こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

軍艦 大和 4

2010-08-03 23:00:18 | Weblog
マストに13号電探を取り付けます。

大和型は13号電探を2基装備しており、対空用電探としては艦橋トップに装備された
21号電探と合わせ、航空機に対する電探は3基を備えている事になります。
(艦橋側面のラッパ型の22号電探は水上用)

13号電探は魚の骨の様な構造をしており、現代のUHFアンテナを立てたような形状です。
この魚の骨(素子)を並行に配置すると指向性が高まる事を発見したのは日本人でして、
1926年に特許化され、八木・宇田アンテナと呼ばれています。

特許化は1926年、つまり太平洋戦争が始まる16年前です。
この当時の日本はレーダーアンテナに関する技術は世界一だった事になります。

悲しい事に日本はレーダーの可能性や重要性を理解していなかったと言われています。
なにより、自ら電波を発信させ反射させるというシステムに対して
自らの位置を暴露して相手を探すなどおかしい!と考えた訳です。

この考え方が根強く残った為、日本では逆探と呼ばれる装置の開発に力が注がれました。
つまり敵のレーダーが発信した電波を捕まえれば、
自らの位置はバレずに相手を見つける事が出来るという理論です。

電波探知機=レーダーと思っている人が多いようですが、電波を探知する装置は
逆探と呼ぶのが正しいのです。

しかしながら、大戦中に逆探知に成功し難を逃れた事例は殆ど見たことがありません。
電波兵器に関して、いつの間にか日本は世界から大きく引き離されてしまったようです。

逆探、この装置は攻撃一本槍だった当時の日本としては珍しく防御的な兵器ですね。
相手が電波を出さないと全く機能しないのですから・・・

本日は13号電探を取り付けた後、シールド付の25mm機銃を6基取り付けました。
(銃身は折れやすいので後日、まとめて取り付ける予定です)