沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

「あっちゃー」

2011年07月23日 | 日々のこと
 山原雑誌「あっちゃー」という本を知っていますか?
 
 私は今から16年前に東京から沖縄へUターンしてきたが、ちょうどその頃、とあるマチヤー小で、この冊子を見つけた。最初に買った本は何号からだったのかは定かではないが、20年ぶりに沖縄に帰った私には、大変面白い本だった。食い入るように読んだ。
「創刊準備0号」、1号、2号、6号、7号、9号が手元にある。ずいぶん探し求めて集めた本だった。

 金武町は「山原」(やんばる)の一部であるが、端っこにあるので、やんばるの情報はあまり入って来なかった。この本のお陰で、沖縄本島の約半分の面積を占める広いやんばるの地域が、ぐっと身近になり親密な隣人と思えるようになった。
  
 やんばるをこよなく愛する人々の手に寄って、この本は作られていた。そして、名護市へのヘリポート移設問題もその頃から、だんだん問題になっていった、必然的にこの本の刊行もままならない日々が続き、休刊となった。やんばるを愛する皆が、ヘリポートいらない運動へと駆り立てられたからである。
 私達は、ゆったりと流れる時間の中で、大好きな本を手にして、のどかに生活してもいられない。あれから16年もの歳月が流れようとしているのに、日本政府はどうしても沖縄に押しつけようと、沖縄上空を旋回している。

 あれから、何度となく、やんばるの山や川を廻った。

 こんな本、また作ってほしいな~。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今一度「ありがとう」 | トップ | 「コクリコ坂から」 »
最新の画像もっと見る