ひつじっく Style♪

♪シャロンとダニエルの夫婦でアカペラ多重録音♪
雨の日も風の日も晴レルヤ!

たからもの(思い出の絵本たち)

2009年08月13日 | 絵本

しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ―ポーランドの絵本)
おちゃのじかんにきたとら
パンはころころ―ロシアのものがたり


絵本ねたが続きますが…

今日は娘と選んだ我が家の、懐かし絵本ベスト3を紹介したいと思います

まず「しずくのぼうけん」(マリア・テリコルフスカ 福音館書店)

ある村のおばさんのバケツから飛び出した水のしずくがいろんな冒険をするお話。
クリーニング屋さんに行ったり、お医者さんに行ったり(しずくなのに…!)
蒸発して雨になって、こおりのかけらや、つららにも…

とってもキュートなしずくくんの表情やポップな色合いを楽しみながら
しっかり 理科のお勉強もできてしまう、すぐれものの一冊。
長男の一番のお気に入りでした
とにかく絵が楽しい!

2冊目は「おちゃのじかんにきたとら」(ジュディス・カー 童話館)

主人公のソフィーとあかあさんが平和なおちゃの時間を過ごしているところに
突然現れた、大きくて毛むくじゃらのとら。
「ごいっしよさせていただけませんか?」
と丁寧なあいさつでテーブルにつくと、そこら中のものを食べつくし(冷蔵庫や戸棚のものまで )なんと水道の水まで飲みつくしてしまいます
それでも、とらを心からもてなし、3人(ふたりと1頭?)の時間を楽しむソフィーとおかあさん
特にソフィーはとらが大好きでしっぽにほおずりまで…
もちろん、大きなからだでいつも食べ物をガンミしてるとらの表情も見逃せませんよ

作者であるカーはベルリンでナチスの迫害を受け、家族とともにイギリスへ逃亡した戦争体験者
どんな状況も穏やかに自然体で受け止めるこころの大切さと、
最後にやってくる大きな希望(とらが帰った後、帰宅したお父さんが「まかせなさい」といって3人は幸せな日常に戻る)を描きたかったのかも知れません。

ちなみに娘は、挿絵の中のおいしそうなお菓子やケーキと、最後のページのとらが小さなラッパを吹いている絵が大好きだったそうです

そして最後は「パンはころころ」(マーシャ・ブラウン 富山房)

こちらはもう定番中の定番。
ロシアの古い民話をマーシヤがいきいきと蘇らせてくれました
この本の魅力はなんといっても動きのある絵と主人公のパンが歌う奇妙な歌詞の歌
(これがまた よくできた歌詞なんです、何気に韻をふんでたりして )
ころがり続けるパンの表情も見応えたっぷりです。

私はこの本を読みながら、何度歌わされたことか…
3人で微妙に歌詞を変えながら楽しんだことも大切な思い出です。

…とまあ、随分長くなってしまいましたが、私たちの思い入れは別にしても、
なかなか楽しい3冊です

最後まで読んでくださってありがとう、でした
ハレルヤ

おちゃのじかんにきたとらの見返しに娘が描いた落書き(なぜかクマ)

長男が異様に怖がった、つららになったしずく


絵が切ないほど美しすぎて(シャロン)

2009年08月11日 | 絵本
ビロードのうさぎ


先日紹介した、酒井駒子さんの最高傑作
と私が勝手に思い込んでる作品がこの「ビロードのうさぎ」です。

かつてのウィリアム ニコルソンの名作を彼女が独特の世界観で甦らせました
まず感動するのは絵の美しさ。
ヨーロッパの古い絵本を思わせるようなレトロな色遣いと、優しさたっぷりの丸い線…
どのページも切り取って額に入れてずっと観ていたい…そんな気持ちにさせる質の高い作品です


あらすじは…

ある男の子の家にプレゼントとしてやってきたビロードのうさぎ。
一度は忘れられたけど、いつしか坊やと寝るようになって、いっぱい遊んで
夢のような素晴らしい日々をすごします

そして時が過ぎてボロポロに古びたうさぎは 心無い大人たちの手で燃やされることに…
けれどその時
こども部屋のまほうがうさぎの願いをかなえてくれるのです

ラストの小さなカットの中のうさぎの表情がなんとも切なくて…
読むたびに涙ぐんでしまうシャロンです

間違いなく、大人のための絵本でもあると思います

絵本と私(シャロン)

2009年08月07日 | 絵本

自分が、子育てを経験出来て良かったな、と思う事のひとつに絵本との出会いがあります。

もともと本が大好きで40過ぎてから司書の勉強して資格を取った程。(仕事的にはあまり役に立っていないのが残念

けど、絵本の世界へのきっかけはやはり子供達への読み聞かせです。

最初は(長男が小さかった頃)、雨で外遊びが出来ない日の時間つぶし…… 

寝かしつける時の大事なツール。

その後、下の娘が生まれると、3人でいろんな絵本を楽しみました

ある時は長男が下の娘に、面白おかしく読んであげる姿に感動したり……

とにかく気付けば絵本の世界に魅了されていた私

シンプルなストーリーなのに凄く深い味わいがあって、もちろん楽しい絵や美しい画にワクワクして……

絵本の魅力は語りつくせませんよね

……で、今ハマっているのが酒井駒子さんの世界。

少し前に偶然、本屋さんで見つけたこの本「くまとやまねこ」は、深い悲しみと、そこからの再生を優しいまなざしで描いた名作です。

湯本香樹実さんの美しい文章も素敵ですが、酒井さんがモノクロで描く、静かな悲しみの世界や希望をまとったピンクの効かせ方が見事

とっても心に残る一冊です

くまとやまねこ

これからもいろんな絵本を紹介していければいいなと思っています。ハレルヤ