清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

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ご教歌 孝行の子は子をもたぬ程よりも おやの恩しる人の人なり

2016年04月24日 | ご法門

【ご教歌】 
孝行の子は子をもたぬ程よりも おやの恩しる人の人なり


【大 意】 
俗に「子を持ってしる親の恩」あるいは「子を育てて知る親の恩」 と申します。子供をもつ親になってみて初めて、いままで親から受けた恩をしるというのです。しかしこのご教歌では、本当の孝行の子というのは、自分が親の立場になって慈悲を垂れるようになる以前に、親から受ける恩というものを知っていて、恩に報いる人を言うと仰せです。すなわち、人の立場にたってものを考えることができる。ご宝前のご恩、親のご恩をしって、報恩のまことを尽くす人となれとお示しのご教歌です。


 

【ポイント】
恩をしる。→ 相手の立場を感じ取れる。ご法様からの恩恵も感じ取れる。→ 信心の大事をしっている。

・親孝行を教える。
・恩に報いるということを教える。
・人の立場にたって、物事を捉えることができる。だから、ご法様からの恩恵を感じることができて、報恩ご奉公に励むことができる。
・孝行の子となるのはなぜか?生まれつき、そいうい感性をもって生まれたか? 親がそういう風に育てたか? 或いは、多くの人の考え方や行動、そういう空気など「育った環境」が、恩を知る人間を作り上げたのか?

【自分自身の改良点】
・ご法さまへの畏敬の念をふかめ、お敬いのこころでお給仕申し上げる。
・孝行の人となる。
・親切で思いやりのある人となる。
・五常を知って、姿勢正しく生きる。五常は信でつつむ。

【他人へお勧めする角度】
・よき人が育つ「環境」づくり。 
積極的にお参詣。お看経。ご指南を定木としてぶれない信心前。笑顔。自分から挨拶。思いやり。これらを毎日続けること。
・育て方。
親が見本を示す。やって、みせて、聞かせて、いっしょにやる。


 

【ご妙判】(お祖師さま・日蓮聖人のおことば)
父母に孝あれとは、たとい親はものに覚えずとも、悪さまなる事を云うとも、聊か(いささか)も腹をたてず、誤る顔を見せず。
親の云う事に一分も違えず、親によき物を与えんと思いて、せめてする事なくば一日に二・三度笑みて向かえとなり。


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