「騒ぐな危険。」
今風にいうと「忙しい」っつことです。
診療時間中はなかなか手をつけられないので、院長得意の
ファミレス作業となります。
今回はジョナサンでシーフードドリアのドリンクセットを頼んで作業に入りました。
とてもうるさく騒いでいる集団がいましたが、勉強や事務作業をファミレスで
やるのが好きな院長ですから、周りのうるささは案外支障になりません。
あぁいう飲食店で大騒ぎしている連中をみると決まって、研修時代の
ある出来事を思い出します。
院長(私)が研修を始めたばかりの頃、研修先の院長先生が歓迎会を
明大前の魚民で開いてくれました。
先輩2人と同期が院長を含め3人と院長先生の計6人でした。(まぎらわしい?)
院長先生からすすめられた酒は体育会出身として、残すと恥!的な感覚があったので
弱いのにパカパカ飲んで、すぐつぶれてしまいました。
遠のく意識の中で「コイツ、もしかして酒弱いのか!?」という会話が聞こえました。
どれくらい寝たのか分かりませんが、気づくと店には院長先生と私2人になってました。
他の連中は先輩も含め、みんな帰ってやんの!アホか!
サシで飲みたい!と思えるほど院長先生のことは得意ではなかったので、
「あ、自分もこれで・・」と帰ろうとしたら、「まぁ待て」と言われ
その夜は酔っ払いとの長い付き合いになることを覚悟しました。
どんなことを話したかは忘れましたが、向こうのテーブルの
若手サラリーマングループがどんどんうるさくなり、ズボンを下ろし
ケツを出して踊りだした瞬間、ウチの院長先生が突然キレておしぼりを丸め、
そのグループに思いっきり投げつけました。
「お前らっっ!!どこの証券会社だっっっ!!」
となぜか、はなっから証券会社の社員と決め付けてどなり散らしました。
びっくりしたのは横にいた院長(私)とそのリーマン達です。
「証券会社??」とリーマン達はざわつき、「違うんですけど」とかいいながらも
院長先生のキレっぷりにすっかりひいてしまい、ズボンもちゃんと
はきなおしてました。
下品な騒ぎをとても嫌う院長先生の怒りはなかなか収まらず、店長と院長(私)で
収まるまでしばらくなだめました。
興をそがれたリーマン達は席を立ち、帰って行きましたが、私は目で
「スンマセンデシタ」と一人一人にわびました。
あの人たちも魚民だから騒いだと思うんだけどねぇ
なんだかすごいとこで研修することになったな~と思いましたが、
飲み屋で院長先生がキレたのはその後一度もありませんでした。
そして院長(私)はそれからしばらく先輩を頼りにするのはやめよう、と思いました。