これまでのカーケアブログを見て多くの人から「洗車がしたくなった!」とか
「今度ポリッシャー買います!」とか「もっと細かく洗車のこと教えて下さい」
といったお便りなど、来るわけもなく読者を引き離すべくどんどん突っ走る
「自分的カーケア・8」のスタートです。
「そんなに違うなら自分も車の研磨をやろうかな」と思った方がいると仮定して
研磨時の注意点についていくつか触れたいと思います。
まずは天候。
もしかしたらこれはモーストにインポータントかも知れません。
雨の日は無理として、良く晴れた日もまた洗車・研磨には不向きです。
特に洗車には良くないですね。
晴れて直射日光が良くあたると、ボディーが熱くなり車が洗ったそばから
乾燥していきます。
水が乾くと洗剤の成分がボディーに残りやすくなり、塗装を傷めます。
どんどん乾くから、晴れの日は不向き!
そして研磨時に良くない日は風のある日。
せっかくの研磨もホコリやチリを巻き込んでしまうと、キズを消すどころか
どんどんキズをつけてしまうことになります。
本来ならガレージなどの屋内で作業をしたいところですが、
こちとらプロではないし、そこまで神経質になることもないでしょう。
ただ最低限、風の強い日は避けましょう。
研磨時の手順としてはシャンプー洗車→ネンドがけ→ふき取り→研磨
となります。
ネンドがけ?と思った人もいるでしょう。
これは洗車では取りきれない、塗装面に乗った鉄粉やピッチタールを
専用のネンドでこすって取る作業です。
この作業も怠ると、やはり小キズをかえって増やすことになりますので
しっかりやってください。
ネンドはホームセンターのカー用品売り場かオートバックスとかには
必ず売ってます。
詳しくはめんどくさいので製品の説明書を読みなさい。
そして研磨時はボディーの水分をきちんと拭き取ること。
水分が少しでもあるとコンパウンドなどの研磨力は極端に落ちます。
これらの手順をキチンと踏むと、慣れていない場合はたかだかボンネット1枚の
研磨にとりかかるまでにかなり時間がかかると思います。
車はボンネット、屋根、左右前後のドアパネル、フロント、リアフェンダー、
トランク・ハッチといくつかの区画に分けることが出来ます。
始めの研磨では、とりあえず1つの区画でやめ、その区画の研磨が終わったら
そこをコーティングして終了することをオススメします。
1日かけて一気に仕上げるってのもアリなんですけど、しんどいですよ。
体力的に。
ちなみに院長は作業が昼休みだったので全工程を終えるのに月曜から金曜まで
かかりました。
次は「コーティングの施工」について語りたいんだけど、そんなに
書くこと無いんだよな~
研磨終えた時点で作業工程のほとんどは終わってるってことです。
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コーティングの下地作りをするなら、研磨も一緒にやってしまおう
と院長が提案するのは2つの理由があります。
1つは簡単なことで、愛車をよりキレイにブラッシュアップするには
研磨が一番手っ取り早いってことです。
艶をニブくさせている原因が無数の小キズである限り、本来の輝きを
取り戻すにはいくら洗車を繰り返してもダメです。
研磨しかありません。
2つめは研磨をすることで、本来2~3工程必要な脱脂作業を
省いてすっ飛ばせるということです。
油膜落としシャンプーやケミカルスプレーなどを使って、何段階かで
ボディー表面の油脂を除去していくわけですが、油脂を除去する
手っ取り早い方法は※コンパウンドを使って磨き上げてしまうことなんです。
研磨自体は手間のかかるものだけど、それによりいくつかの下地作り工程を
すっ飛ばせるなら、気持ち的にも少し楽に・・・なるでしょ?
さて、研磨と聞くと車に余計な傷をつけて塗装が剥げたらどうしよう・・と
心配する人もいるでしょう。
大切な愛車のケアですから、慣れない研磨を施すことにビビッてしまう
気持ちもわかります。
でわ例えば基本的な、手による研磨で塗装面にどれだけの影響を与えることが
出来るでしょう?
車のボディの塗装面を見ると一番下がもちろん鉄板です。
その上に塗料が乗っかり、その上に塗料の保護の役割をする、硬い
クリアー層があります。
そのクリアー層の厚さが一般的には35ミクロン以上とされてますが、
もし、カーケア用のコンパウンドで一番研磨力の強い「細目」の
製品を使ってごしごし研磨した場合・・・
どんなに頑張ったって1回の研磨作業で磨けるのなんてせいぜい
0.07ミクロン以下だそうです。
鏡面仕上げ用の極細目のコンパウンドなら0.03ミクロンほど。
この「極細目」のコンパウンドでも例えばドアノブ周辺にある
爪での引っかき傷(ありますね)は消すことが出来ます。
線状に付いた頑固な水垢よごれも、この目のコンパウンドでほぼ全て
完全に落としきることが可能です。
研磨剤なし(ノーコンパウンド)のクリーナーもたくさん出ていますが
以上に述べた理由から研磨剤を過剰に恐れることは、カーケアにおいては
あまり賢くありません。
コンパウンドでどんなに頑張って磨こうとも塗装面が出てきちゃうなんてことは
まずないので、安心してガッシガシ研磨していきましょう。
はい、「研磨の前置き」終わり。
※コンパウンド・・研磨剤のことです。
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