ご教歌 わがつみの きゆるよすがと 唱ふるや 妙のみ法の こゑぞ たのしき
【御題】 人の唱題するを聴て
【大意】( 日晨上人「御法門のかなめ」より )
私どもの罪障の本は、妙法に背いた所から起こりました。
ですからその罪障を断ち切るのには、妙法の信心をささげるより他に、道がないのであります。
唯一絶対の、罪障消滅の道を教わって、妙法口唱に励んでいる身は果報者であります。
そう信じられると口唱が楽しく、勇ましく進みます。
そういう信者の心になるようにとお示しの御教歌です。
よすが = ①身のより処とすること。 ②手がかり。手だて。方法。
(類似語)頼り。頼み。
お看経が楽しく、ありがたい。
おすがり申し上げるという「心」になっている。
そして、人がお唱えするお題目の音声も「ありがたい」と、喜べる心持ち。
【御指南】口唱に励まざれば罪滅の道なし。罪滅せざれば所願成就せず。故に励むべし。