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iPad版:落下アニメ乗り切る

2011-08-14 19:24:46 | iPad版制作日記

レナが落下する難しいアニメのシーンなんとか乗り切りました。

難しいアニメと書きましたが、XcodeでObjective-Cで作るのが難しいのであって、Flashで作るのであればそんなに難しくはありません。

そういえば【時空マジシャン】では、女忍者の寿々女が上空から落下するシーンがありました。あれはFlashでしたけど、寿々女の身体がゆらゆら揺れるムービークリップを作って、そのムービークリップが縮小しながらフェードアウトします。同時に寿々女の別の体勢のムービークリップがフェードイン。

ということを繰り返しながら落下アニメを作りました。それから寿々女の髪が強風にばさばさと煽られるアニメも、落下感を表現するために欠かせない効果でした。

Flashでは上記のようにムービークリップを入れ子にする作り方、つまり髪が煽られるアニメのムービークリップ、そのムービークリップごと身体が上下左右に揺れたり回転するムービークリップ、さらにそのムービークリップが縮小しながらフェードアウトするムービークリップ、という入れ子の構造で複雑な表現が可能でした。

Xcodeではその入れ子のような作り方を含めて、いろいろなアニメ表現のノウハウがまだぜんぜん蓄積できてません。なにしろ画像を配列にセットして、パラパラ漫画を作ったことと、[NSObject performSelector]というメソッドを使って表示タイミングを制御することがやっと出来るようになった状況なので。

そのような心もとない状況でどうやって今回の落下アニメを乗り切ったかというと、パラパラ漫画とperformSelectorで乗り切りました。出来ることでしのぐしかないので。

まずパタパタと羽ばたいているアニメをひとしきり表示した後、1秒間かけてフェードアウト。次の位置に別の姿勢(少し下から見上げる角度)で同じく羽ばたきアニメ。という具合にレナが上昇していきます。

かなり上空まで行ったところでアクシデントが起こり(カシューンンン...という効果音を鳴らす)、落下し始める。キリモミしたり風にあおられながら落下。これもパラパラ漫画で表現。

さてこれだけではあまりおもしろくないアニメです。そこで今回工夫したのは、前回のブログでも書いたようにモーションブラーを多用することです。

普通にレンダリングした落下画像の間にモーションブラーをかけた画像をはさんでスピード感を出したり、キリモミ落下では時計回り・反時計回りに回転させてレンダリング後、放射状のブラーをかけた画像を配列にセットして動かしました。

上の画像は、アニメで使ったブラー画像をマージして1つにまとめたものです。

モーションブラーを使うアニメは、【時空マジシャン】でもときどき使ってましたが、それほど頻度多くなかったと思います。手裏剣を投げるときとか。

でもこのiPad版電子コミックでは、多用することになりそうです。なにせFlashでアニメを作る自由度に比べ、Xcodeはまだぜんぜん使いこなせてないので、このモーションブラーはとても重要な戦力です。

たのんだぞ、モーションブラー!





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