さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

コムクドリ(小椋鳥)雄の模様には2タイプがあります。

2017年05月06日 | 野鳥
I沼のコムクドリを探し始めて2日目、やっと2羽のコムクドリを見つけました。
道路を挟んだ桜の枝の間にいる2羽の違うタイプの雄を見つけました。 少し間隔をとりながら、食事に夢中です。
まずは襟巻タイプの雄から・・・・・・


次は笑窪(えくぼ)タイプの雄です。


コムクドリの事については、以前にも詳しく書いてますので、詳細は割愛しますが、雄の2タイプについて、面白いレポートを見つけました。

コムクドリの雄は個体変異が多く、栗色の模様によって、2タイプに分かれる事は皆さんご存知ですね。 どうも、その模様の違いが、繁殖行動に関係してるらしいのです。
(1枚目写真の雄ように、栗色部分が襟巻状になってるタイプと、2枚目の雄のように笑窪(えくぼ)のようになってるタイプ)

北海道大学の竹中先生の研究によると、この変異は経年による変化はほとんど見られないことから、生まれつきで、この模様が変わることはないようです。
(幼鳥から成長への移行期には多少の変化あり)
しかも、タイプによって繁殖行動に違いがあるようなんです。
栗色部分が少なく、頬に笑窪(えくぼ)のような班があるほうが、一夫二妻になるケースが多く、
逆に、襟巻のように栗色が広がってる方は、一夫二妻になるケースがきわめて少ないそうです。その中間タイプでは、そのケースは半々だとか・・・・
面白い研究ですね。 要は、笑窪(えくぼ)タイプの方が、繁殖能力が高いということでしょうか?


そんな目で上と下の雄同士を比較して見てみると・・・・・むむっ! 下の個体の方がモテ男で浮気性??(笑)


それにしても、器用に葉の間にいる芋虫を探し出します。




次回は、そんな食事風景を載せる予定です。
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