「そーりだいじんの決め方。」

最近は次期首相選挙で、ニュースは持ちきりです。


漫画好きでおなじみの麻生さんと長く官房長官を務めた福田さん。

で、この２人のどっちが首相になるかはどうやって決めんの？


母親と世間話をしているとそんなことを聞かれました。

そんなもんお父さんに聞けばいいじゃん、とも思いましたが、

そんなこと聞くとどうせ「そんなことも知らんのか！？」とうるさいので、

息子に聞いてみたようです。


なので中学生にわかるくらいの感じで説明しました。


内閣総理大臣というのは、その時点での与党第一党の党首と同じ意味です。

だからまぁ歴代の総理大臣はだいたいが自民党党首（総裁）なわけです。


今回も与党第一党は自民党なので、安倍さんの次も自民党からトップを選ぶわけです。


その選び方を説明しましょう。

選び方は選挙なんですが、自民党総裁選は国民総選挙とは少し様相が違います。


自民党総裁選は自民党所属の国会議員による投票と、自民党員による投票の

２本立てです。


自民党所属の国会議員は衆議院、参議院合わせて３９０人位です。

それと自民党員（全国に約１２０万人位）が持つ３００票を合わせた

約６９０票で争われます。


ややこしいのはこの「自民党員が持つ３００票」という部分だと思います。


自民党を支持する２０歳以上の国民で、党費三年分（４０００×３で１２０００円）を

支払っている人が自民党員で、かつ、選挙権があります。


３００票の内訳が各都道府県に３票づつで１４１票。

余りの１５９票は選挙者数によって分配されます（配当票と呼ばれる）。

このへんの計算はめんどくさいので、さらりと流していいと思います。


要するに東京の自民党員が麻生、福田のどちらかに投票し、多かったほうが

東京が持っている票（１０票前後だと思う）を全部取ることが出来ます。


国会議員から入った票数と、自民党員から入った票数の合計が

過半数に達したほうの勝ちです。



こんなとこです。


自民党員の３００票というとこが分かりにくいかもしれませんが、

うちの母親はなんとなく理解してました。


今回、福田さんが圧倒的有利と言われているのは自民党の中の麻生さんを

支持する議員さん（麻生派）以外の人がみーんな福田さんを支持しているから

なんです。

自民党３８９人の中で麻生派は１６人（だったと思う）なので、仮に

全国の自民党員全員が麻生さんに入れても勝てないのです。


なにが起こるかわからないのが選挙ですが、今回はこのような事情なので

順当に決まる可能性が極めて高いと言えるでしょう。




・・・おわかり？