Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

山野草

2011-06-02 11:23:46 | 自然
伊勢原付近の幹線道路といえば東名高速道路と国道246だ。この246といえば都心の青山通り付近は片側4車線なんてことは常識みたいだが、これが厚木以西になるとまだまだ一車線時代が残っていてしばしば渋滞を起こしている。
秦野、伊勢原には、幸い渋滞を避けるように東名高速道路の真下を平行する信号の少ない舗装路があって、これがアップダウンのきつさは天下一品の勾配道路ながら一種の生活道路みたいになっていて住人達は抜け道として活用している。
この道路を抜けて厚木を目指しているときに見つけたのが、山野草や野菜の無人販売所で名称も不明な一角だ。これから夏になると日本の小川などに辛うじて生息している「黒めだか」なども販売アイテムとして加わる。ブッキラボウな筆書きに「クロメダカ5匹200円!」などと板切れを立てかける時期になると盛夏の到来を感じるものだ。
ここを通過して時間の余裕があるときの最新娯楽が山野草の販売陳列棚を見物することである。
フラワーショップみたいなディスプレイも何もない放置棚に納まって、ひっそりと咲く山野草の精緻美な姿態そして毛細名称の体系にはいつもながら感激してしてしまう。
セルロイドの板にマジックで名前が記されているのに、なかなか覚えきれないもどかしさ!ジャズを聴いていると原曲のテーマ旋律と即興が押し合いへし合いして、そこで発生する演奏上の成り行きに美が生まれることしばしばである。
この山野草というものも葉っぱと花はどちらも主役だという区分のない魅惑があることに気がついた。
この無人スペースで100円が付けられている「トワダアシ」 これなど、多分、青森の十和田地方の湿地沿いではいかにも無名のペンペン草という趣きである。
しかし目を凝らしてみると、いかにも力感を感じさせない葉っぱに走る薄紅色の控え目な色調に驚嘆する。
「シマツルボ」この葉っぱのコントラストはルソーの画である。
「アマチャ」このガク紫陽花めいたミニ花はなぜ紫陽花ではないのだろう?
この変哲もない道路脇のスペースへ寄り道する度に自然が有する演繹を感じてならない近頃である。


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1 コメント

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Unknown (山下亭)
2011-06-02 16:14:19
伝言有難う御座います。

此方の方に気合を入れていたのですね。
了解です。

たまに覗きに来ますので宜しくお願いいたします。
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