石の上にも三十年

焦らず、気負わず、程程に…。
整体&リフレ+酵母パン屋の自営業一家
何でも手作り、手仕事生活。

空腹と感覚

2010年05月29日 12時08分25秒 | 身体日記

人間は眠気と空腹どちらが勝つか…と若かりし頃バイクで旅をしていたご主人が試した究極の状態。

結果は“眠気”

もうどうにもならないほど眠くて思考もはっきりしてこない。

これだけ食べることに執着のある人でさえ眠気には勝てなかった。

さらに言うと極限状態では人は軸側へ傾いていく。ご主人の場合、右へ。

ということは反対車線へ、すぐに休んだそうです。


呼吸>睡眠>水>食、基本的な人間の生きる為に必要な行為、欲求の順序です。

この辺の話はいつか…。


独立前に働いていた新宿の京王プラザホテルでは仕事中は食事をとらないと

晩御飯一食の生活をしていました。

それは満腹になると感覚が鈍って、いい仕事ができないから。

職人気質のご主人ならではの考え。


私も一日一食の修行を経験したことがありますが、最初はお腹が空いて逆に集中できない。

食べ物のことばかり考えてしまってかえって意識が散漫に(笑)


それでも上手に血糖値を下げすぎないように工夫しながら続けていくと

ものすごい不思議な感覚に。

自分の身体のねじれや感覚のうすいところを感じたり、指先まで感覚が通っているような。

でも決して指先に力を入れるわけではなく、体幹で指先まで感じるような無理のない不思議な感覚。



なんだか身体が繊細で敏感になっていくのです。

私達は人の身体を観るとき、イメージで身体を立体的に捉えています。「そしてどこに滞りがあるか」

「どういう力の入り方をしているか」を頭の中でも感じながら行っています。


一日一食の感覚の冴えているときにこのイメージの基盤ができていきました。


これは施術する側にはとても大切なことですが、皆さんにもあてはまることで、

施術受けたことによって感覚が通っていくと、自分の心や身体が一度は弱くなったように

色々なことに過敏に反応しやすくなったり、今まで感じなかった隠れていた不調や今までは我慢できていた感情が

突然現れるようになったりします。


しかしこれは“弱くなった”ととらえるより“感覚が戻ってきた。”ととらえることです。

この「自分の身体と心を知る」作業を繰り返していくことで「柔軟性のある強さ」を得ていくのです。


色々な環境や状況にうまく対応できるようになったり、不調や違和感に対して早く対応できる力が

備わってくるのです。


決して一日一食がいいというわけではありません。

自分の身体の感覚が透き通った状態を経験することは

本当の意味での丈夫な身体を手に入れるための第一歩として必要不可欠な感覚です。


興味のある人は整体人のホームページへ


(かしこ  監修 整体人)









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