ご教歌 くるしみを 人ののがれし よろこびを きくばかりなる たのしみはなし
大 意 (日晨上人「ご法門のかなめ」より)
多種多様の楽しみを持つことが可能なのが人間。
勤めという字を賢者はたのしみと読み、愚者はくるしみと読む。
考え方が進んで楽しみは変わるので、愚者でも勤めを楽しむようになれる。
煩悩を楽しみとする=利己主義 五欲
信行を楽しみとする=菩薩道が楽しめる。化他の楽しみがわかる。
〇不断煩悩・不離五欲
ご教歌は、随喜心、菩薩心が、他のご利益感得に発動した貴い心をよまれたもの。
「若暫持者・我則歓喜・諸仏亦然」の境地。
〇信心上、積功累徳の修行が楽しみを感ずるのは、因果の道が信じられるようになった証拠。
苦労を乗りこる力となる。
ご指南
菩薩の楽しみなり。ご利益を感得して信心の進む姿を見て喜ぶのが菩薩なり。
開化要談(教)14-37
他人の喜びの瞬間を間近でみれるのは、相談にのったりお手伝いさせていただいたりと、
ずっとその人のソバにいて、関わっているのからでしょう。
あの人が「よいご因縁をいただけますように」「仏祖のおはからいがいただけますように」と願って
お看経をお勧めするならば、お参詣、お看経をおあげしている姿をみせるのが一番です。
ひとりでお参りする時でも、「だれかが、初めてお参りする人を連れてくるかも知れない」と思って
いきおいよいお参りの姿をご覧頂けるように心がけるのがありがたいのです。
あなたが喜んでお参りする姿をだれかが見て、きっと感銘を受けることでしょう。
そして、あなたと同じように、喜んでお参りすることでしょう。
だから、2月5日で本年度の寒参詣が終了しますが、ひきつづき、いつものように、
喜び勇んでお参りさせていただきましょう。それは、みほとけのお使いとしての、貴いご奉公となります。