前回の記事にも書きましたが一昨日の土曜日、京都の映画館でイギリス映画「アメイジング・グレイス」を観ました
映画『アメイジング・グレイス』予告編
映画の内容に入る前に少し…
日本でも多くの人に知られる賛美歌「アメイジング…」ですが、この曲にまつわるエピソードを知っている方は少ないのではないでしょうか?
それは…
この曲の作詞者ジョン・ニュートンは幼いころから母親を通じて聖書に親しんでいたにもかかわらず、成人してからは、その頃には当たり前だった奴隷貿易の船の船長となり巨額の富を得ます。
この映画の中でも描かれていますがその頃の奴隷の扱いは家畜同然 ( 奴隷、という概念が今のわたしたちには信じがたいものですが…)、生まれ故郷から無理矢理連れてこられる船の中で劣悪な環境による伝染病や自殺、虐殺によって多くの尊い命が失われていました。
そしてある運命の日…難波しかけた船の上で初めて自ら神に祈ったジョン。そして生まれ変わるのです。
1755年、ジョンは病気を理由に船を降り、勉学と多額の寄付を重ねて牧師となりました。
そして1772年、「アメイジング・グレイス」が生まれたのです。この曲には、黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それにも関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれています。 ( ウェキべディアを参照させて頂きました。)
そして…
映画は このアメイジングの曲を支えに18世紀のイギリスで奴隷貿易廃止のために尽力した若き政治家ウィリアム・ウィルバーホースの半生を描いた作品。
信仰深く、聖職者も志したウィリアムですが、師と仰ぐジョン・ニュートン ( その頃には年老いた牧師として神に仕える身でした。)の勧めで政治家として立ち、奴隷貿易廃止法案を議会に提出し続けます。
当時、イギリス経済の繁栄の源だった奴隷貿易…議員のほとんどが廃止法案に猛反対、それでも彼は数名の仲間とともに苦難に満ちた戦いに挑みます。
ここで描かれる奴隷の方たちの苦しみは本当にリアルで、悲しく目を背けたくなりますが、歴史的な真実…弱い人間である私たち誰もがもっている罪深い心の象徴なのだと思いました。
15年以上に及ぶ長い戦いのうちには、自らの病や仲間の死、決定的と思われる挫折、などなど大変な局面が多々ありますが、生涯の友との友情やウィリアムの働きを理解して支えてくれる妻との出会いなど神様からの恵みも温かく描かれています。
そして、ついに法案が可決される日…反対派の議員たちからの拍手の中で、ウィリアムの働きが賞賛されるシーンにはやはり涙が流れました。 (ちなみにダニエルは映画の間、半分くらいはでした~ )
あと、年老いて視力を失ったジョンが「神様の恵みで今まで見えなかったものが見えるようになった…」というシーンやラストでのタイトル曲のバグパイプ演奏のシーンなども心に深く染みました。
ここでの演奏は優しいアメイジングではなくて、力強く希望に満ちたアメイジングだったような気がします。
地味で淡々と史実を追うこの映画、日本では宣伝も上映館 ( ←クリックで表示 )も少ないのがとても残念。
観終わってしばらくしてからじわっと感動が蘇ってくる名作やと思いました。 ハレルヤです
本日おまけの写真は 映画の後でちょこっと通った南禅寺の山門と桜の花びらのスナップです
映画『アメイジング・グレイス』予告編
映画の内容に入る前に少し…
日本でも多くの人に知られる賛美歌「アメイジング…」ですが、この曲にまつわるエピソードを知っている方は少ないのではないでしょうか?
それは…
この曲の作詞者ジョン・ニュートンは幼いころから母親を通じて聖書に親しんでいたにもかかわらず、成人してからは、その頃には当たり前だった奴隷貿易の船の船長となり巨額の富を得ます。
この映画の中でも描かれていますがその頃の奴隷の扱いは家畜同然 ( 奴隷、という概念が今のわたしたちには信じがたいものですが…)、生まれ故郷から無理矢理連れてこられる船の中で劣悪な環境による伝染病や自殺、虐殺によって多くの尊い命が失われていました。
そしてある運命の日…難波しかけた船の上で初めて自ら神に祈ったジョン。そして生まれ変わるのです。
1755年、ジョンは病気を理由に船を降り、勉学と多額の寄付を重ねて牧師となりました。
そして1772年、「アメイジング・グレイス」が生まれたのです。この曲には、黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それにも関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれています。 ( ウェキべディアを参照させて頂きました。)
そして…
映画は このアメイジングの曲を支えに18世紀のイギリスで奴隷貿易廃止のために尽力した若き政治家ウィリアム・ウィルバーホースの半生を描いた作品。
信仰深く、聖職者も志したウィリアムですが、師と仰ぐジョン・ニュートン ( その頃には年老いた牧師として神に仕える身でした。)の勧めで政治家として立ち、奴隷貿易廃止法案を議会に提出し続けます。
当時、イギリス経済の繁栄の源だった奴隷貿易…議員のほとんどが廃止法案に猛反対、それでも彼は数名の仲間とともに苦難に満ちた戦いに挑みます。
ここで描かれる奴隷の方たちの苦しみは本当にリアルで、悲しく目を背けたくなりますが、歴史的な真実…弱い人間である私たち誰もがもっている罪深い心の象徴なのだと思いました。
15年以上に及ぶ長い戦いのうちには、自らの病や仲間の死、決定的と思われる挫折、などなど大変な局面が多々ありますが、生涯の友との友情やウィリアムの働きを理解して支えてくれる妻との出会いなど神様からの恵みも温かく描かれています。
そして、ついに法案が可決される日…反対派の議員たちからの拍手の中で、ウィリアムの働きが賞賛されるシーンにはやはり涙が流れました。 (ちなみにダニエルは映画の間、半分くらいはでした~ )
あと、年老いて視力を失ったジョンが「神様の恵みで今まで見えなかったものが見えるようになった…」というシーンやラストでのタイトル曲のバグパイプ演奏のシーンなども心に深く染みました。
ここでの演奏は優しいアメイジングではなくて、力強く希望に満ちたアメイジングだったような気がします。
地味で淡々と史実を追うこの映画、日本では宣伝も上映館 ( ←クリックで表示 )も少ないのがとても残念。
観終わってしばらくしてからじわっと感動が蘇ってくる名作やと思いました。 ハレルヤです
本日おまけの写真は 映画の後でちょこっと通った南禅寺の山門と桜の花びらのスナップです