今回の尾鷲の旅はスタートから8時間の車移動。
楽しむための当然の移動とはいえ、身体には厳しい。
到着するころには背中はつまりきっている。
往復その移動を経験すると、いくら子供の身体とはいえ体形が変わるほど。
いや、子供の身体だからこそ変化しやすい。
身体は心とのつながりもとても深いため、
開放的な環境にいれば緩み、のびやかになる。
過酷な緊張感のある生活を強いられれば当然かたくこわばってくる。
この心理的な影響、一時的な負担を放っておくと、
知らないうちに定着してしまい、逆に性格や思考に影響を及ぼすこともある。
だからこそ子供はたくさんの刺激や、運動の中で大きく成長する。
広い野原を裸足で駆け回るような喜びや、
怖さを乗り越えて飛び降りるような強さ。
こっそりひっそり小さくなって隠れる動きなど
毎日の体験の中で身体から受け取る、身体で経験する感性が
子供を輝かせていく。
時代とともにその自由さは奪われがちだけれど、その環境の中で工夫して
子供たちは自分たちなりに自分の身体と向き合っている。
3人の子供といて改めて感じるのは“生まれながらにしての気質・体質”
体型や体質、気質はうまれもっているものの影響が強い。
当然大人になっていく過程で後付けされるもの、使っていくうえでの癖も大きいが
決してそれは優劣でもない。
それを知って、どう生かしていくのか、どう克服していくのかが重要なのです。
便利な近年は、生活の中で身体を使う必要性が減りつつあります。
特に都心部では交通の便もよく、気にしていなければ歩くことも少ない。
子供たちには基礎体力をつけてあげたい。
いざという時の心体力、これからの未来を担う頭体力、
そしてたくさんの経験を楽しめるどん欲な身体力。
贅沢な我が子たちは、旅のあとご主人に身体のこわばりを30分ほどでとってもらい、
「あ~身体軽い♪」とスキップで遊びに出かけたが、
この「あ、身体重かったんだ、かたくなってたんだ」という事に
気づけるようになっていることがとても大切。
赤ちゃんが一日に何度も伸びをして身体を緩めようとするように、
いくつになってもこの“気持ちいい”を知っている身体であってほしい。
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