さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

ワタラセツリフネソウなど

2016年10月16日 | 

昨日は晴天の下、孫姫(幼稚園の年中さん)の運動会。
早朝から出かけて、鳥撮りならぬ、孫撮りの半日でした。 迷カメラマンも張り切りすぎて、今日も疲れが残ってます。(笑)

今回は、暫く鳥写真が続いたので、花写真です。


10月5日、そろそろK自然公園にも渡り途中のヒタキの仲間でも来てるのでは・・・・・

朝、突然思いついて出かけてみたものの、野鳥の声が聞こえない園内、ヤマガラの群れが騒がしく動き回ってるだけです。

仕方なく、ホトトギスの花でも探そうと歩いてみますが、この花もすでに散ってしまった様子。

園内のあちこちに咲いていた赤い花。  ツリフネソウの一種かと思いながら・・・・・


花札によると・・・・・・この花は「ワタラセツリフネソウ(渡良瀬釣船草)」
今までは同じ種と考えられてきたツリフネソウから分けられ、2009年、正式に新種として認められ、埼玉県のレッドリストに登録されています。
ツリフネソウと比べて花弁の形が少し違うようですが、一見したところは分かり難いですね。

良く調べてみると・・・・・
2005年9月に発表された新種!(2009年登録?)
栃木、群馬、埼玉、茨城、千葉県に分布し、小花弁の先はあまり伸び出さず、壊死してやや黒ずんでいるそうです。
(ツリフネソウの小花弁は長く伸びている)
分かりますか??多分先端が少し黒ずんで、細くなってるところだと思います。

面白いのは、ワタラセツリフネソウには花の4型があるそうで・・・・・
花の内部に、黄色い部分があるものとないもの、斑点があるものとないもの、その組み合わせで4型があるのです。
渡良瀬遊水地ではその4型がすべて見られ、同一群落内に4種類が共存していることもあります。
このことはツリフネソウでは観察できないとのことです。(以上、ネット検索から引用)

こんなことならもっとたくさん撮っておけばよかった!!この公園では何種類見られるんでしょうね。


そんなワタラセツリフネソウ、虫たちもお気に入りのようで、ホシホウジャクやハナバチなどがたくさん群がっていました。



そして、こんな花もあちこちで見られます。
昨年もここに載せたことがある「ミゾソバ(溝蕎麦)」
小さな可愛い花がいっぱい咲いてます。




次の花は、「ミズアオイ(水葵)」
日本を含む東アジアに分布し、ナギ(菜葱)、ミズナギという別名で呼ばれることもあります。
かつては水田雑草としてよく見られたそうですが、水路の改修や除草剤の使用などによる生息環境悪化で、個体数が減少して、絶滅危惧Ⅱ種に指定されています。
この公園の湿地地帯に少しだけ咲いていました。


最後は公園の入り口近くにあった「クサギ(臭木)」の実です。
真っ赤な萼の真ん中に紫色の実があって鮮やか!!
クサギは、日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木で、葉に悪臭がある事からこの名が付けられたとか。
実の部分は、初めは萼に包まれていて、果実が熟すと萼が平開して、このような形になるそうです。


この公園も、もうすぐ冬鳥たちがやって来て、鳥撮りさんたちで賑わうようになります。
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デジスコでセイタカシギ(背高鷸)

2016年10月13日 | 野鳥
9月の在庫からですが、オグロシギやコアオアシシギで賑わいはじめた頃は、まだ距離も遠かったため、久しぶりにデジスコを持ち出してみました。

遠くのコアオアシシギなどを撮ってると、数羽のセイタカシギが徐々に近づいて来てくれました。
光の具合もちょうど良いので、デジスコで接近写真です。

まずは、こんな写真から・・・・・「何か用??」


人は近くにいても気にしなくなったのか、のんびり餌捕りに余念がありません。赤い目が何ともお洒落です。


ジッと水面を見つめて、慎重に・・・・・・・・・・でも何度挑戦しても獲物は捕れず・・・・・・




こんなに顔を突っ込んで・・・・・・・大丈夫??


そして、午後4時を過ぎて陽が傾いてくると、沼の水面の様子が一変します。とても同じ場所とは思えないくらい変化します。



少し角度が変わると、何の変哲もない写真になってしまいますが・・・・


今回は、久しぶりのデジスコ写真。ピントの山を見つけるのに大分苦労しながらの撮影でした。
(今回は、デジスコで35ミリ換算1200~1600mm相当の領域での撮影です)


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シマアジの雌(?)雄のエクリプス(?)

2016年10月11日 | 野鳥
9月の鳥撮りは、I沼に始まってI沼で終わってしまいました。その分9月の在庫がいっぱい!!

レンカク以来、サルハマシギやオグロシギなどで賑わっていた沼も、今はセイタカシギが残っているだけ。
前回載せたハジロクロハラアジサシ(?)の去った後、正真正銘(笑)のクロハラアジサシが長く滞在してくれました。

そんなクロハラアジサシを撮ってる時、沼の真ん中あたりにシマアジ??
初めはカルガモと思って気にしなかったのですが、よく見ると……シマアジ(縞味)


今年春にも、シマアジの雄がやって来て賑わったことがありますが、秋は雌(?)の登場です。
雌は雄に比べてかなり地味ですが、待てども、近くに寄ってくる気配が無く、沼の中ほどで行ったり来たり。落ち着かないようです。(写真はトリミングしてます)


ところが、飛翔姿をよく見ると・・・・・雨覆が灰色のようです。しかも翼の表側に白とグリーンの帯が見えます。・・・と云うことは・・・雄のエクリプス?


こちらは裏側です。


改めて写真を確認してみる事にします。


上の写真を大トリミングしてみると・・・・・・雌に比べて眉斑もはっきりしていて、目の前方まではっきり白いので、エクリプスと断定。
間違ってるかもしれません。その時は指摘してくださいね。



この日のクロハラアジサシも載せます。
前回載せた紛らわしい幼鳥達が立ち去った後は、6~7羽のクロハラアジサシ(黒腹鯵刺)がやって来て、長く滞在しています。


もちろん、幼鳥も混じってますが、こちらの方ははっきりと判別できます。


水面すれすれに滑空しながら見事に獲物をゲット。
なかなか近くで狩りをしてくれず、この写真もトリミングしてます。


小さな魚をくわえてるのが分かりますか。



冒頭に書いたように、こんな沼の9月の写真がいっぱい!!しばらくはセイタカシギやコアオアシシギの写真が続きます。
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あなたは誰?ハジロクロハラアジサシ?クロハラアジサシ?

2016年10月08日 | 野鳥
サルハマシギがいた頃のI沼で、対岸を双眼鏡で見ると・・・・・・
クロハラアジサシらしきアジサシの仲間が2~3羽飛んでるのが見えます。
早速対岸に移動してみると、アジサシたちがが止まるいつものポールにこんな子がいましたよ。

幼鳥のようですが、なんだか、いつものクロハラアジサシ(黒腹鯵刺)と雰囲気が違います。
現地で久しぶりに会ったMさんと鳥談義しながら聞くと、この沼にハジロクロハラアジサシ(羽白黒腹鯵刺)が入ってるらしいとのこと!
この子がそのハジロクロハラアジサシなのか??? もしそうなら初見初撮りと云うことになります。


自宅で写真を整理しながら調べてみると、クロハラアジサシとハジロクロハラアジサシの判別基準は・・・・・
  〇目の後方の黒斑の位置が、目より下の方にまでありヘッドホンをしてるように見える。
  〇ハジロクロハラアジサシの背中の方が黒く見える。
  〇クロハラアジサシの方が体が大きく、嘴も太い。
  〇ハジクロハラアジサシの方が、目の周りの白がはっきりしている。
・・・・・・などといろいろあるようですが、幼鳥で第1回目の冠羽の時は極めて判別が難しいらしい。


専門家の方でも間違える事がある幼鳥の判別・・・・・・果たしてこの子はどちらでしょうか????
大きくトリミングした写真も載せてみます。



飛ぶ姿も撮ってみましたが、ポールに止まる子と同じ個体かどうかは分かりません。




すぐそばの電柱にも止まってくれたのですが、こちらの方が、頭頂の黒い部分が少し残ってるようでポールに止まって居た個体とは別のようです。


正面顔もなかなかイケメンですね。


頭カキカキポーズも、上手くバランスをとりながら・・・・・


クロハラアジサシの仲間には、クロハラアジサシ・ハジロクロハラアジサシ・ハシグロクロハラアジサシの3種がいますが、いずれも内陸棲で、湖沼地帯などで集団繁殖します。
そのため、ヌマアジサシとして総称されることもあります。
いずれも、成鳥と幼鳥、夏羽と冬羽の羽衣が違うことでも有名な旅鳥です。
希少度ではハシグロクロハラアジサシ・ハジロクロハラアジサシ・クロハラアジサシの順番ですが、最近はハジロクロハラアジサシの渡来が増えてるようなので余計紛らわしいですね。

ただ、狩りの仕方が少し違うようですね。
クロハラアジサシが餌捕りは、他のアジサシの仲間のように、ダイビングして餌を捕る時と水面を滑空しながら水面近くの小魚などをすくい捕る方法を使い分けています。
少なくとも、ここで過去に見た経験から、ダイビングは60%くらいでしょうか???
一方のハジロクロハラアジサシとハシグロクロハラアジサシは、ダイビングはせず、滑空しながら水面に浮かぶ昆虫や小魚を捕ります。(「野鳥の名前」など参照)
この日、この子たちが見せてくれた、滑空捕食です。(後ろ向きのところしか撮れませんでした)
この日見たのはすべて、この滑空方式だったので、やはりハジロクロハラアジサシ?????
もしそうだと嬉しいのですが・・・・・




参考のため、在庫からクロハラアジサシのダイビングシーンを載せておきます。(以前ブログにも掲載)
上の写真と比較すると、餌の捕り方の違いがわかると思います。



この小さな群れが去った後、さらに別群れのクロハラアジサシがやって来て長く留まってくれました。
こちらの方は、後日掲載しますが、明らかにクロハラアジサシばかりで、紛らわしい個体は混じっていませんでした。
ハジロクロハラアジサシに詳しい方が居られましたら、教えて下さい!!
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枯れ葉の舞?

2016年10月06日 | 季節
このところ水位が下がり始めたI沼周辺に行くことが多くなってます。

この日ものんびりと沼を1周。(一周2kmぐらいあるのでちょうど良い距離です)

沼は以前のような賑わいは無くなり、セイタカシギがのんびりと休んでるほかに、数羽のクロハラアジサシがいるだけ!
コガモたちもやって来ましたよ。

そんな沼の一角でこんなものを見つけました。
空を見上げると、桜の枯れ葉が宙を舞ってます。クルクル回りながら・・・・・・


手品ではありませんよ。 この時期よく見られる光景で、クモの糸に絡んだ枯れ葉が風に吹かれて・・・・・・


でも不思議ですよね。どうしてこんな状態が作り出されるのか分かりませんが、少々の風でもクモの糸は切れません。
葉っぱの表と裏では色付き具合が違います。


次の写真はいつもの反転写真です。諧調を維持したまま反転させると、こんな不思議な色に変化しました。


真上の空では、大きなトビにカラスがモビング!!
トビは初めのうちは、カラスを避けて飛んでいたのですが、鬱陶しくなってくると、クルクル大きな輪を描きながらどんどん上昇して・・・・・やがてカラスも諦めます。

モビングの事は以前にも書いたのですが、新たに、こんな情報も見つけました。
モビングする種はモビングしない種よりも長生きすると言う説があるそうです。
モビングされた猛禽類は追い払われて、その分猛禽類の狩りの機会減るためだとか・・・・??
モビングによって豪胆さを見せたカラスは序列を高め、伴侶を見つけやすくなる可能性も指摘されています。(ネット情報より)




もう居なくなったと思っていたアマサギ(甘鷺)もまだいましたよ。




さて、今回のおまけは、お遊びで作った「枯れ葉の舞!!」
Windows Live ムービーメーカーで、連続写真を編集してみると、こんな短い動画になりました。



もう一つ追加のおまけです。

歩き始めてすぐに、突然目の前に現れたノスリ(鵟)です。
カメラのセッティングが前日のままになっていたため、このワンショットのみ。残念なことをしました。
このノスリもすぐにカラスに追われてあっという間にいなくなりました。


大きな鉄の鳥も・・・・・
ちょっと霞んでますが、航空自衛隊のC-1中型輸送機のようですね。



モビングの事は、以前にも書いてますので、興味のある方は・・・・・・・こちら

クロハラアジサシなどは、後日載せますね。
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