世の中いろいろあるけれど
こういう時間は貴重

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個人的なことながら

2021-10-10 07:15:45 | エッセイ
 
 心身ともに疲れてきたので、希望すればまだ3年は働けるところ今年いっぱい、62歳で以って仕事からリタイアすることにした。(早いと言えば早い)
 今もってそこそこの役目を持っているし、何度も引き止められはしたが(それはそれでありがたい)体調もイマイチだし最近の各種ITにもついて行けないし若い衆の邪魔にもなってはいけないし。サラリーマンはもう充分、というのもある。
 別に合わせたわけではないが、大相撲横綱の白鵬やプロ野球の斎藤佑樹投手や次元大介役の小林清志さんやドイツのメルケル首相も引退だそうだ。時は移ろいゆく、当たり前だけど。

 来年以降は、今まで味わえなかった〈退屈〉が待ち受けていることだろう。それもいいし、何かお金の掛からない〈バカバカしいこと〉で暇つぶしするのもいいか。
 このページも少し様変わりするかも。ヒマに任せて文章長くなったりしたらご容赦を。

 ところで(僕はその予定ないが)転職しようとしている時、引き止められるようなら転職先でもうまく行くはず、大して引き止められないなら転職先でもうまく行かないはず、というやや逆説的な考え方があるそうだ。なるほどなあ、と。
 とは言え転職してうまく行く自信は、僕にはない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ中国は

2021-09-26 07:22:29 | エッセイ
 
 アフガニスタンから手を引いたアメリカが、今後は中国への対応に力を入れると言う。また面倒なことにならなきゃいいがなあ、と思っているところ。
 さてその中国は、なぜ民主主義国家とならないか。それには二つの理由があるように思う。

 一つは(大変失礼ながら)「民度」の低さ。都市部やら若者には民主的な考えも行き渡っているようだが、人口の大部分を占めるその他の人たちは、これまた失礼ながら「民主主義」の概念すらないようだ(何か知らないけどワメき合っている人たちというのをかの地で何度も見た)。そういう人々を統率して行くには、強権的/専制主義にならざるを得ないのだろう。
 もう一つは歴史的な背景による理由。アヘン戦争や日清戦争のあと、清の末期にはイギリスやフランスほか西洋列強がこぞってかの地を我が物にしようとした。現地はたいそう苦しんだはずで、今もって「欧米の言うことなんか信じるもんか」と考えているに違いない。(日本は何とかその辺うまく切り抜けたようだ。ひょっとしたら危なかった、かも)

 以上、勝手なことを並べました。お気を悪くされた方おられましたら、ごめんなさい。

 〔イラストは「世界史の窓」より〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビCM「大分むぎ焼酎 二階堂」

2021-09-19 07:01:05 | エッセイ
 
 錆びた折り畳みナイフ、古びたおもちゃ、“昭和”の子供としてはどこか懐かしい風景の数々…。
 皆さんも一度は目にしたことがあるだろうか、見ていると“あの頃”に引き戻されてしまう。この世界に戻れたら/入り込めたら、と思ってしまうのは僕だけだろうか。「記憶の結晶」というらしいが、作ったのは“昭和の人”かもしれない。

 ところで途中で写る海岸線、イタリア映画『道』の冒頭の場面に似ていないこともない。
 も一つところで、大分には「昭和の町」というのがあるそうだ。一度行ってみたいもの。
 〔写真は、製造元・二階堂酒造のHPより。CMも見られます〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士ガリバー王国/富士山レストハウス

2021-09-05 08:14:29 | エッセイ
 
 もう一度行きたかったのだが、いずれもなくなってしまったもの。

 ガリバー王国は1997年にオープンしたものの、採算とれなかったのか、それからわずか4年後の2001年に廃園となってしまった。富士山を背景に横たわるガリバーの大きな像があってなかなか面白かったのだが。(一時期は「廃墟ツアー」のメッカになっていたらしい)
 富士宮口レストハウスの方は富士登山の時などにお世話になったが、残念ながら去年春の放火により燃えて解体されたようだ。再建はしないそうで、あの昔ながらの土産物屋/レストランにはもうお目に掛かれなくなってしまった。
 懐かしいので、ドライブがてらセットで行こうかと思っていただけに、実に残念!
 〔写真は1999年に行った時のガリバー王国〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪蕎麦 宮本

2021-08-01 07:03:03 | エッセイ
 
 島田市船木という所にある、老舗の蕎麦屋さん。全然知らなかったが、NHK-BSP『美の壺』で紹介されていたのでちょっと行ってみた。

  

 11時半開店のところ11時過ぎには既に10人以上の行列が。立って待ち、長椅子に腰掛けて待つこと1時間弱、風情のある座敷に通されてザルそば「のりかけ」を戴く。
 量は少なく、やはりウマい、のかな。(そば湯が透明なのは初めて見たが、おいしさの秘訣なのか)

  

 ひょっとしたら〈日本一〉かもしれないので、一度はどうぞ。ただし駐車場はあまり広くありません。
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする