沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

日米地位協定

2009年11月08日 | 日々のこと

 昨日、金武町で行われた緊急シンポジウム「金武町の米軍基地問題と日米地位協定」は、約300人の参加者があったようです。

 私は、日米地位協定なるものを読んだことはなかったのですが、この日のために、一応ざっと目を通してみました。不平等協定という事はよく知られています。
 米国政府は、この土地も、あの土地も使用しますよ、用事があってその土地に入るのは認めます、でも、わざとじゃない限り、けがをしたり、死ぬようなことがあっても一切責任はとりませんよ、いいですね、と。
 それに対して日本政府は「そうですか、はい」とまるでめくら印を押したのではないかと思わせる項目が延々と書き連ねてある。
 簡単に言うと私はそんな印象を受けました。

 日本にある米軍基地の70%が沖縄に集約されています。沖縄で米兵がらみの事件事故があっても、犯罪を犯した本人に罪が問われることなく本国へ送還され、沖縄の人が泣き寝入りという経緯が過去に幾度となく繰り返されてきました。そのことを日本国政府に私たちの先輩は何十年と訴えてきました。しかし、私たち日本の政府は耳を貸してもくれず、日米地位協定があるから(沖縄が犠牲になっていればいいや)と。私たちは、50年間一歩も前に進む事ができませんでした。

 民主党政権になり、今こそ、「米軍の占領下に置かれているような協定を改定しようじゃないか、県民一丸となって」というのが、今回のシンポジウムのねらいでした。私は日米地位協定の勉強ができました。沖縄は常に辛抱強く訴えていかなくてはならないのだ、住みよい平和な世の中は努力して勝ち取っていかなくてはならないのだと思いました。

 金武町伊芸区では、300メートルしか離れていない基地の中で射撃訓練が行われ、昨年10月には、民家の車への流弾事件がまたも起ってしまいました。

 改定は可能だそうです。日本国民が一丸となれば。沖縄だけの問題だと思わないで下さい。基地の70%は沖縄にあります。戦後64年経った今も。

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