アルゼンチンの友人が帰って日常が戻ってきた。気を使わないと思いつつも、見送って空港から帰ってきたらぐったり。その夜は久しぶりに熟睡した。
ルーツを辿るのが彼女の今一番のやりたい事だったのかもしれない。親戚を訪ね、話を聞き、親戚の墓参りをして、持ってきた写真の人が誰なのか、またその家にある自分と繋がるアルバムを見せてもらって、どんな人生を辿ったのか聞いたらしい。
あまり幸せでなかった親戚の話を聞いて泣いたとも言っていた。
私たちは沖縄という小さな島で同じ民族で暮らしている。が、アルゼンチンは99%白人社会。でマイノリティで生きている彼女たち移民の人にとって、やはりルーツを知るということは大きな課題なのだと思った。いや、生きる価値を見つけるということかも。彼女からいろいろな話を聞くとそういうことになる。