ひつじっく Style♪

♪シャロンとダニエルの夫婦でアカペラ多重録音♪
雨の日も風の日も晴レルヤ!

「光媒の花」 ( シャロン )

2010年08月22日 | お気に入り
いつまでたっても暑さが衰えない夏の終わり。
皆さん、体調管理は大丈夫でしょうか?…

先週半ばに熱中症になりかけてから、ずっと体調を崩してしまったシャロンですが、一昨日、昨日と家事もそこそこに身体を休めて、本日、なんとか回復したかな?って感じです。

心配して下さった方には、ありがとうございました

…というわけで、時間がたっぷりあったので、少し調子が戻った昨日の午後に読んだ本のことを書いてみます。

光媒の花


今、話題の新進作家、道尾秀介さんの短編集、「光媒の花」
先日、新聞のコラムで紹介していたのを数日前に購入しました。

まず、本屋さんで見つけて思ったのは、「綺麗な表紙の本やなぁ♪」ってこと。
そして最初の作品、「隠れ鬼」を読み終えたときも、物語の内容は主人公の背負う暗い過去が最後にあばかれたりして、かなり強烈なものだったのに何かとても美しいものに触れた後のような不思議な感じが残りました。
それはきっとこの表紙のイメージにぴったりの、どことなくファンタスティックでしかも深みや品格も兼ね備えた文章のせい…

自営のお店をしながら 認知症の老母の世話をしている平凡な中年男性が、この物語の主人公。そして、彼の中に潜む、まさしく「隠れ鬼」を明らかにしていくミステリー…


全6章から成るこの物語、ひとつひとつのストーリーは独立していますが、すべてがどこかでリンクしているのも読むものを引きつけます。、人間の深い罪や業に翻弄される弱者を主人公にしたものがほとんどで、悲しさや憤りもいっぱい感じますが、常にひとすじの希望の光が…
主人公の絶望が大きければ大きいほど、この希望の光、白い蝶の存在が心に染みてきます。
人の世のありのままの姿を描きながらも、最後にあるのは、絶望ではなくて希望…
なんだか「旧約聖書」のコンセプトにも通じるような気がしたシャロンでした。


この作家さん、私は初めての作品だったのですが、読んでいて「この描写はすごいなぁ…」とか「ここでこうくるのか~」なんて何度も唸ってしまう才能の持ち主
純文学的な美しさもありながらのミステリー…スゴイです。
今まで書かれた長編もぜひ、読んでみたくなりました

そして…
全く話題は変わりますが、明日から夏の一泊旅行で伊勢に行ってきます、
7月のはじめ頃からダニエルと企画して、去年は高原だったので今年は海に…

まだ体調に不安が残るシャロンは主治医の先生から多めにいただいた薬を持参しての旅行。
ずっと楽しみにしていたので、病気も根性で回復させたシャロン…どんだけ遊び好きやねんって感じですね。

今回の旅行は、私たちの大好きな伊勢エビや海の幸をたらふく食べに行くのが、メイン。
体調のこともあるので観光はそこそこになるかも知れませんが、帰ってきたらまた、楽しい記事が書けたらいいなって思ってます。

しばらくお返事書けませんので、コメント欄は閉じさせていただきますね

いつも温かい励ましやコメントありがとうございます

最新の画像もっと見る

コメントを投稿