Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

横浜・夏日

2011-06-28 20:04:47 | その他
所用で横浜の繁華街へ出かける。いつもはクルマで保土ヶ谷
バイパスの狩場付近から丘陵部を横断するコースを辿ること
が多いが今日は小田急と相鉄・JRを乗り継いで関内付近の
約束に間に合う。新聞の予報によると32℃と表記されてい
たが、たかをくくって出かけて後悔する。予想外の照り返し
と蒸し暑さに閉口した。用事が終わっても古本屋巡りなどの
気力も湧いてこない。尾上町の裏路地にあるヨットマニアの
カフェ「チャートハウス」でハワイ系のアイスコーヒーでも
飲みたくなったが夕刻までOFFになっていて、声をかけて
るのに店主は出てこない。仕方ないから馬車道のアート宝飾
のビルにあるスターバックスカフェでフラペチーノを啜る。
ここも近くの関内ホールでイベントでもあったらしく、高齢
婦人連のグループで満杯。弟の連れ合いが開いている焼き鳥
の居酒屋も夕刻前の準備中だ。向かいには昔、老舗の和菓子
店「住田楼」があった場所がベーカリーカフェになっている。
こんどから小休止するならこっちがいいと思った。

横浜駅付近に住む友人、港北インター近くに住む友人と日が
暮れるまで旧交を!と思って電話したが、あいにくの留守だ。
関内から桜木町まで歩く途中の運河が大岡川だ。横浜南部の
笹下や上大岡、井土ヶ谷付近をゆっくりと流れてくる二級河
川だ。横浜港の汐はけっこう上流の井土ヶ谷付近まで効いて
いる。桜木町の高架歩道橋の上で微風を浴びていると、汐の
香りが混じって来て新山下、本牧付近と同じ匂いがする。

名著「気まぐれ美術館」の著者によって掘り出された画家、
松本峻介の暗い心情を反映する運河の景色は、艀舟が係留
するこの付近がモチーフになっていたはずである。
いまやMM21の現代建築群を東側に臨んで、垢抜けたパノ
ラマが広がる風景に変貌したが、松本峻介の描いた運河の
残像は手前の野毛付近まで漂っているようだ。