Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

カサゴ唐揚げのち読書

2013-05-06 11:14:24 | その他
一日おきの24時間勤務というGWに伴う拘束週間がようやく終わった。今年は晴天続きだった。しかも空気の寒暖差にメリハリがあってだらけた気分にならなかったことがよかった。初日の勤務明け付近には旧友の青柳君のカップルと合流して横浜橋の大衆食堂へ、いつものごとくカサゴ唐揚げ定食を食べにでかけた。先日はふられたカサゴの在庫があって注文にありつくことができた。ホクホクしたきれいな白身と香ばしく揚がった周りの骨や皮をむしゃむしゃと食べ尽くす快感がカサゴ唐揚げの醍醐味だ。

グローバル化したスーパーなどでは、まずお目にかからない近海もののカサゴを、場末のこの食堂はどのように仕入れているのだろう。とヨットと釣に関しては一家言を持っていて魚に詳しい青柳君と自分はいつも首をひねりながら食べている。偶然、随伴してきた青柳君の女友達もおそるおそるワイルドな佇まいのカサゴの身をほぐして美味い美味いと呟いている。食べ始めにポン酢はないか?などと場末食堂の黙契コードを理解できていないその女友達の発言があった。これに青柳君が愛情豊かに乗って消費者の権利風にポン酢等求めないで欲しいという、大らかになれない小心な自分を案じながら食べるのも辛いものである。

ここの調味類はテーブル上にあるものだけらしいよ。と軽く口添えしたことでその場の空気は場末食堂の平常なコードに戻って安心する。良い型のカサゴが二匹と添え物、蜆の味噌汁がついて950円。食が細い青柳君の女友達などは、魚のボリウムに苦闘している裡に満腹になってしまいご飯を残すことになってしまった。これは稀少なことだから、ブログなどで情報披瀝をしないほうがよいね。と笑いあって美味いこのカサゴ食事は重圧勤務前の気分をほぐすことができた。

24時間拘束は27日から5日間あった。このあいだに持ち込んだ書籍は合計で7冊。全て読了できた。新規、再読分を含めて疎外感や重圧が重くのしかからないものを硬軟に混ぜてバランス配分する。

ジャズ関係の本は聴くことを優先してきたせいで、あまり読むことをしなかった。しかしこのところ書棚から取り出して読むようにしている。ユダヤ系白人のエリック・ニセンソンの「マイルス・デイビス」(CBSソニー出版1983刊)、本多俊夫「ジャズ」(新日本新書1976刊)が今回の対象本。自然関係では池沢昭夫/池沢洋子著「野の花365日」(文化出版局1980刊)「山梨の野鳥」(山梨日日新聞社1981年刊)。

思想関係では内田樹(たつる)「日本辺境論」(新潮新書2009年刊)埴谷雄高「闇の中の思想 形而上学的映画論」(三一新書1962年刊)古典は「歎異抄」(梯 じつえん訳本願寺出版2002刊)といったところだ。別格の「歎異抄」を除いてマイルスの伝記、埴谷雄高、内田 樹のものに特別な感慨が湧くが、感想について次回に綴ってみたい。

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