Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

雑談から口論へ

2013-08-06 20:36:56 | その他
元町・中華街駅で下車して休日の昼食を中華街でとることになった。鳳林飯店の安いランチメニューから「モヤシ炒め焼きそば、杏仁豆腐付」700円を選んで正解だった。もやしを多めに他の野菜は少しという構成がいい。餡かけに酢をまぶして硬い蒸し麺をほぐして食べるのだが、火加減が効いていてモヤシのしゃきっとした歯応えに新鮮な持続性がある。ひところのデフレピーク時よりも各店のランチ呼び込み値段は少し高くなったみたいで、700円から900円というのが横浜・中華街の激戦ゾーンになっている。派手な目くらましパウチ仕上げしたメニューをベタ貼りしている店よりも、「鳳林飯店」みたいな間口の狭い店の写真抜き手書きメニューの方が体験的に味はアタリのことが多い。香りのよい杏仁豆腐ともども正統広東料理の気軽な片鱗を味わってから、徒歩で加賀町警察の脇を抜けて横浜公園、関内へと食後の1キロ程度の散策をする。


しばらくぶりのヨットカフェでは客がいない隙間で店主のNさんと雑談を交わす。参院選の結果に関する床屋政談程度まではよかったが、Nさん恒例になるお客批判の過剰呪詛独演会に珍しく虫酸が走って口論となる。口論の発端は話の途中にあった。日本固有のモラリズムを礼賛するNさんへの部分的共鳴を補足するために、ラフカディオ・ハーンの「心 日本の内面生活の暗示と影響」を読むように勧めてみた。ところがNさんは独演会に酔っていて、そんな西洋経由の日本論などにオーソライズされている貴方が馬鹿で未熟といった決めつけを始めた。それもきちんと読んだうえでの断定ではない。

日ごろ、ラフカディオ・ハーンの「門つけ」「旅日記」などに最良質の日本論を見出している自分としては聞き捨てならない言葉である。ワイドショー的TV知識で日本を慨嘆するお前みたいなのを広告業界崩れの俗物というのだ!といつもNさんから感じられる庶民イデオロギーに辟易としていた自分としては即座の反撃に転じてしまった。60代のいい年をした親父が口角泡を飛ばす構図というのは格好よくないものだが、Nさんの男気モラリズム、半端な知識、自分以外はみんな汚れた晩節を送っているという客批判の構図を苦々しく感じて一度懲らしめてやろうと思っていたので、口論の後はややスッキリとした気分になったようだ。

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