ナナとお客のおねえさんの音声ファイルが届きました。
小学5年生のナナの声は年相応な子供らしい声に仕上がっています。元気で適度なアニメ声。いい感じです。
アニメ声といえば宮崎駿監督が、「『わたし、かわいいでしょ』みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ」とコメントして物議を醸しましたね。
自分としては、アニメ声は作品を楽しく派手やかにしてくれるので嫌いじゃありません。マンガやアニメは何といっても誇張の表現ですから、アニメ声は基本的にはハマると思うんですよね。
もちろん、わざとらしいのはだめだけど。自然なアニメ声がいいですね。
人工調味料じゃなくて、自然な昆布や鰹節からとった出汁の味噌汁がいいんですよ。グルタミン酸ナトリウム(味の素)をオタマで大量にドバッと放り込んだ味噌汁は旨みがくどくて舌がしびれるような味がするでしょ?あれは旨さを通り越して気持ち悪い。
人工調味料じゃなくて自然の出汁のようなアニメ声、そういうのが自分は好きですね。
あとナナの父・雄作の声が揃えば音声のオーサリングに取り掛かれるんですけど、前回話したとおりMP3ファイルとAACオーディオファイルの両方を揃えてアニメの動きと同期させる予定なので大変そうです。
アニメの方は、最後の2ページがまだ終わってません。それと前半部分で2~3箇所修正と保留したままのやり残しがあります。
そのほかに、かぼちゃパンのレシピがまだできてないし。
さらにさらに、イントロメディアも手を着けてないし...まだけっこうやることがあるなぁ。
イントロメディアとは、ブックを開いたときに最初に表示される映像や画像のことで、読者を引き込む演出ページです。表紙を捲ったら、「おおっ!」と思わせるような映像や画像が眼に飛び込んできたらわくわくしますよね。iBooks Authorでは、そういった仕掛けが用意されているわけです。
おもしろい仕掛けなんですが、イントロメディアに凝りだすといくら時間があっても足りなくなりそうだし、ここは我慢してシンプルにしようかと。
ただこのイントロメディアのような電子書籍ならではの演出という要素が、おもしろいというか興味深いんですよね。
「演出なんて当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれませんが、自分にとっては眼が行き届かないところなんですよ。
つまり自分が新しい電子コミックを考えるとき、どうしても本質的な新しさにばかり眼が行ってしまいます。本質的な新しさとは、静止画と文字意外の電子コミックならではの要素、アニメ・音声・サウンド・インタラクティブ性などを使いこなしていかにマンガを紡ぐかということばかり考えてしまいます。
たとえば主人公とライバルが、ゲームで勝負だ!というときに読者も一緒にそのゲームに参加できたらすごいだろうな、とか。
でも読者にとって電子コミックの新しさをまず感じるのは、本質的なものより先にイントロメディアのような演出の仕掛けかもしれません。
スティーブ・ジョブズを中心としたiBooks Authorを作った人達は、誰もが簡単にわくわくできる電子書籍コンテンツを作れるように、イントロメディアのような演出ページを考えたんでしょうね、きっと。
自分があまり考え付かないようなイントロメディアに出会えただけでも、iBooks Authorを使って良かったと思えます。
う~ん、こんなこと書くとイントロメディアを手抜きできなくなるなぁ...。