Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

カレー・雑談・アナログの雨降り日

2011-11-06 20:10:05 | JAZZ
総勢8人の音楽茶話会をする。カレー担当はOさん。材料は昨日用意したもので全てを賄う。骨付き鶏肉は薩摩の地鶏と称するものをメインに使って、あとは市販カレールーに銀座ナイルやSBの粉などもブレンドしてOさん独自な味付けで全て調整した。参加者の評判は上々だった。少なくとも街中のカレーチェーンの味をはるかに凌駕する深くてコクのある専門店カレーに対抗できる味がをOさんのおかげで堪能できた。

肝心の音はアナログプレーヤーが定まらずこれは今回よい再生は無理か?と気分がもやついていたが、借りてきたトーレンス150というベルトドライブターンテーブルを夕べから追い込んで調整した。フィッシャーの真空管プリメインKX-200のチューナー端子へクリークのフォノイコOBH-16からのピンケーブルを挿したが、音がミュートされたようでゲインが上がってこない。はるか再生音が遠くで聞こえてくる。危機を感じてCDなどに使っているAUXへつなぎ替えてみたら、グンと押し出しのよいいつものデッカコーナー方型SPらしい音が戻った。

躯体のケースは昔しばらく使っていた英国LINNのLP-12の面影ながらあのユラユラっと浮き足だつ精神安定によくない挙措がないぶん楽で使いやすい機種だ。やはり同じトーレンスで使ったことのあるTD126ーMK3よりもこちらの方が使いやすいようである。GEのバリレラ針の針圧調整ももう一回念押しして自分のアナログLP、持ち込んで来られたお宝LPなどがそれ相応の持ち味を発揮して一同デッカのこの異形なるスピーカーに賛嘆する。秋をテーマにということでSさんが持参したノーグラン盤の分厚いデ・フランコの「ニューヨークの秋」も音質に危惧するピンキー・ウインターズのスペイン再発LP「ロンリー・ワン」中の「10月の夢」などの美しいバラードも図太く再生して気持がよい。

Kさんが持参したキャピトル10インチのナット・キング・コール、フィリップスのジュリエット・グレコなどは初参加した女性も懐かしい!御堂筋の秋みたい!などと感覚の具象性に忠実な評を吐くものだからこちらも得心する。次回はクリスマス付近に集まってクリスマスらしいジャズや賛美歌でも楽しもうということで夕暮れの散会をする。

'Tis Autumn

2011-11-04 12:24:31 | JAZZ

このところ来客が多い。やはり見栄もあって玄関の土間や廊下を清掃する癖がようやくついてきた。洗濯と自炊はなんとかこなしているが苦手は整理整頓、庭手入れ、書類の管理だ。これもスムーズにしないと孤老の蟄居生活は障害が多いものになる。冬が近くなるにつれ朝の太陽光線が部屋の奥まで射しこんでくる。蛾等羽虫の類も闖入してこないから窓を開け放って爽やかな11月らしい空気をたっぷりと吸い込む。

隣の神社付近の小道には桜の木から舞い降りてきた枯葉が堆積し始めている。赤く色づいた木の葉を数枚拾ってきて初採りの柚子と一緒に窓辺の大皿に並べてしばし眺める。この色調を見つめていたら昔もらったウールのカーデガンを思い出しタンスから出して椅子に羽織らせる。ミッソーニのもので広葉樹の紅葉をイメージしたらしい。赤、緑、黄の微細な堆積による色の綾がやはり日本デザインと一味ちがっている。これを射し込む太陽光にさらしながら虫干しを始める。朝食はトーストと例の京都・山科の味噌メーカーで卸す珈琲、まだ成り終わらないで色づいているミニ・トマトのフルーツ版を生齧りすることに。

週末は東京TUCでニッキ・パロット4プラススコット・ハミルトンを聴く。日曜日は中高年男女が各4人づつ日向薬師に集合する。秋に因んだジャズの曲を持ち寄ってLPやCDで楽しむイベントをする。閑がある人は臨時参加歓迎につき申し込んでほしい。そのときかける曲の一端はこんな感じである。
http://www.youtube.com/watch?v=kI50Gm262w0&feature=related