「平服」という言葉のむずかしさ。
ちょっと想像してみてください。
とある財団法人の設立40周年記念式典がパークハイアットホテルにて
行われるとします。
案内状には「平服にてご参加ください」と書いてあります。
さて、この場合どれくらいの人が適切な対応が出来るでしょう?
こういったことはきちんと誰かが教えてくれれば良いのですが
大人が皆正しい知識を持っているとは限らないので、出来たら
若いうちに何回かは恥をかいておくのも良いかもしれません。
恥かけば覚えるでしょ。
不運にしてこういう機会がなかなか無くって40~50過ぎで
平服にての参加・・の意味がわからず恥をかくのはかなり痛いのでね。
さて、院長が若い頃にしたミスは「平服」を「普段着」と捉えたこと。
とある大きな祝賀会みたいな会で「お暑い折、平服にて参加ください」と
書いてあったのでジーンズにポロシャツで参加し、恥をかきました。
「暑いので堅苦しくなく、普段着でいいですよ」という意味で取ったので
そういう格好で出向いたのですが、そんな人は一人もいませんでした。
確かに「平服」には普段着という意味もあるようですが、改まった文面で
「平服」という言葉を使う際は「ラフな格好で・・」という意味ではありません。
「平服」とは「略礼装(略礼服)」という意味で「礼装でなくてもいいよ」ということです。
礼装じゃなくていいんだから普段着ってことじゃん!と勘違いしがちですが、違うんです。
礼装は「モーニング」「タキシード」「紋付き」などのことで、葬式に着る黒いスーツの
ことではないんです。
なので「平服にてご参加・・」とは「タキシードとか紋付きでは来ないでね」
という意味であって、「ラフな格好で・・・」という意味では無いんです。
じゃあ「略礼装」ってなに?というとまさに黒いスーツ、お葬式のときに着るあれですね。
お葬式のときに着る、光沢の全く無い黒いスーツに黒ネクタイを合わせれば「喪服」になるし
白やシルバー、グレーのネクタイを合わせれば「略礼装=平服」となります。
で、紛らわしいのは「略礼服」である黒いスーツのことを、略をとって「礼服」と
よぶケースが世間一般的にけっこうあるんです。
「礼服(タキシード)じゃないよ」という意味の「略礼服の略を省いてどうすんだ?」と
思うし、それが「平服」という言葉を難しくしているんだと考えます。
ではサンプルを示しながら説明をします。
まずは最上級の「礼服」「礼装」
これは「平服の対義語」としての「礼服」であり、アオキや青山に普通に売ってる
「(略)礼服」とは意味が違います。
これが「礼服」「礼装」で一般的には子供、親類の結婚式に列席する場合や
何か立派な賞を受賞したり、叙勲を受けたりするときに着るものですね。
持っている人はあまりおらず、多くはレンタルです。
次は「平服=略礼服、略礼装」
葬式のときに着る黒い、光沢のないスーツにオーソドクスなシャツと白orシルバー系の
ネクタイとチーフを合わせます。
これが「略礼服=平服」なので「平服」といった場合、そんなに解釈の幅は無く
実は「平服」は難しくないんです。
問題は「平服」という言葉が実際には主催者側によって解釈に幅を持たされている
ことがあるんです。
結婚式の披露宴では「平服」が基本なので2番目の写真の服なら間違いないです。
間違いないんだけど、
これくらいは全然オッケーでしょうね。
で、さらに案内状なんかに「堅苦しい集まりにしたくないので平服にてお越しください」
なんて書いてるのもあったりします。
これは主催者があまりものを知らないんじゃないかな?とも思いますがその場合は
主催者の間違いも含めて意図を想像しないといけません。
会場はホテルなのか居酒屋なのか、参加者は若手中心なのか、そもそもどういう会なのか
平服とはいってもTPOに合わせ、ここまでカジュアルダウンさせて問題ないことも多いです。
そうなんです。
「平服」が難しいのは本来、意味には幅のない「平服」が時と場合によって
こちらが柔軟に対応しなくてはいけないことがあるってことなんです。
「礼服」という言葉が「平服」の対義語である場合もあるし、略礼服のことを
指す場合もあるってのも事を難しくさせてるポイントです。
まとめてみました
とある財団法人の設立40周年記念式典がパークハイアットホテルにて
行われるとします。
案内状には「平服にてご参加ください」と書いてあります。
さて、この場合どれくらいの人が適切な対応が出来るでしょう?
こういったことはきちんと誰かが教えてくれれば良いのですが
大人が皆正しい知識を持っているとは限らないので、出来たら
若いうちに何回かは恥をかいておくのも良いかもしれません。
恥かけば覚えるでしょ。
不運にしてこういう機会がなかなか無くって40~50過ぎで
平服にての参加・・の意味がわからず恥をかくのはかなり痛いのでね。
さて、院長が若い頃にしたミスは「平服」を「普段着」と捉えたこと。
とある大きな祝賀会みたいな会で「お暑い折、平服にて参加ください」と
書いてあったのでジーンズにポロシャツで参加し、恥をかきました。
「暑いので堅苦しくなく、普段着でいいですよ」という意味で取ったので
そういう格好で出向いたのですが、そんな人は一人もいませんでした。
確かに「平服」には普段着という意味もあるようですが、改まった文面で
「平服」という言葉を使う際は「ラフな格好で・・」という意味ではありません。
「平服」とは「略礼装(略礼服)」という意味で「礼装でなくてもいいよ」ということです。
礼装じゃなくていいんだから普段着ってことじゃん!と勘違いしがちですが、違うんです。
礼装は「モーニング」「タキシード」「紋付き」などのことで、葬式に着る黒いスーツの
ことではないんです。
なので「平服にてご参加・・」とは「タキシードとか紋付きでは来ないでね」
という意味であって、「ラフな格好で・・・」という意味では無いんです。
じゃあ「略礼装」ってなに?というとまさに黒いスーツ、お葬式のときに着るあれですね。
お葬式のときに着る、光沢の全く無い黒いスーツに黒ネクタイを合わせれば「喪服」になるし
白やシルバー、グレーのネクタイを合わせれば「略礼装=平服」となります。
で、紛らわしいのは「略礼服」である黒いスーツのことを、略をとって「礼服」と
よぶケースが世間一般的にけっこうあるんです。
「礼服(タキシード)じゃないよ」という意味の「略礼服の略を省いてどうすんだ?」と
思うし、それが「平服」という言葉を難しくしているんだと考えます。
ではサンプルを示しながら説明をします。
まずは最上級の「礼服」「礼装」
これは「平服の対義語」としての「礼服」であり、アオキや青山に普通に売ってる
「(略)礼服」とは意味が違います。
これが「礼服」「礼装」で一般的には子供、親類の結婚式に列席する場合や
何か立派な賞を受賞したり、叙勲を受けたりするときに着るものですね。
持っている人はあまりおらず、多くはレンタルです。
次は「平服=略礼服、略礼装」
葬式のときに着る黒い、光沢のないスーツにオーソドクスなシャツと白orシルバー系の
ネクタイとチーフを合わせます。
これが「略礼服=平服」なので「平服」といった場合、そんなに解釈の幅は無く
実は「平服」は難しくないんです。
問題は「平服」という言葉が実際には主催者側によって解釈に幅を持たされている
ことがあるんです。
結婚式の披露宴では「平服」が基本なので2番目の写真の服なら間違いないです。
間違いないんだけど、
これくらいは全然オッケーでしょうね。
で、さらに案内状なんかに「堅苦しい集まりにしたくないので平服にてお越しください」
なんて書いてるのもあったりします。
これは主催者があまりものを知らないんじゃないかな?とも思いますがその場合は
主催者の間違いも含めて意図を想像しないといけません。
会場はホテルなのか居酒屋なのか、参加者は若手中心なのか、そもそもどういう会なのか
平服とはいってもTPOに合わせ、ここまでカジュアルダウンさせて問題ないことも多いです。
そうなんです。
「平服」が難しいのは本来、意味には幅のない「平服」が時と場合によって
こちらが柔軟に対応しなくてはいけないことがあるってことなんです。
「礼服」という言葉が「平服」の対義語である場合もあるし、略礼服のことを
指す場合もあるってのも事を難しくさせてるポイントです。
まとめてみました
まさにこの間、夫と話し合ったところです。
従姉妹の結婚式に礼服+白タイで出るか、ダークスーツ+カラータイで出るか。
平服の指定は無いので本来は礼服なんだろうけど、カラーでちょっと華やかにしても良いのでは?とかね。
マナーを踏まえてかっこよく装いたいものです。
基本的には格を高めに設定すれば間違いないのかな、と思いますが。
間違いたくないのであれば礼服+白タイで全く問題ないんだけど、「より良い」と思われる選択肢もあるので想像力を働かせなきゃいけない。
実際披露宴ではカラータイ、果てはグレー等のライトカラースーツすら見かけるし、まかり通っちゃってる感があります。
控えめに華やかさを添える・・くらいの気持ちは良いけど「目立ってやるぜ!」という思いでドレスコードを外すのは20代まででしょう。
ちなみに、今回の結婚式とは関係無いけど、私は男性の明るいグレーのスーツが個人的に苦手で。そこに茶色の革靴…(^^;)プライベートは良いけどね。ビジネスとフォーマルには無しでしょ。
という内容でケンカしたことも。くだらん と子供達には笑われましたが。
グレー難しいよね?
チャラい男に見えない?
あら~
俺はTPOはわきまえるけど、今年はまさにその明るいグレースーツに茶靴を合わせたりしてました。
しかもかなりスリムはシルエットの、不動産関係か金融屋に見えそうなやつ(笑
スーツでの会合や懇親会なんかでは好んで着てましたね~
痩せたってのもあって、今まで着なかったタイプのものに興味がいくんですよ。無い?そういうのって。
でも懇親会とか会合なら、固い雰囲気になりすぎずに素敵だろーね。お仕事のシーンでなければ全然オッケー。
やせるとチャレンジ意欲出るよね。
わかるわかる。
私達の年代、ビミョーなお年頃だからね。
若々しく、若作りじゃなく、うまくおしゃれしたいわ。