さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

小川町の「カタクリの里」

2015年04月04日 | 
3月30日、この日も朝から快晴!!

このところの暖かさで、開花したばかりのソメイヨシノも一気に満開になりそうな雰囲気。

そこで、急遽思い立って、この日は朝から花巡りをすることにしました。

自宅を午前7時半ごろ出発。まずは小川町の「カタクリの里」に向かうことにします。

現地到着は午前9時ごろ、ちょうどいい時間帯に到着しました。

カタクリの花は、日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返って、独特の美しい姿を見せてくれるのですが、日差しがない日は終日花が閉じたままです。

また日差しが強くなる日中には、花弁が反りすぎて、花が毬のようになってしまい、あまり綺麗ではありません。

天気や日差しに左右されるだけに、日にちや時間帯に結構気を使うことになります。



この日も、すでに日当たりが良い山の斜面では、午前10時頃には、花が丸くなっていました。

出来るだけ山陰の場所を選びながら撮ることにします。



カタクリの花は、過去何度か載せていますが、今回も少しだけ書いておきます。

カタクリ(片栗)

ユリ科カタクリ属に属する多年草で、古語では「堅香子(かたかご)」と呼ばれていました。

発芽から開花までには7~8年かかるそうですが、地上に姿を現す期間は4~5週間程度で、群落では2週間程度しか咲いていません。

花の命は予想以上に短命なんですね。

このため、ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれています。(ウィキペディアより)



この「カタクリの里」では、駐車場に近い所と、奥の山の斜面の2か所で群落がみられますが、平日は人も少なく、ゆっくり鑑賞できるので、ほぼ毎年訪れています。



木漏れ日が射すところに咲いてる姿は、まるで妖精達が戯れてるように見えます。





この花の面白いのは・・・・・・

カタクリの花被片、雄蕊、雌蕊は紫外線をよく吸収し、ハチなどの昆虫の視覚器官が反応しやすく、花へ誘発するシグナルとなっていることでしょうか。

また、種子に付着しているエライオソームには脂肪酸や高級炭水化物などが大量に含まれ、アリがこの成分に誘発され、種子はアリの巣がある遠くまで運ばれることになります。

昆虫たちの能力や特性をうまく利用して、子孫を増やしてるんですね。



ちなみに、私たちが良く料理などで使う片栗粉も、近年はジャガイモやサツマイモから抽出したデンプン粉が用いられていますが、かつてはこの鱗茎から抽出したデンプンを用いていたそうですよ。



カタクリの花以外に、ニリンソウも咲いてました。



そして、エンゴサクの仲間もたくさん咲いていたのですが、こんな紫色のエンゴサクも見つけました。

チャイナブルーという種類でしょうか??



結局、カタクリの里には11時近くまで居たことになりましたが、この後、駐車場横の「西光寺」の枝垂れ桜を見て、川越の「喜多院」へ向かうことにします。
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