沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

並里区観月祭

2016年09月15日 | 金武町の風景

 今日は、区民が集う十五夜の観月祭。遠くで台風14号16号が発生しているも影響がなくてよかった。友人から誘いがあって出かけた時はすでに八時を大分過ぎ休憩時間。後半からの舞台演舞を見た。今宵の月は餅を搗くのウサギの耳まではっきりと見える。空いてるビールケースを見つけ座った。近くにはM夫婦、屋嘉から見に来たという若いS夫婦。金武区から来たFさんもいた。
 区民は思い思いの場所に陣取り中秋の名月を愛で、ひと夜を共に楽しむ。昼の暑さはまだあるが、この時間は涼しくい。昔からさほど変わらない光景がある。
 子どもたちは舞台を見るでもなく走り回り、近くの酔客にどやされたりしている。私もそうだった。伝統芸能なんて興味がなかった。友だちとワイワイしていれば楽しかった。そういう時代を過ぎ、大人になってみると不思議なもので、聴いてないようだった三線の音が懐かしく沁みてくる。また、「高平万歳」「上り口説」「浜千鳥」「揚作田」「「松竹梅鶴亀」など、いつの間にか節回しも身体に染み込んで年ごとに味わい深いと思えるようになっている。
 完璧な演舞ではなくとも、仕事を終えて練習した青年たちの初々しさや白素人っぽさが、見る者を楽しませてくれる。十五夜の月も微笑んでいる。舞台から飛び降り客席を練り歩く獅子。子獅子も現れその後ろを子どもたちが群がって追う。これが始まるともう今年の観月祭もお終いとなる。
 個人的にはもっともっと見ていたい。もっとプログラムを増やして夜中12時までやってもいいのにと思ったりする。それぐらいこの頃の夜は過ごしやすい。今年は「戻り籠」や「仲直りサンダー小」「馬山川」などコミカルな演舞がないのはちょっと残念だった。
月が煌々と照らす夜道を皆名残惜しそうに皆三々五々と帰って行く。

 (今年は写真なし。なので、去年のです)
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