本日のお酒。レミーマルタン、コニャックです。
その昔、日本では未曾有の景気に浮かれ、後にバブル景気と称され、崩壊後の経済の混乱は失われた10年という時期をもたらした。
その景気浮揚の直前、酒に興味を持ち始めた頃。コニャックという酒があることを知り、もっぱら世界の名酒事典で知識を詰め込み、その金額を見るたびに小さくため息をついた。時が移り、昭和から耳慣れぬ平成という世に移るのに歩を同じくして、特級というランクが消え、さらに諸外国の圧力に負け洋酒関税の大幅引き下げが行われた。これにより洋酒全般の小売価格は下がり、巷には酒のディスカウントが跋扈することとなった。この時とばかり酒を買った。スコッチ、バーボン。いやその前に憧れのコニャックだ。カミュ、ヘネシー、オタール、ビスキー…。手に取れる値段になって（それでもV.S.O.P.がやっとなのだが）、いろんな銘柄を試してみた。それなのに…。ああレミーマルタン…。この銘柄だけが他の銘柄の凋落（もちろん価格だけ）をよそに一人孤高を保っている。高い。もちろん他と比べてもほんのちょっとだけだ。しかし…。
今でもレミーマルタンを飲むと、その頃の思いがほんのちょっとだけ苦味として加わります。
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その昔、日本では未曾有の景気に浮かれ、後にバブル景気と称され、崩壊後の経済の混乱は失われた10年という時期をもたらした。
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今でもレミーマルタンを飲むと、その頃の思いがほんのちょっとだけ苦味として加わります。
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最近ではペケまるも飲みますが、悲しいかなV.S.O.P.が落ち着いて飲めたりします。
水で割ったらアメリカ～ン、はしません。（飲み始めのころにした事がありますが…）
CMはサントリーのV.S.O.P、マンハッタントランスファーでしたか。